Episode.37 How Exciting !

「めぐみ〜! こんなにキラキラ輝く笑顔はひっさしぶりじゃん! 何か良い事思い付いた!?」と冴子が小首をかしげながら聞いてくれた。


「そーなの! ついさっきまで『恋愛』って鎖に縛り付けられてた私を、さえこが救ってくれた! ホントにありがと!」


「何言ってるのよ! 私、何もしてないよ!」……と言いながら、冴子は両腕を高速で振り、否定している。


『何もしていない』どころではない。 


 私がとんでもない事件に巻き込まれて落ち込むたび、冴子は優しく慰めてくれた。


 そして今回は、私が『恋愛』にこだわりを持ち過ぎていた事に気付かせてくれた上、他に夢中になれる『趣味』を思い出させてくれた! 


 こうやってカラオケにも付き合ってくれて……


 さえこ!


 もう!


 大! 大! 大好き♡


 ……思わず冴子の腕にしがみついちゃった!


『おいおい、よせよ〜、照れるぢゃねーかー!』と、イケボが部屋中を駆け巡った。


 冴子が照れ隠しに、例のAIマイクを使ったんだ。


 そう! これこれ!


 これこそが、私の新たな生きがいになる重要なツールだ。


 私は思い付いた試みを冴子に聞いてもらった。


「面白い! めぐみ……もしかしたら超楽しい事になるかも!」


 ねっ! でしょ!?


 私たちは、水戸街道さんが目を覚ますまで、色々と案を出し合った。


 ……こんなにワクワクしたのは学生の頃以来だ!


 次回! 私たちの計画の全貌が明らかになるっ! かも(笑)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る