邪竜と呼ばれた彼が世界を滅ぼすまでのお話…
リアス
第1話
竜、それは本来巨大な身体でゲーマー達をことごとく潰しにかかる最強クラスの魔物。
そんな化け物が存在したのだ遠い彼方の時代のある星に…
ある日、世界に激震が走った。
10歳の竜の少年が世界最強の神、時空神クロノスを決闘で死亡させたと言う驚愕の伝説が生まれた。
何故、少年はそんな相手と戦う事になり、そして殺す事になったのだろう。
それは数年前に遡る。
「うわ〜この管理のなさはヒャクちゃんでもビビるわー」
「同感です。貧民街の最下層とはいえ、ここまで…徹底的にリセを殺そうとしてますね。」
太古の時代から存在した世界の三分の一の大きさを占める巨大な惑星でポツンと存在した竜族の王国。そこの最下層に、創成神の1人がやってきていた。
「会えるかなー双龍リセ。死んでないかな」
「竜の中でもアレは化け物です。死ぬわけがありません。」
「どんぐらい?」
「まぁ、今の剣神なら赤子の頃で瞬殺できる強さは持っていましたよ。本当に、彼は異常の具現化みたいな存在ですよ。」
その後路地の汚さの愚痴を言いながら歩いていていると、
「おい、パン寄越せよ」
「あぁん?生意気なガキねぇ!お前なんかひとりね…え?お前その耳飾り...」
それに焦ったのかパッと隠した耳には最悪の象徴がついていた。
「な、なんであんたみたいなガキが世界を持ってるのよ。」
「ちっ!よりによってお前らもあのクソババアの手先か!近づくんじゃねぇーよ!」
「こんの、くそがキィ!あっ、逃げんじゃないわよ!」
彼は普通の竜では到底追えないようなスピードで逃げるが、こっちの暴れん坊の姫様には敵わなかったようですぐに捕まった。
「あんたね!人に頼み事する時にはねぇ!お願いしますが当たり前でしょう!?」
「けっ!誰がお前なんかに!」
「はいはい、ストップストップ」
パンパンと手を鳴らして仲裁に行く。
見かけは14〜15程度の少年だが不釣り合いなピアスと首飾りが変形して青く巨大な大太刀に姿を変えている。
「君が双龍かい?」
「うん、このアマよりは賢そうだからお前は気に入った。敵じゃ無さそうだし、じいちゃんの所に連れてってやる!」
「あん?このクソガキ!黙って見てればアマだのキョンの方が賢いだの偉そうに!」
「私の方が賢いのは本当なんですから。じゃあ、リセくん。おじいちゃんの所に連れてってくれるんだね?」
「あぁ、こっちだ。」
そう言ってズンズンゴミ山を進んでいく。
当りには血や死体がごく当たり前のように捨てられており、まさにこの世の掃き溜めのような有様だった。
「ここだ。じいちゃんを呼んでくるから待ってろ。」
「なんで聖皇神の私がアマなんて言われなきゃいけないのよぉ!」
「まぁ、こんな所で生活しているんですから、暴言を昔から聞いてたら別に何も思わないのでしょう。
実際、こちらに危害は加えて来なかったですしね。そこはきっちりなされておりますね。
智の神と呼ばれ、この世に学問を生み出した存在、リアレス・ウィル・ハイル。」
「はっはっは。まだわしの事をそう呼ぶ者がおったとはな。聖皇神様もお久しぶりで御座います。」
彼と共に出てきた老人は2人に敬礼をする。
「そうよハイル!こいつね!私の事をアマって言ってきたのよ!酷い話とは思わない!」
「こら、リセ。この方にそんな事を言ったのかい?」
「だって、じいちゃんの最後の日なのに…敵が来たと思ったから...」
「最後の日ですって?ハイルまさか貴方、なんでケアをして無いのよ!」
「神木はこの様な所に住む下民が持てる様な物ではありませんよ。」
そう言って少し寂しそうにリセを撫でる。
彼の目には少し涙が浮かんでいる。
「そうだ!貴方に少しお願いをしても良いでしょうか。」
ハイルは悪そうな目でこちらを見てきた。
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