あなたの「名刺代わりの好きな本5冊」教えてください
この記事は、まるっこさま(@marumarunomaru)の自主企画『あなたの「名刺代わりの好きな本5冊」教えてください』に寄せて書かせていただきました!
これは! 私のためにあるような企画ではないですかっ!
と、思ったのもつかの間、『5冊』に絞るとなると途端に難しくなりますね。まぁ、10になろうが100になろうが悩みますけどね。
気が多くて、野次馬でなんでも読んでみたくなってしまう、私は身を削る思いで選ばねばなりません……。
純文学、文芸、ミステリー、ラノベ、マンガ、エッセイ・紀行文、詩集・俳句集、図鑑、絵本、創作論などなど。手を広げすぎている自分に恐怖しつつでた答えは……できません。
「出来ませんでは良心がない」
ということで、前置きが長くなりましたが、今一番長く連載しているジャンルがエッセイということで、大好きな作家さんのエッセイ・紀行文5選でいってみたいと思います。それでも選ぶの苦しかった。
『思わず考えちゃう』
著:ヨシタケシンスケ 出版:新潮社
今をときめく絵本作家さんのエッセイ、というか走り描きと合わせたなにか。独特の切り口と考察がツボにはいる。読んでいると脱力するし、ほっこりする。読むたびになんだか元気が出るし笑顔になれる一冊。
「明日やるよ。すごくやるよ。」
この一言にどれだけ元気をもらったことか!
『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』
著:村上春樹 出版:平凡社(文庫版は新潮社かも)
確実にボクの人生を狂わせた人が書く、紀行文。村上春樹さんは文学作品に限らずエッセイや紀行文が非常に面白い。またこの紀行文の中でも持ち味の一つである、美しくきれいな描写や言い回し、ため息の出る比喩表現は顕在でウイスキーのような馥郁たる味わいがある。
読めば、飲めもしないのにお酒が恋しくなるし、旅情にかきたてられる。
本文に寄り添うように差し込まれた写真の数々は、色温度低めで北欧の空気を撮しているようでもある。撮影は村上陽子さん。
『悶絶スパイラル』
著:三浦しをん 出版:太田出版
『舟を編む』や『風が強く吹いている』など映像化された素敵なお話を書いている人の書くエッセイは、電車の中とかで読むと腹筋が死ぬほど鍛えられる。着物姿で楚々と歩く姿とは裏腹に、これでもかと笑わせてくる。ボクは耐えきれないので、彼女のエッセイはこっそり読むことにしている。
またオタク的な要素てんこ盛りで、その二面性もまた彼女の魅力なんだろうと分からせられてしまう。
『遊んでて悪いか!!』
著:火浦功 出版:ログアウト文庫
とにかくゆるい。遅筆にして寡作な作家さんではあるがその全てがおもしろい。ボクの知る限りはでは、エッセイはこれ一冊。ストレスなく読めるし、とにかく軽妙でくだらなくて面白いんだけど、その裏でものすごい校正や吟味を繰り返していることが伺える。白鳥の例えではないけれども、見えないところに気を使って笑わせにくるスタンスがすごく好き。
『わにわに物語』
著:新井素子
出版:講談社文庫
これはエッセイといえるのかしら。もとこさんちにすんでいる
口語調の話しかけるような優しい文体に癒やされること、間違いなしです。
また、この本はものすごく挿絵の点数が多くて凝っているので一度中を見てみると楽しいかと思います。
答えが迷走中~質問企画に翻弄されてみたいです~ からいれたす。 @retasun
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