6

「その喋り方、セントラルではみんなそうなのか?」何度も言うがあいつはまあそれはそれは美人だった、そして、それ故に喋り方と外見が乖離していた。

「いや、これは外に出てきた時に売ってた本で読んだんだ」つまりはボロ街のトレンドに乗っかり合わせようとした結果、変な感じになったのだろう。

「素のままでいいよ」

「そうなのか、じゃあ私で」

 あいつは俺の隣に、昼間洗った布団を敷く。

「おやすみなさい」

 そんなわけで、俺とあいつの同居生活が始まった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る