二十二雨
「Well, we almost get there?
(さ、そろそろじゃない?)」
「I still need to row?
(まだ漕ぐのか....?)」
"バシャッ.....
「We'll arrive soon
(もう少しだと思うよ)」
「(・・・・・)」
"バシャッ バシャシャッ!"
征四郎、そしてヨプの二人を乗せたカヌーは
先程自分達が降り立った
奇妙な幾何学模様が施された岩が立ち並んだ
オトゥラヌス奇岩群を抜け、
湖の所々に生えている木々や岩礁の間を通りながら
アヤの湖を奥へと進んで行く....
「You tired,huh?
(―――もう、疲れたのかい?)」
「(・・・・・)」
"バシャッ バシャシャッ!"
先程、最初にオールを漕いでいたヨプは
まだ子供のせいかカヌーを漕ぐのが
疲れたと言い出し、征四郎は
手渡されたオールを手に一人
雨の降る湖の上を船を進ませて行く....
「(・・・・・)」
"バシャッ バシャッ...."
「(―――木か....?)」
"バシャッ...
木でできたオールを手に、雨の降る
アヤの湖を先へと進んで行くと
視界に水面から浮かび上がる様に立ち並んだ
木々が、かなりの数で湖面から
顔を覗かせる――――
「(・・・・・)」
"バシャッ バシャッ....
「・・・・!」
"カサッ"
「(まるで、湖の上にある森みたいだな....)」
"スッ"
「――――....」
カヌーの周りを囲んでいる
水の上に生えている様な木々の隙間を抜け、
先へと向かい船を進ませていく――――....
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