雨
7月の暑さと湿気が肌にまとわりつき、更に濡れた衣服が肌に張り付いて、酷く不快だった。
行く宛もなく、でも家に帰る気にもなれず、お金もない。どうしたらいいのかわからず、七瀬は夜の街を彷徨っていた。その間ずっとズボンのポケットでスマホが着信を知らせていたが、出る気にもなれなかった。
街ゆく人々は七瀬のことなど気に求めず通り過ぎていき、肩がぶつかれば迷惑そうに舌打ちをされる。まるで暗闇の中を立った一人で歩いているような孤独感と不安が彼の心を支配していた。だが、やっぱり、それでも家に戻ろうとは思えなかった。
と、ふと、突然雨がやんだ。
顔を上げると、見覚えのある男が傘を差し出して立っていた。
「七瀬……? どうした、何かあったのか?」
そこに立っていたのは、黒崎だった。
「あ……先生」
「どうした、家で何かあったのか?」
「あの、俺、俺……」
黒崎の顔を見た瞬間、必死に堪えていた涙が溢れ出してしまった。
「先生、あのっ……」
事情を説明しようとするも、言葉が詰まってうまく出てこない。すると、黒崎は七瀬の頭を優しくなで、
「一旦うちに来るか。このままじゃ風邪引くだろうしな」
と黒崎はどこかに電話をかけ始める。
「ああ、すまん。実は偶然道で七瀬と会ったんだがな、少し様子がおかしいんだ。悪いが今から連れて帰ってもいいか? ……ああ、わかった。頼む」
黒崎は通話を終了した。
「……誰かと一緒に暮らしてるんですか? もしかして彼女さんとか。だったらお邪魔するわけには」
「あー、いや、そういうんじゃない。ただの友達だ。七瀬もよく知ってる人だから安心しろ。ほら、行くぞ」
「……はい……」
一体誰だろう、学校関係者だろうか。
黒崎のマンションに到着するまで、ぼんやりと、そんなことを考えていた。別にそこまで気になるわけではなかったが、無理矢理にでも他の事を考えていないとまた不満や怒りが溢れて思考が支配されそうな気がしたのだ。
「おーい、帰ったぞー」
部屋の扉を開けると、黒崎は同居人に声をかけた。
一体誰と暮らしているんだろう。彼が親しくしている教師は誰だろう? 別に仲悪そうな人はいないが、特別親しくしている人もいないような気がする。
七瀬は濡れた体を気にして申し訳なさそうに玄関に入った。するとそこへ、
「七瀬君、大丈夫っ? わー、ずぶ濡れ! 大丈夫? どうしたのっ?」
リビングから晶が走り出してきて、慌てて七瀬の頭にバスタオルをかぶせてわしゃわしゃと拭き始めた。料理中だったのだろう、晶はエプロン姿で、リビングの方からは美味しそうなハンバーグの香りが漂ってきている。
なんでここに晶が?
七瀬は目の前のことが理解できず、ただ呆然と立ち尽くした。
「お風呂湧いたとこだから、入ってきて? あ。今日の晩ごはんはハンバーグだよ。楽しみにしててね」
「えと……なんでお二人が……」
「あー、その事なんだがな。私達は別に特別な関係ってわけじゃないんだ。住んでたアパートが隣人の寝煙草が原因で全焼してな、それで、たまたま晶に拾われたというわけだ。すまんがこの事は内緒にしてくれないか」
「そう、ですか……」
そう返事をするが、納得したわけではない。
普通、恋人同士でもないのに、一緒に暮らすだろうか? でも黒崎が嘘をついているようにも思えない。
などともやもやと考えていると、
「わあ、先生もびしょびしょじゃないですか!」
「少し肩が濡れただけだ」
それを聞いてふと黒崎の肩を確認する。
黒崎の左肩が雨でずぶ濡れになっていた。どうやら七瀬が濡れないように傘を差して自分は傘から肩がはみ出して濡れてしまったようだ。
「あ……すいません、俺……」
「気にするな。それよりほら、早く風呂に入ってこい」
背中を軽く押され、風呂に促される。濡れた足で玄関を上がるのが申し訳なかったが、二人は気にしていないようだった。
★
湯船に浸かりながら、七瀬はもやもやと色んなことを考えた。母親への不満、妹の事、でも今はそれよりも黒崎と晶の関係が気になっていた。
黒崎は特別な関係じゃないとか友達だとか言っていたが、本当だろうか? でも黒崎が嘘をついているようにも思えない。
湯船に顔の半分まで浸かり、ぶくぶくと空気を吐き、膝を抱える手にぎゅっと力を込めた。
気持ちがスッキリしないまま風呂から出ると、洗濯機の上に置かれた服に着替えた。それは黒崎の服らしく、着てみると上も下も大きくてだいぶダボッとしていた。七瀬の身長は165cmで、黒崎の身長は恐らく180cmは超えているだろう。しかも七瀬は華奢で、黒崎の方が体格はしっかりしている。だから、その服を着た自分がなんだか子供っぽく思えて落ち込んでしまうのだった。
