番外編5 般若戦隊 ハンニャージャー
第4章から第5章の間くらいのお話です。
取り巻きーズと元取り巻きーズのシュナイ。実は彼等はそれぞれ別のカラーの般若を所持している。
メガネ男子のヒューラックはクールなブルー。
ちょっとお馬鹿だけど根は良い奴のメイスはレッド。
チャラい雰囲気だけど実はヤンデレのカミンはイエロー。
今はイザベル信者で全てのことを平等に捉えたいシュナイはグリーン。
そして、カミンの家のムキムキマッチョの従者リックは、彼の主人により強制的にベビーピンク色の般若にされている。
般若を手にしてはいるものの使い道などほぼなかった取り巻きーズ。そんなある日、暇をもて余したカミンとメイスが般若をつけてチャンバラをしていた。ため息をついてはいるが、シュナイも青い般若を装備して。
赤・青・黄色般若の取り巻きーズを見たリリアンヌは無意識にある言葉を呟いた。
「般若戦隊じゃん」
それは取り巻きーズにとっては
リリアンヌに詳しく戦隊ものについて聞いた3人は止まらなかった。高校生の年齢にもなって、戦隊ごっこを本気でやったのである。シュナイとムキムキマッチョのリックも巻き込んで。
「燃える魂、情熱の般若。般若レッド!!」
「冴え渡る知性、
「カレー大好きじゃないよぉ、女の子大好き! 般若イエロー!!」
「平和を祈り、平等を愛す般若。般若グリーン」
「筋肉もりもり、ムキムキマッチョ。般若ピンク」
「「「「「正義をもって、悪を制する。般若戦隊、ハンニャージャー!!!!」」」」」
決めポーズまでバッチリと決め、取り巻きーズはご満悦である。
「なかなか良い感じになってきましたね」
「そうだねぇ。あとは敵が欲しいところだよねー」
「敵は、男がいいよな!」
取り巻きーズ達は本気で敵を探し始めた。それに巻き込まれたシュナイとマッチョのリックの顔は盛大に引きつってはいたが、地獄の扉は開かれたばかりである。
こうして活動を始めたハンニャージャー。学園内で決めポーズを決める般若戦隊ハンニャージャーをリリアンヌが見かけるのは、まだ先のこと。
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