怪盗レイナ
あさねこ
ロマンのない世界
でも、私は盗賊の一族なんだ。パパもママもおじいちゃんおばあちゃんも、親戚を探してみても犯罪が見つからないような、今はそんな平和な家族だけど。むしろ、おじいちゃんは警察庁の偉い人らしいし、パパは警部だし。
本当につまらない。
テレビの向こうの怪盗たちはクールで格好良くて、ロマンに満ち溢れていた。だから、私はそれに憧れた。
でも、パパもおじいちゃんも、現実の警察の話はつまらなかった。現実にアニメの怪盗たちは存在しなかったし、当然それを追い続ける警察とのロマンも発生しない。私はそんな世界に飽き飽きしていた。
だから、私がそんな世界を変えてやろうと思ったんだ。私が、このつまらない世界に大怪盗というクールで格好良いロマンを与えようと思ったんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます