① ネイビー・ラグーン
中樫恵太
プロット
○タイトル
『ネイビー・ラグーン』
水(水素と酸素)を操る力を持つ主人公、アクアが自分の存在を無かった事にするために戦う話。
○参考作品
『パワプロクンポケット』 表サクセス
裏社会の様子などのモデル。能力のモデル。
『ゴールデンカムイ』
陣営が変わっていく様子のモデル。
『Fate/staynight』
能力周りや雰囲気等。
『大逆転裁判』
推理シーンのモデル。
○あらすじ 世界観
二千××年。某県で急速に勢力を広げたヤクザグループである暴虎組。その協力者であるアクアと名乗る青年は、ある理由から自分の存在を消したがっていた。
暴虎組若頭、タイガー・アイの依頼から自分と同じ境遇を持つ二人組の男女、アンバーとジェイドと出会う。二人から、タイムマシンの存在を伝えられるのであった。
自らの存在を無かった事にするため、秘匿されたタイムマシンを所持する時空統制局との戦いが始まる。
時空統制局には、敵対する時間犯罪者との戦いがあり、アクア達はそれに巻き込まれてゆく。
○舞台設定と年代
・序盤から前半
某県 一葉市(地方中枢都市レベル)
年代設定は今より少し後。二〇三〇年代頃を想定。
・中盤以降
紛争地域の国。(国名は敢えて伏せる)東西や南北と言った分け方で呼称する。
第1次世界大戦レベルの技術力→発展途上国
社会派と資本派の代理戦争ともとれる状況であるため、各国は表立った支援ができない(余波が広がる恐れがあるため)
南北両側は戦争を有利に進めるため、負傷兵等に「元素」を注入。元素を操る改造人間を作り出し始める。
○強化人間
人体の脊髄部に「元素」を注入し、人体の設計図その物を変貌させた人々。最初はプロトタイプと呼ばれる失敗作ばかりであったが、元海兵に水を注入する事で、自我と肉体を維持できるようになった成功体「アクア」が完成し、実験は大いに進む。
・プロトタイプ(第零世代)
ゴーレム
初めに用いられた強化人間。
金、銀、白金以外の金属で、質の悪い物を入れられた兵士たち。生産しやすく、硬い。ライフル、手榴弾も無傷で、射程ギリギリの大砲を直撃させて倒せる硬さをもつ。
死なない兵士だが、ほぼ自我を失っており、前に進むこと程度しかこなせない。初めは脅威だったが、塹壕や落とし穴におびき寄せて落とせば行動不能にできるため脅威ではなくなった。
スライム
水(水素、酸素)などの液体を入れられた兵士たち。量が多すぎて身体を止められなくなってしまった。濃度は相当高く、かすっただけでもその元素の特性を色濃く受ける。
・第一世代
ネイビー・ガード
液体を入れる量を調節し、自我を保てるようにした兵士。元海兵。スライムに比べて、濃度は高くないが、身体を維持できる。
アクア
水(水素、酸素)を操る。
サファイア
水を操る。剣に水を這わせて飛び道具にしたり、射程を伸ばせる。
アルケミスト(錬金術師)
液体の成功例から、水銀を入れられ、自我と身体を保てるようになった兵士。
バージル・マーキュリー
水銀を操る。自分の姿を液体に変える事ができる。
・第二世代
アルキミスタ(錬金術師)
金属を入れる量を調節し、ギリギリの量まで減らして自我を保てるようにした兵士。
金属を精製し、守る、戦う、飛ばすなどいろいろなことができる。かなりの脅威。
アイアス
鉄を入れられた錬金術師。
バジリスク
銀を入れられた錬金術師。後に時間犯罪者となり、時空統制局に幽閉される。
ゼス
銅を入れられた錬金術師。後にオリヴァー・ブロンズとなる。
ゴルドー
金を入れられた錬金術師。後にゴールデン・ザ・ゴールドとなる。
タイガー・アイ 脱走後、日本まで落ち延びる。
・第三世代
ギフテッド(祝福持ち)
