⑤新世紀エターナルフォースブリザード(仮称)

にごる

プロット

◯世界観(ファンタジー)

物語開始時点は西暦21XX年の日本。

「変わりたい」――ひとりの少年が立ち上がる。

しかし具体的な考えは浮かばないのである。世界を余りにも知らな過ぎた。途方に暮れながらも全くの思い付きで格安の宇宙旅行プランを利用するに至る。コスプレの様な宇宙服、ヘンテコな一人用宇宙船、小うるさいAI。いざ発進!辿り着いた先は中世ファンタジーワールド……!?


実際には終末後の地球。主人公の居た時代からは数万年の時が過ぎている。全球凍結規模の氷河期が到来した後、ゆるやかな温暖化傾向が続いており、現在は赤道直下の温暖な地域にのみ生物が存在している。一部の例外を除いて文明は白紙化。そこには、かろうじて生き残ったヒトが存在していた。


◯人種

ヒューマン(自称)

平均身長2メートル、アスリートの様な引き締まったスタイルをしたものが多い。主人公とは大人と子供以上の体格差がある。知能は高いが文明はヨーロッパの暗黒時代~中世さながらのレベルで留まっており、変化の兆しはない。王政。農耕や牧畜を営んでいるため食生活は比較的充実している。旧世紀の軌道エレベーター跡地を中心として円状に版図を広げつつある。そのルーツは、起動エレベーター上層の宇宙ステーションで生き残った元エリートたち。地上に降り立って千年が過ぎた頃。塔(軌道エレベーター)を神格化した独自の宗教観を持っており、日に三度の礼拝の習慣がある。自尊心が高い傾向にあり、全ての異人種と中立ないしは敵対関係にある。平均寿命は50歳と短い。メタ的なステータスはオールBランク。平均的ヒューマンは、現在のインドネシア周辺のみが世界の全てであり、自分たちがその覇者にして番人だと考えている。(※実は宇宙ステーションは現在も稼働中で、現在地上で暮らす人々の祖先は罪人……というオチも検討したい)


エルフ

平均身長は2.2メートルでヒューマンよりも上背があるが、華奢で極端な色白をしている。伏し目がちな大きな目や尖った耳、すらりと長い手足も特徴である。ヒューマン的価値観からすると性差が分かりにくく、男性も女性的である。(『銀河鉄道999』のメーテル、『宝石の国』のキャラクターデザインのイメージ)氷河期の間に生存可能な地域を転々としながら暮らしていた集団で、日照量の低下の影響や寒冷地適応が過度に進んだ。ルーツは、ある研究機関の実験で誕生した超人の子孫たち。脳機能が強化・拡張されており、生き物の脳波の変化を視覚的に捉えることが可能で、金縛り(瞳術)や読心術を体得する者も珍しくない。現在はヒューマンの王国の北方の森に自主的に移住しており、狩猟や採集生活を生活の礎としている。山菜やジビエ、魚肉を食す。争いは好まない省エネ思想。無政府主義。過度な執着はしない。合理主義で不干渉主義。冬眠をする。著しく長命。メタ的なステータスはパワーC、精神力S。


ドワーフ

平均身長1.7メートル、平均体重300キロ。鍛え過ぎたボディービルダーを縦方向に潰した様なスタイル。大きな鼻、彫りの深い顔、褐色肌、あまりにも広い肩幅が特徴。皆男性的な容貌をしており、他の人種と比較すると性差がとても分かりにくい。ルーツは、ある大企業の地下労働者たち。過酷な環境にも耐えうる肉体と圧倒的持久力を備えている。また、楽観主義的な考え方が遺伝子レベルで刻み込まれている。昆虫をも食す雑食で、しばしば工業用エタノールなどを酒替わりに飲む。先祖代々、兜(元々は安全ヘルメット)を大切にしている。ヒューマンとの不平等条約によって南方へ追いやられた。トンネルの地下ネットワークを住み家としている。メタ的なステータスはパワーA、持久力と耐久力S、敏捷性C。


オーク(ヒューマンによる他称)

国家という概念を持たず、OGA(The Organization of Great Apex)という共同体思想を掲げている正義の集団。合言葉は「OGA!OGA!」その中核をなすのは自称オルグ人。ゴリラから進化した新人類である。平均身長2.3メートル。完全に直立しており二足歩行が当然となっている。ヒューマンの主流な鎧が革製である一方、OGAでは金属鎧が普及している。軍事力と工業力において現時点で最高度の文明を有する。高い知性と強靭な肉体を併せ持ち、闘争本能や組織力、繁殖力などの面でも旧来の人類を凌駕する。アメリカ西海岸~中南米の沿岸部で広く繁栄。領内には軌道エレベーターの跡地などの旧世紀の遺跡が複数ある。ヒューマン王国の存在は古くから一方的に認識していたが、その習性や生態系を観察した後に、干渉を避けるという判断を下していた。主人公の乗ってきた宇宙船の墜落がきっかけで、遠く太平洋の彼方から調査目的で舶来する。メタ的なステータスはオールS~A。火薬や銃は発明しているが深く研究していない。肉弾戦を美徳とする。


トロール(ヒューマンによる他称)

自称トログロ人。旧世紀の学名はパン・トログロダイト、――いわゆるチンパンジーの子孫である。平均身長1.8メートル。二足歩行。IQが高く精神的な鍛練を重んじる文化を有する。オークとは数千年以上の平和的な同盟関係にある。鍛冶・航海技術に長けており、OGAの科学や文明の成長を牽引している。また、カポエラやスケボーの様に両手両足を巧みに使いながら長刀を振るう戦闘スタイルが長らく愛されている。メタ的なステータスは知性S、敏捷性S、パワーB。


ゴブリン

単純労働と簡単な意思疎通しか出来ない。享楽的でほとんど動物に近い。旧世紀の人類が退化した存在。視力、意志ともに薄弱。猫背で目が落ちくぼみ、毛髪は薄く、耳は垂れ下がり、体表は苔むしている。オークの慈愛の精神により共同体に組み入れられている。オールD。


アンデッド(もどき)

正体はOGAが持ち込んでしまった感染症。ヒューマンのみが発症する。感染者が死亡するとその死体が乗っ取られたように独りでに動き出す。いわゆるゾンビ。



◯主要キャラクター

田中たなか春日かすがラングレー

主人公。旧世紀の人類。14.5歳の少年。童貞。臆病だが衝動的な行動に出る事もある危うさを持つ。一人っ子。普段絶対にやらない事をしようと決意した日に髪の毛をピンクに染色。何世代か前の親が国際結婚をしているが外見は凡庸な日本人である。公称身長160センチ。趣味・特技はこれと言ってない。成績は中の下。ヴァーチャルアシスタントAIとリンクした宇宙服を着用している。宇宙服はつま先から耳元までを覆う全身スーツ。本来はヘルメットを被らなければならないが着陸時に破損。むき出しになった頭部は耳元に骨伝導イヤホン、顎のラインには首から繋がるスーツの終端部がピッタリと沿う形になっている。GANTZスーツのイメージ。永久電源。防犯スタンガンや全身エアバッグ、ホログラム投影装置などの便利機能付き。

「サンドラ!助けろ!」


Sandra

主人公にお供するヴァーチャルアシスタントAI。スーツに内蔵された薄型コンピュータが本体。ホログラムによりヴィジョンを投影することもできるが、基本的には音声のみ。各種アバターに対応。オフラインでもスタンドアロンで高度な演算能力を発揮できる。

「すみません。分かりません」


A-Pod

小型宇宙艇。単独での大気圏突入能力や自動航行機能、生命維持装置を有する。ドラゴンボールに登場するサイヤ人の宇宙ポッドのイメージ。電源は永久に持つが、推進剤が切れており航行は不能。指紋認証でハッチが開く。