タオルを首にかけてリビングに戻ると、二人が料理の準備をしていた。
「黒崎先生、はい。あーん」
と晶がポテトサラダらしきものをスプーンで掬って黒崎の口に運ぶ。
「んー」
レタスをちぎっていた黒崎が手を止めて、ポテトサラダを食べる。
「えへへ。美味しいですか?」
「ん。美味い」
「嬉しいです。先生って私の作るポテトサラダ大好きですよね」
「べ、別にそんなことはない。普通だ」
「嘘。この間寝ぼけて『晶の作るポテトサラダが食べたい、晶の作るポテトサラダが大好きなんだ』って言ってましたよ」
「気のせいだ、何かの間違いだ」
「間違いじゃありません。ちゃーんとこの耳で聞きましたもん」
「あーもー、忘れてくれ頼む」
黒崎は顔を赤くして俯く。
「えへへ、一生忘れません。おかわりありますからたくさん食べてくださいね」
と晶が七瀬に気がついて、ぱっと笑顔を見せた。
「おかえりなさい、七瀬君。もうすぐ用意できるから、ソファに座って待ってて?」
「……はい……」
小さく返事をすると、七瀬はソファに腰掛けてぼーっとテレビを見た。歌番組で時生が可愛らしい衣装を身に纏って歌い踊っている。
しかし、見ていると言うより映像を眺めている感覚に近く、頭に入ってこなかった。
(そういや晩ごはん作らないで出てきちゃったな。藍と舞、腹すかせてないかな。まあさすがに母さんが何か作るとは思うけど……また怒られるのかな。晩ごはんも作らないで出て行かないでって)
子供の頃、友達と遊んで家に帰ればいつも晩御飯の美味しそうな香りが漂っていた。ただいまと言えば朱美がおかえりと返してくれて、大急ぎで手を洗ってキッチンに向かうと「じゃーん! 今日の晩ごはんは圭の大好きなハンバーグだよー」とニカっと得意げに笑ってくれた。そんな毎日が幸せだった。
でも離婚で朱美が仕事に出るようになってからは七瀬が料理を担当することになり、更に彼女の再婚で妹の世話も増えた。それどころかその他の家事も七瀬が担当することになり、気がつくと殆どの時間を家の用事に奪われるようになっていた。部活も趣味も諦め、家事と妹の世話をし、それでも、せめて進路についてくらい理解してくれるだろうと淡い期待をした。
それなのに、それすらも許されなかった。
自分は彼女にとって何なのだろうか?
ソファの上で膝を抱え、考え込む。
そして、チラリと晶を見る。
晶は嬉しそうに黒崎に何か話をしている。彼に対する好意を隠そうともしていないのか、隠しきれていないのか。見ているだけで胸が苦しくなるほど気持ちがだだ漏れている。それでも今まで気づかなかったのは、学校ではなるだけただの同僚として振る舞っているからなのかもしれない。
そう思ったが、今思えば時々美術準備室に顔を出す彼女の表情は、他の教師や生徒に対するものとは少し違ったようにも思う。
不満を抱えた日常の中で、彼女という存在がどれだけ救いになっただろうか。そして、黒崎という存在もまた、彼にとっては心の支えでもあった。その二人が、自分の知らないところで、自分の知らない間に、仲を深めていた。
七瀬はそれがとても辛かったし、面白くなかった。
(ヤバい、泣きそう……)
「七瀬、大丈夫か?」
声をかけられてハッと顔を上げると、黒崎が膝に手をついて七瀬の顔を覗き込んできた。
「あ……すんません。大丈夫です。ちょっとテレビ見て泣いちゃって」
「ヘヴィメタル好きなのか?」
いつの間にか時生から海外のヘヴィメタルバンドに変わっており、悪魔のようなメイクのボーカルが髪を振り乱しながら地獄のデスボイスを轟かせていた。
「あーはは……いや、まあ……」
「七瀬。悩みがあるならきちんと話して欲しい」
黒崎が隣に座る。
「…………」
「……実はな、七瀬の事で都筑先生とも少し話をしていてな。都筑先生も七瀬の家のことは気にしていて近々親御さんと話をしてみると言っていたんだ」
「え……」
「妹さんの世話で美術部に入るのも諦めて、家でも家事と妹さんの面倒を見るために趣味の時間も持てない。期末テストだって赤点ギリギリだったと聞いたぞ。勉強もできてないんじゃないのか?」
「……でも、そんなの仕方がないことですし」
「七瀬はまだ15歳の子供だ」
「子供……」