宝石を入れられ、その根源にある意味合いの力を操る者達。人間の理解の範疇を超える力を行使することができ、その脅威度から人間扱いされなかった。
タンザナイト
アンバー 琥珀に秘められた生き物の力を操れる。
ジェイド 致命傷を避ける力を持つ。
ローズ・アゲート 相手の戦意を消失させる力を持つ。
イエロー・トパーズ 傷の進行を遅らせる。
○キャラクター
・主人公陣営
アクア
少し長めの金髪。暴虎組の手伝いをして過ごしている。二十四歳。強化人間の第一世代。
自分という存在を無かった事にしたがっている。
水を操る力を持ち、装備としてサーベルとピストルを隠している。特にピストルは、水圧銃としての役割がある。
「それで? 流れてきた浮浪者を消せば良いのか? ……俺達も、そう変わらないだろうに」
タイガー・アイ(虎目石)
某県での新興勢力である暴虎組の若頭。相手の嘘や、名前や特殊能力がわかる能力を持つ。
第三世代最初のギフテッド。虎目石を入れられた。戦闘向きでないが、諜報役として重用された。
自分の野望のため、アクアに協力する。男で髪は短い。茶髪。二十三歳。
戦闘能力は無いと自負するが、徒手空拳と杖で戦う猛者である。一人称はワシ。本気を出すと、中から剣を出して戦う。
「我が庭で暴れるとは不届き千万。アクア、討ち取ってやれい」
「ふむ……タイムマシンとはのう。面白い、ワシにも一枚咬ませよ」
ジェイド・アタパイト(翡翠)
男。目の下にクマがある薄幸そうな男。致命傷を避ける力を持つ。能力のためか、慎重になりすぎるきらいがある。髪は白。十九歳。
「アンバー。考え無しに動くのは止めてくれ。心臓が持たない」
「タイムマシンの話は迂闊にするなって言ってるだろ!?」
アンバー・オレンジ(琥珀の橙)
女。琥珀色の長い髪を持つ。琥珀を中に入れられており、化石に眠った生き物の力を使える。
彼女は第三世代の強化人間であるが、運用するコストが高いため棄てられた。マントを羽織っていて、中に琥珀を隠し持つ。好奇心旺盛。十八歳。
「行きましょジェイド! あの人たち面白そうだわ!」
・時空統制局
サファイア・マラカイト
二十四歳。青い髪。ボブカット。
水を操る剣士。ネイビー・ガードの一員。女。物静かだが、アクアに執着する。
「久しぶり、アクア。元気だった?」
ゴールデン・ザ・ゴールド(金の中の黄金)
傲慢、自信家で完璧主義。金髪、服も金色。
過去、ゴルドーという名前で戦争に参加していた第二世代の強化人間。金はその物の入手が難しく、実験は難航を極めたが、第三世代が現れ始めた時期にようやく成功する。
その時は、金の性質を活用した守備型強化人間として運用されていた。
「余に従え、炭素如きが」
ザ・ダイヤモンド(金剛石)
落ち着いてはいるが、やや他人を見下しがち。
冷酷でもある。二十一歳。耳と眉が隠れる程度の銀髪。
初めにローズ、トパーズとの任務で過去世界へ飛んだが惨敗。2人の犠牲と左腕を失う。その後、義手とリハビリの為に一時戦線離脱。その間にアメジストに訓練を受ける。
「俺の……せいだ。部下を失ったのは」
アメジスト・パープル(紫水晶)
本名はブルーノ・メリーウェザー。主にバックアップや後方支援をメインに行っているが、本人の戦闘力は大きい。歳は三十五。もともと前線で戦っていた猛者だが、年齢を理由に後方へと回った。オールバック、筋骨隆々。
実は強化人間では無く、強化人間達の逃亡を手引きした軍人。統制局結成の際、便宜上名前をつけた。
「負けてもいい。だが次立ち上がれなければ、俺はお前を許さない」
ブロンズ・ブラウン(銅)
時空統制局の職員、四十二歳。
サファイアの上司に当たる人物。ブラック・サン・オブシディアンの強襲作戦により重役がほとんど殉職したため、指揮官となる。本名はオリヴァー・ブロンズ。くたびれた中年。他の科学者に疎まれて強化人間にされたが、運良く生き延びてしまった。