ヴェルセデス・ベサンチ

ヒューマン男性、65歳。内郭官房長官。長老。身長2.3メートル。

「何だこやつは?我らと同じ人種だと?頭髪の色、ひ弱な体格、珍妙な衣服、何一つ似ておらん」


ネルシャ・シェルポ

ヒューマン女性、27歳。内郭官房補佐官。長老お付きの秘書。珍しくおしとやかな雰囲気。豊満ボディー。ふわふわ。眼鏡。Tバッグ。身長1.9メートル。

「長官の仰る通りでございますわ」


ロイス・ヴィトーン

ヒューマン男性、35歳。塔十字騎士団1番隊隊長。

金髪、いわゆるブロンド。青い目。センター分け。身長2.2メートル。

「この者が言うようにヒューマンであるのなら、力を試してみてはいかがか」


プラーダン・ボルギーニ

ヒューマン男性、32歳。塔十字騎士団2番隊隊長。

赤い髪に緑の目。癖毛。身長2.1メートル。

「もういっそ今殺しちゃわないすか?……冗談っすよ。エルフの差し金かもしれないってんでしょ」


フェン・ディアウディ

ヒューマン女性、34歳。塔十字騎士団3番隊隊長。

茶髪にヘーゼルアイ。ヘアスタイルはロングストレート。身長2メートル。

「これに何が出来るって言うの?おとぎ話の妖精とでも?全くそんな風には見えないけど」


レックス・アースグッチ

ヒューマン男性、48歳。将軍。身長2.5メートル。

白髪交じりの黒髪に青い目。

「……フッ」


まし・むら

ヒューマン女性、8歳。王国外郭部住人。身長165センチ。

「ママ、見てあの人!大人なのに小さいねえ!」


ヴェガス・アルバカーキ・バトルクリーク

オーク男性、27歳。科学者。調査団代表。几帳面で温厚なリーダー。戦士家系だが科学の道へ進んだ。黒ぶち眼鏡。文武両道。

「大変でしたね。あなたの仮説は非常に興味深いです。私たちの史書にも類似した点がいくつもあったはずです。ただ、あいにく私は専門家ではありません。詳しくは帰投してから調べましょう。ところで、お腹は空いていませんか?」


モニカ・フランシスコ・ホーリーウッド

オーク女性、18歳。科学者かつ絵師。美人。ヴェガスに恋焦がれている。

「すばらしい!もっとよく見せてください。……尻尾はないのですか?」


ダラス・ディエゴ・ポートランド

オーク男性、14歳。科学者見習い。16歳で成人と見なされるオークの中でも飛び級の実力を持つ天才。

「何か力になれることがあればいいんだけど……。困ったことがあったら何でも言ってね!」


マシラ・ドル・フィン

トロール男性、23歳。船長かつ天文学者。麦わら帽子。

「お主の旅路に光があらんことを……」


ミツル・ポンド・ホー

トロール男性、25歳。用心棒。刀の達人。六刀流。

「剣の稽古ならいつでもしてやれるぜ」



◯物語構成


序 1~2章

少年が近未来日本から宇宙船で飛び立つ。しかし見知らぬ星の森林地帯に不時着。大きなクレーターを作ってしまう。気を失っている間にエルフによって捕縛された主人公。その処遇について議論するエルフたちだったが、目を覚ました主人公は自身は人間ヒューマンであると主張する。ヒューマン王国へと案内される運びとなるが、そこでも人間として扱われなかった。そればかりか王国内部のコロッセウムに出場させられてしまう。相手を戦闘不能にするか場外へ追い込むまで戦うデスマッチ!宇宙服に内蔵されていたホログラムのチャンバラアプリと防犯スタンガンを活用して何とか生き残る。闘奴にはヒューマンの犯罪者のほか、ドワーフやゴブリンといった他の種族の者も居た。


破 3~7章

オーク舶来。主人公の乗ってきた宇宙船の調査を目的に上陸する。エルフやヒューマンに対して友好的に接する彼らオーク。主人公にも深い興味関心を示し、最終的には自分たちの共同体の一員にならないかとも迫る。しかしその後ヒューマンの計略によって彼らは捕らえられてしまい、その装備や帆船も鹵獲される。六刀流奥義炸裂!


急 8~9章

OGA本拠地から第二調査団が到着。第一陣とは異なり全員が武闘派。同胞が捕らえられている事を知り激怒するオーク!ヒューマンの策略によってエルフ陣営とドワーフ陣営が巻き込まれる。対立構造はヒューマン連合とOGAの大規模な二極化へと発展。責任を感じる主人公。導き出した答えとは……!?


10章

無言でタップダンスを始める主人公。

全員でダンスしてフィナーレ。



続編の構想

10章は主人公が見た白昼夢で、実際にはOGAが勝利。ヒューマンを分からせた後に捕虜を開放させ和平を結ぶ。主人公はアメリカ大陸へ渡る。

新勢力が登場。


DMN

『黒歴史狩り』を行う組織。その判断基準は謎に包まれている。構成人員はごく少数。地球上の各地で新しい文明の起こりを見守りつつも、『黒歴史』と認定したものは全て排除している集団。執行人は個人用の飛行スーツを着用。飛行形態時の大きなウィングは陸上での活動時はマントのようになる。スーツの形態は解像度が上がったガッチャマンのイメージ。聖闘士星矢のゴールドクロスのパーツが膨大になった感じ。表面はキラキラしている。

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