第3話

ハーブティー。


元々、ハーブやらスパイスやらの類いに抵抗がなく、

夏には、中近東で飲まれると聞く、薄荷入りの緑茶をアイスティーにして常備していた時期もあったくらいだし

(同居の大伯母がうっかり口にして目を白黒させて以来、「常備」するのは止めにしたけれど)、

正直、一般に言われるほどの味覚の抵抗はなかった。


これも、効き目に日によって差はあるけれど、例えば「羊数え」よりは、布団の中で苛々しなくて良いのがありがたい。


ただ、これは、ハーブの効能云々よりも、「温かい飲み物で身体を温めて、緊張が緩和されて眠くなったところで、布団に入ってころりと眠る」という意味合いの方が強いように思う。

それと、…尾籠な話ながら、手洗いが近くなるのが、困ると言えば困る。


そう言いつつ、今でもたまに「寝る前の一杯」としてハーブティーを淹れるけれど、

個人的には、カモミールは単体で淹れて飲むよりも、他のものとブレンドした方が飲みやすいと思う。



ウォーキング。


これは、それなりに効果を実感するも、結局打ち切る羽目になった。


断っておくが、これに関しては、私の意思が弱かったためでは決してない。


真夏の日中の、炎天下での運動が自殺行為である…というのは、最近では既にほぼ全国区での共通認識だけれど、

当時から既に、「猛暑日」が、毎夏普通に存在するようになって、

日本全国まで規模を拡げれば、今でいう「酷暑日」もちらりほらり、という頃だった。

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