のすたるじぃでいず

十七夜 蒼

アレだよアレ、えっと……なんだっけ

「好きだったんだ、高校のとき」


「え、私のこと!?いや女の子同士だし……


 ま、まぁ真莉まりなら私もやぶさかでは……」


 目の前にいるこの女性は顔を赤くしてクネクネしていふる。多分照れてるんだろうなぁ。


「あ、別に琴路ことろちゃんのことじゃないよ?」


「!?」


「いや、まぁ琴路ちゃんも好きだったけど、今は違う話をしようとして……」


「まさか……私以外に好きな人が!?」


「いや私昔から独身じゃん」


「言うてまだ大学2年やで」


「そうだけどさ……えっと……


 そうそう、地理の汐華先生」


「禁断の恋だったのか……!」


「いや汐華先生の授業だよ好きだったのは」


「なんだ、焦って損した。


 で、汐華先生ってたしかジョジョに関連する場所のときめちゃくちゃテンション上がる先生やったよね」


「うん。一番好きだったのは3組の『アリーヴェデルチ事件』かな」


「懐かしっ!そんなこともあったな……」


 学校…というか、学年だけの身内ネタはどこにでもあるよね。時々思い出すよ。


 そんなこんなしてたらラーメンを両手に持ってここの店長がやってきた。


「何の話かよーわからんけど、ラーメンお待ちどさん。」


「あ、店長さんいつもありがとね」


「店長もなんだかんだ高校の頃からの顔なじみやね〜」


「だな。相変わらず二人でイチャコラして……


 ホントに琴路ちゃんは真莉ちゃんのことすいとーね好きだね


「そんなこともある!」


「そろそろ私離れしてもらいたいよ」


「酷い〜!」


「あはは!さ、冷めないうちに……ん?伸びないうちに?まぁ、早う食べんしゃい」


 割り箸を取り、両手を合わせて……


「「いっただっきまーーす!」」





 ギャグも、急な異世界転生や異世界転移もなく、かと言って超能力とかもない……


 ホントのホントの日常系、始まり始まり。



――――――――――――――――――――――

 真莉まり


 主人公。方言などのなまりがない、ごく普通の大学2年生。



 琴路ことろ


 ヒロイン(?)。関西弁で、真莉のことが大好きな大学2年生。



 店長


 ラーメン屋の店長。博多弁で、話し方は豪快だが見た目はゆるふわ系お姉さん。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る