僕からのラブレター

やっぱりピンク

僕からのラブレター

 彼女はとても良い匂いがする。シャンプーであっても洗剤の仕業ではない。僕たちは服を着ていないからだ。

 まだ高校生の僕らは少し怖がりながらチェックインを済ませた。学校の話を少しした後、風呂場を一度挟んで三回場所を変えた。最後がベッドだから、結局汚れて寝ていることになる。

 細くて平たい彼女は三回目が終わると寝てしまった。その後僕は起こさないように彼女を味わった。甘いところ、酸っぱいところ、柔らかいところ、濡れているところ、黒いところ、赤いところ、深いところ。彼女は色んなものを持っていた。

 彼女は自分を好きでいる。

 けど僕の愛は今日で満たされた。

 一万円を彼女の上に置いた。

 これが、僕からのラブレター。

 

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僕からのラブレター やっぱりピンク @kafjx35393

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