「本来まだ大人に守られるべき15歳の子供が家事や育児で自分の時間も持てず好きな事すら諦めるのはおかしいんだ。本来ならきちんと美術部に入って家でも趣味を楽しむべきなんだよ」
「……」
「家を飛び出したのは、そのことが原因なんじゃないのか?」
しかし七瀬は返事をしない。
黙り込んでずっと俯いたままだ。
黒崎は小さく息を吐き、
「そういや、私も昔、家出したことがあったな」
黒崎がそう言うと、七瀬は意外と言うように目を丸くして彼を見た。
「まあ、私の場合はただの反抗期だったが。中1の頃、とにかく周りの大人が鬱陶しくてたまらなくてな、何を言われても反発しまくっていたんだ。自分では何もしない、一人では何もできないくせに、子供扱いされるのが嫌でたまらなくてな、しょっちゅう母親と喧嘩してたよ。自分でも何が気に入らないのかわからなくて、毎日ずっとイライラしてたんだ」
「意外ですね……」
「思い出すだけでも恥ずかしい……」
黒崎は恥ずかしそうに顔を覆った。
「けどある日の夏休み、岡山の母方の祖母の家に遊びに行く機会があってな。相変わらず反抗期を拗らせた私はぶすくれていて祖母にも心配をかけてしまったんだ。で、その日の夜……たぶん、もう夜中の12時を回っていたかな。何を思ったか私はこっそり家を出たんだ。自分なりの反抗だったんだろうな。で、どこに行くでもなくぶらぶら歩き回って、休憩するために公園に入ったんだ。そしたら、そこに、街頭の下のベンチで一人の男性が本を読んでいてな。こんな時間に変な人だな、なんて見ていたら、その人は私に気づいて優しく笑顔を見せてくれたんだ」
「変質者ですか?」
「いやいや。その人は私に、こんな時間に何をしているのか聞いてきたから、なんとなく散歩してるだけだって言ったんだ。そしたら楽しげに笑いながら私を手招きして、まだガキで世の中の恐ろしさも知らなかった私はその人の隣に座ってみたんだ。そしたらな、その人は学校の美術教師だと話してくれたんだ。仕事に疲れて現実から逃げ出したくなった時、時々こうして夜中に散歩するんだと言っていた。そしてその人は私を、小さなアトリエに招待してくれたんだ」
「アトリエ?」
「アトリエと言っても小さなアパートの一室だ。最初は蒸し暑い部屋に充満した油絵の具の匂いに気分が悪くなりそうだったが、部屋の明かりがついた瞬間、そんなこと全部忘れてしまった。そこにはその人の描いた作品が沢山飾られていてな、そのどれもが美しく、私は一瞬にして心を奪われてしまったんだ。聞けばそのどれもが岡山の自然を描いた物らしく、暇があれば足を運んで絵を描いてると言っていたな。その人は私にこの絵はどこの風景だとか、ここはどこだとか、色々と話を聞かせてくれたよ。正直それまで絵なんて全く興味なかったのに、段々と自分でも描いてみたいなんて思うようになっていた。それを話すと、その人はこう言ったんだ。描けるよ、描きたい気持ちがあるならいつでも、どこでも、描けるんだよって」
「それで、先生も美術教師になろうと思ったんですか?」
「まさか。絵なんて描いたことなかったからな。描きたいという気持ちしかなかったよ。でもお陰で、夢中になれることを見つけられた。母親には勝手に家を出たことをめちゃくちゃ怒られてゲンコツ食らったけど、いい経験をしたなと思ったよ。帰りはその美術教師に家まで送ってもらったんだが、母親が無理やり私の頭を抑えて頭を下げさせながら何度も頭を下げていて、なんだかすごく申し訳なかったな」
黒崎は当時を思い出して苦笑いする。。
「けど、それから反抗期も落ち着いたよ。毎日夢中で絵を描き続けて、無駄に周りに反発することもなくなった。今思えば、私は自分が子供であることに腹を立てていたんだろうな。子供扱いされることが嫌で、でも大人にもなりきれず、そんな自分が嫌で周りに当たり散らしていたんだろう」
「まさに子供ですね」
「まあな。今思い出しても顔から火が出るほど恥ずかしい。けど、母親はそんな私のことを叱りつつも、文句も言わずに支えてくれた。美大なんてめちゃくちゃ金が掛かるのにスナックで働きながら援助してくれて、美術教師を辞めた時も文句の一つも言わず、しんどいなら家に帰って来てしばらくゴロゴロしとけって言ってくれたな」
「いいお母さんですね」
「厳しい人だが真っ直ぐで優しい人だよ」
