第60話
召喚玉を手に取りフライングカープとの契約が成功すると戦闘が終わったのか隠し部屋の中央で銀色の宝箱が現れた
現れた宝箱に向かい集まると宝箱に罠が仕掛けられていないのかを確認すると罠を仕掛けられていなかったので宝箱を開ける。開けた宝箱を除いてみるとその中には小さな盾が入っていた
『アル!何が入っていたのです?』
宝箱を開けて魔法を使用して調べているアルにユキは宝箱に何が入っているのかを聞いてくるとアルは宝箱の中に入っていた小盾を見せる
「この小盾が入っていたよ。調べてみたらこの小盾は浮遊盾という名前で魔力を流すとこの小盾を手で持たずに自由に空中を動かす事が出来るみたいなんだ」
先ほど魔法で調べた事をユキとシェーレに教えていると隠し部屋に入るための隠し通路の方から声が聞こえてきた
「ここに通路はなかったな」
「兄貴、隠し通路があるってことですか!」
そんな声が聞こえてきて隠し通路を通って隠し部屋に入ってきた。入ってきた冒険者たちは一人は鉄製だろう鎧を着ているが他のニ人の冒険者の防具は何かの皮を使用していて最後の一人はローブを着ていた。武器は剣が二人、槍が一人、杖が一人の冒険者たちだ
「兄貴!ガキとウサギとカニが居ますぜ」
「見れば分かる。良い装備を着ているな。貴族の子どもか?」
「あの盾が宝箱に入っていたんじゃないですか?」
「本当ですね。盾を持っています」
隠し部屋の前にいる冒険者たちのそんな声が聞こえてくる
『何なんです?あれは?』
『あるじ様、あれは敵ですか?』
(分からないが警戒しておこう。二人とも相手に分からない様にして纏っておいてくれ)
念話で冒険者たちを警戒する様に二人に警告をしてアルは隠蔽して魔力を纏っていくと杖を持っている冒険者が話しかけてきた
「お坊ちゃん、良い物を持っていますね。それをお兄さんたちに渡してくれないですか?」
「そうだぞ!それは子どもにはもったいない!!」
金属製の防具を着ていた冒険者に兄貴と言っていた冒険者が怒鳴りながら向かってくると先ほど手に入れた小盾を奪おうとしてくるので伸ばしてきた手を躱すとものすごく面倒臭いがこちらから攻撃したら不味いので会話でどうにかしようと思い冒険者たちに向かって話していく
「この小盾は渡しませんよ。それとそこを通るので退いてください」
そう言うと部屋の入り口に居る冒険者たちが笑い出している
「子どものお前に何が出来るんだよ!さっさとよこせ!!」
「いいから退いてください」
「おい!こっちに戻ってこい」
「はい、兄貴」
どうやら笑っていた冒険者の内リーダーだろう金属鎧を着ている男から言われてアイツらの元に戻っていくとまた杖を持っている魔法を使えそうな冒険者がこちらにニヤニヤとした顔をして話しかけて来た
「ここを通りたいのならその盾だけではなく今着てから装備も渡す事ですね。そうすれば通してあげますよ。優しいでしょ、わたしは」
「先ほども言ったように断ります。そこを退いてください。そうしないと盗賊と判断しますよ」
睨みつける様に冒険者たちにそう言うとリーダーだろう冒険者が杖を持つ魔法使いだろう冒険者に命令した
「おい!やれ!!」
「分かりました」
魔法使いだろう冒険者は持っている杖をアルたちに向けてそこから火の玉をアルの足元に向けて放ってきた
放たれたその魔法を見ているといつもアルが使っている魔法を見ているユキやシェーレは放たれたこの弱い威力の火の玉を見て思った事は大した事はない魔法だなと言う事だった
「今のは外しただけです。次は当てますよ。早く私たちに全てを渡しなさい」
「先ほども言いました。断ります」
「兄貴!もう面倒くせぇ!!殺して奪ってしまおうぜ!」
そう言うと奪おうとしてきた冒険者は鞘から剣を抜いてきた
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