第2話現実改変能力者の誕生

はぁ...

どうしてこんなことなったの?


少し前まで小学生だった私は人生でこんなにも訳が分からない状況に置かれたことは無い...と思う...多分。

少なくとも何も無い真っ白な部屋の壁に繋がれた事は無かった。

そして目の前には、なんか...こう...上手く言い表せないけど強そうな服を着ている男が三人と白衣を着たショートボブのキレイなお姉さんが立っている。

そして、そのお姉さんは私に...

「なぜ!? なぜこの子は 死んでいないの!?」と言った。

...

は??


どうやら話を聞いていると私はあらゆる方法を用いて殺そうとされていたらしい。よく見ると周りには小さな穴が空いている。そこから毒ガスして私を殺そうとして...失敗したらしい。

確かに私の身体にはいくつか殺されそうになった形跡がある。

まず、壁に繋がれているし...っていうか服ボロボロじゃん!


まだ新品同様の制服(ブレザー 少し大きい)が傷だらけになっていた。これだけでもかなりの衝撃だったのだが...


「え?...ぇぇええええ!!!?」

制服の右肩から腰の左位まで大きな裂け目が入っている。何か大きな刃物で切られたような傷が...しかし驚いたのは新しい制服をダメにされたことに対してではなく...




裂け目から中学一年生らしい飾り気のない下着と慎ましやかな胸(Aカップ)があらわになっていたからである。

「ちょっと!なんで見てんの!やめて!」

女の子が男三人に胸を見られてパニックになるのはそうおかしいことでは無いと思う。



もう!なんでこんなことに!?と思っていると、 「!?」

次の瞬間制服は元に戻っていた。

「どう...なってるの...?」

意味が分からない…。男達も驚いている。そりゃ破けてた服が急に直ったんだからね... でも、一人冷静に私を見ていたお姉さんが放った言葉もまるで意味が分からなかった。

「やはり...彼女は限定的ではあるが現実改変を行えるようだな...」

「現実...改変?」

そして私は数日間この部屋で想像を絶する苦しみを受け続けることになった。



数日後、私は意識が朦朧とした中で誰とも知れぬ存在に助けを求めていた。


助けて...

毎日あのお姉さんと白衣姿の人達が来て中身が何かわからない注射器を何本も打たれた。気分が悪い...死んじゃいそう...

しかし、お姉さん達は「次はあれを...」「いや、こっちの方が...」とか言ってる。もう無理だよ...ああ...私このまま死ぬのかな...お姉さん達は私を異常な存在だと思っているらしい。

私が異常?この私が?

嫌だ。こんな意味不明な状況で死にたくない。そして私は気を失った。




頭がスッキリしていく、さっきまでの苦痛が嘘みたい。

...で、ここどこ?さっきまでの部屋とは違う人間味のあって心做しか温かさを感じる部屋。まだ拘束されてるのかな...?と思ったけど、どうやら私はベッドに寝かせられているらしい少し倦怠感があるものの起き上がってみると、目の前にはあのお姉さんがいた。

「!?」またあの地獄のような生活が始まるのか...と絶望した。だが、お姉さんの口からは意外な言葉がでてきた。




「私達とともに...この財団で働かないか?」



...?本当にここに来てから意味が分からないことばかりだ...でも、私の脳内に出てきた言葉はただ一つ...





...ふざけんな




あとがき


どうも_(._.)_

やしたけです。この度はSCP二次創作小説「メアリー・スーの苦悩」を読んでくださりありがとうございます。

この小説は現実改変ってそんな都合のいいことばかりなのかな...?と唐突に思い、何となく書きたくなった小説です。


常軌を逸し世界を思い通りに変えることが出来る...そんな現実改変能力者が割と色んなことに悩まされながら財団という異常な組織で働く...

って話なんですが在り来りですかね...?

不定期ですが連載は続けていくので応援よろしくお願いします!!

追記

この小説に出てくるSCP等は自分の独自解釈が含まれています。このSCPはこうだろ!等という意見はできる限り控えていただけると嬉しいです。

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