「いいな……。俺の母さん、家事も育児も俺がするのが当然って思ってるみたいでさ。仕事が忙しいから仕方ないのはわかるんですけど、正直、毎日家事もして妹の面倒みてたら自分の時間が全く取れなくて、趣味の時間もそうだけど最近勉強の時間すら取れてないんです。夏休みも家のことしなくちゃならないし、上の妹は小学生だから夏休みずっと家にいるから相手しなくちゃならないし。……母さんにとって大事なのは妹達だけなんだろうなって思います。だから俺の将来のこととかどうでもいいんですよ」
「進路について何か言われたのか?」
「京都の大学なんか行ったら妹達の世話はどうするんだって言われました。わがまま言わないでくれって。大学は家から通える場所じゃなきゃ駄目らしいです。妹の世話があるから」
「酷いな」
「大学に入っても俺、バイトもできず友達と遊ぶこともできずずっと妹の世話しなくちゃならないのかなって。そう思うとなんか……なんで俺ばっかりって思っちゃうんですよね」
「まあ、そう思うのは仕方ないだろう」
「そういや、前に……黒崎先生がうちに来る前、ちょっとトラブルがあって夜に学校に駆けつけたことがあったんですよね。緊急事態だったんで母親に妹預けて出てったんですけど、帰ったら、俺の心配どころか妹の世話もほっぽり出して何してるんだって怒られましたよ」
七瀬はぎゅっと膝を抱える。
「……妹の本当の母親、下の妹産んだ時に死んじゃったらしくて。だから、あの二人を絶対幸せにしようって母さんと約束したんですよ。でも母さん、二人のことばっかりで俺のことあんま考えてくれなくなっちゃって。二人のために俺が時間を犠牲にするのは当然だって思ってるみたいなんです」
「親御さんはちゃんと二人の世話をしてるのか?」
「父さんは仕事が忙しくてあまり家にいません。母さんは仕事が一段落した時や手が空いた時は遊んであげてます。休日も時間があれば一緒に出かけてますよ。ただ、その時も、俺は一緒。用事があるって言っても藍と舞のためだから我慢しなさいって。小遣いだって二人のために使うのが当たり前だって思われてて。この間も二人を遊園地に連れて行ってって言われたけど、小遣いほとんど残ってないって言ったら怒られたんです。藍と舞の世話があるのにどうして使っちゃうんだって。そんなの、俺にだって欲しいものくらいあるのにっ……」
話しているうちに、心の底に押し込めていた不満があふれ出してくる。今まで溜め込んでいた不満が、次々に口から飛び出してゆく。
「そもそも母さん、再婚したんだから仕事やめれはいいのにさ、仕事が好きだからって家のこと全部俺に押し付けるんだよっ? 再婚前は良かったよ、二人分の家事だけでよかったんだから! 妹の世話もなかったし! でも今は五人だよっ? しかも藍なんてまだ保育園児だからしょっちゅう熱出すしさ、その度に学校早退して迎えに行かなくちゃならないんだよ! 舞だって小学校に入ったばっかで自分のことまだ一人でできないから手伝ってやらなきゃいけないし! 俺が親ならやって当然だよ! でも俺は! 親じゃない! それに俺だってやりたいことも夢もあるんだよ! なのになんで俺ばっか我慢しなきゃならないんだよ! 子供二人いるってわかって結婚したなら責任取れよ! 父さんだってそう、親なら責任持てよ! なんで俺に全部押し付けるんだよ! 母さんなんか俺に全部押し付けて自分は手の空いた時だけ母親面して遊んでるだけじゃん! 藍と舞のためって言いながら俺に責任全部押し付けてるだけじゃねえか! せっかく描いた絵をめちゃくちゃにされても、大事なもの持って行かれても、妹のために我慢しろとかそのくらいで怒るなとか言われてさ!」
「七瀬、落ち着け」
黒崎に軽く肩を揺さぶられ、我に返る。
「あ……ご、ごめんなさい先生。俺」
「辛かっただろう、今までよく頑張ったな」
黒崎の大きな手が、優しく七瀬の頭を撫でる。
瞬間、七瀬は、堪えていた涙を我慢できなくなり、ぼろぼろと泣きだしてしまうのだった。
「俺、ちゃんと妹の事大切に思ってます。大好きなんです。でも俺、そんな気持ちだけじゃもうやってけないんです」
「そうだな。いくら相手を大切に思っていても自分の身に降りかかる負担が大きすぎると耐えられなくなるのは当然だ。だから自分を攻める必要はない」
七瀬は乱暴に涙を拭い、無言で頷いた。
と、晶が、
「七瀬君、晩ごはんできたよ。一緒に食べよ?」
にっこり微笑みかけてくれた。
それが可愛くて、七瀬は思わずドキッとするのだった。
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