「別に私は、そんな大層な人間ではないんだがねぇ」
・時間犯罪者
ブラック・サン・オブシディアン(黒曜石)
時間犯罪者のリーダー格。自らの分身を戦わせる力を持つ。黒い服に身を包んでいる。
「統制局の奴らは皆殺しだ。俺がそう決めた」
「『埋伏の毒』って、知ってるか?」
○物語構成
プロローグ 序章 無法市街
某県にて、暴虎組の対抗組織や裏切り者の粛清を行っていたアクア。そんな中、若頭であるタイガー・アイから流れ者の対策を任される。
アクアとタイガー・アイは、戦争からの流れ者であるアンバーとジェイドに出会うのだった。
一章 屍山血河
アクアは、信頼を得るために自らの過去を語る。それは彼がネイビー・ガードと呼ばれ、戦争で徴用されていた事実であった。
人体の脊髄部分に元素を入れられた強化人間。その戦時の話。
一巻は二章に入る前辺りまで。
二章 猟犬之眼
タイムマシンの情報をアンバーとジェイドから仕入れたアクアとタイガー・アイは、調査を開始する。時空統制局側との視点からなる。アクアとサファイアの接触。
統制局が、ダイヤモンドの左腕とルビー、トパーズの二名を失う損害で犯罪者の一人、バジリスクを捕らえる。
三章 表裏比興
時間犯罪者、ブラック・サン・オブシディアン率いる軍団が統制局に攻め込むことを知ったアクア達。オブシディアンと結託して、タイムマシンを得ようとするが、アクアは後に裏切って独占する計画を三人に話す。そして、作戦決行日になる。サファイアとアンバーの戦い。ゴールデンとアクアの戦い。
アクア陣営+オブシディアン
時空統制局
四章 竜虎相搏
ブラックの能力判明。戦闘。そしてついに、タイムマシンと出会う。アクア、アンバー、ジェイド対ブラックの戦い。
今まで、表立って戦闘をして来なかったタイガー・アイと、統制局のローズ・アゲートの戦いが描かれる。
アクア陣営
オブシディアン
時空統制局
五章 次元転送
タイムマシンの正体判明。四人は過去へと向かう。
その頃、丁度時空統制局では、リハビリが終了したザ・ダイヤモンドと、それに付き添っていたアメジストが戦線復帰した。
六章 第三世代
四人が飛んだのは、戦時中の過渡期、第二世代の強化人間が跋扈し、第三世代の強化人間が現れ始める戦場であった。だが、アクアたちが飛ばされた場所は戦線の端。まだ第零世代の強化人間が使われる辺鄙な戦場であった。
その内容を知るアクアは、それが作られる過程を三人に語る。正に非道な、人体実験の末路であった。
七章 埋伏之毒
タイムマシンを殺す気であると推測した時空統制局は、四人の行った年代へと飛ぶ。
タイムマシンを作動させる直前、統制局にある男が訪れる。死んだはずのルビー、トパーズを従える、ブラックであった。
彼は統制局に協力を申し出る。猛反対する統制局であったが、自分たちの命も危ないことを伝えられ、やむなく協力する事になる。(ここで、統制局、ブラックが全員強化人間であると明かす)オブシディアンは、アクア勢力にも仲間が居ることを告げ、時間旅行の準備へと向かう。
八章 戦禍狂乱
ブラック達が送られたのは、戦場の中心部。花形とも言える第二、第三世代の強化人間が暴れ回る場所であった。ブラックはそこで、先に潜伏していた強化人間と、アクア陣営側の内通者の連絡を取る。アクア陣営に、決して塞がらぬ溝が生まれる。
九章 金甌無欠
ゴールデン・ザ・ゴールドと戦闘になったアクア。金の腐食耐性、延性の高さに為す術なくなったアクア。このままでは先の二の舞になる。状況打破のため、彼が考えた作戦とは?
以降はまだ決まっていませんが、最終的にアクアが過去のアクアと戦う事は決めています。
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