十雨 「祈祷師」

「Whoah,

(_________おおっ....)」


「That's,

(これが....っ)」


「(┈┈┈┈…?)」


「何だ? 人の声がするぞ?」


「  ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 」


征四郎 善波 ジャンの三人は、先程窪地の様な場所で斜めに傾いた


看板の前にいた男。 おそらくこの島に住むハヌート族であろう男の後に従い


雅の乗ったカートを押しながら、少し歩いた場所にある


'洞窟'の中へと入って行く.. .. ...


「—————— ....」


「O,oh!!

(お、おおっ!)」


「な、何だ? あいつら?」


「That's Tia who came before you and came to see the Speaker

(┈┈┈∙∙∙あれは、お前らの前に来た


 Speakerに会いに訪れたტიჰა(ティーア)だ˛˛˛˛)」


「T,tia,?

(ティ、ティーア....?)」


「No way,!

(ま、まさかᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !)」


「(┈┈┈┈∙∙∙∙ 、!)」


猟銃を片手に洞窟を歩いている男の少し先を見ると、その場所に


ローブの様な服を身に纏(まと)い地面に座っている老人____________


「(  .. .. ...)」


そしてその老人の前に彫(ほり)の深い、肌の白い女が老人の前にいる男と


寄り添う様に座っているのが見える


「何をやってるんだᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  ?」


「(——————)」


「┈┈┈…えっ?」


「Oh!!

(おおっ!)」


"ガサッ"


「H, he's awaking!

(め、目を覚ましたぞ∙∙∙∙っ!?)」


「Mabidu!

(マビドゥ————っッ!?)」


「(ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ   !


「何だ? あれは?」


「ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ アレが、スピーカーなノ?」


「(————— )」


薄暗い、洞窟の少し先に座っている老人 男、そして女に征四郎は目をやる


「N,no, He's really awaking!

(ま、まさか、本当に目を覚ますなんて┈┈┈… !)」


「O,oh,

(あ、あぁ..)」


老人の前に座っていた男が、体をふらふらと揺らしながら


閉じていた目を見開く


「Mabidu,

(_________マビドゥ...)」


「Xekpa,

(ゼクパ....)」


「な、何なんだ? アイツら」


「だ、抱き合ってるよ∙∙∙∙ !」


目を閉じていた男が何かを呟くと、その後ろにいた一人の女性が


目を見開いた男の肩にそっと手を添える


「That is the Proa

(┈┈┈┈∙∙∙あれが、 "პუროა(プロア)"だ)」


「  ____________ 」


「な、何だ? ありゃ?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「Speaker, I don't have nothing to say,

(Speaker本当に、何て言ったら.... !)」


「  ... .. ..」


「┈┈┈┈…、?」


「Speaker doesn't need a word

(Speakerに、言葉はいらない)」


「A,Anon!

(ア、アノンᱹ ᱹ ᱹ ᱹ  !)」


目を覚ました男と女が何かをSpeakerに向かって話し掛けているのを見て、


征四郎たちを案内していた男がその二人の側へ近寄って行く


「He doesn't talk Tia, after he use პუროა

(Speakerは、'პუროა(プロア)'を使えば


 後は、ティーアと話をする事はない)」


「B, but,you,

(で、でも、それじゃ∙∙∙∙  !)」


男の肩に手を置いていた女が、立っているアノンを見上げる


「You guys must have already talked enough in the Cadia,

(お前たちはすでに、"ქადია(カディア)"で、充分


 "話"をしたんじゃないか∙∙∙∙∙!)」


「W,well,

(あ、あぁ....)」


目を覚ました男は、まだ意識が覚束ないのか自分を見下ろしているアノンを


どろっとした目付きで見ている


「Your time is over,

(・・・もう、用は済んだだろう...)」


「Y,you don't need anything?

(で、でもお礼とかは___________)」


「We don't need anything

(そんな物は必要ない)」


「R,really?

(ひ、必要ない?)」


「Speaker just wants to know about Cadia,

(Speakerは、ქადია(カディア)を知ればそれでいいのだ∙∙∙∙∙!)」


「D, dear,

(そ、そんな...)」


「Yop

(ヨプ)」


「what,?

(… … … 何?)」


洞窟の隅の方に向かってアノンが声を上げると、暗がりで


あまり見えなかったがその隅の方から肌の黒い、顔に何か


塗料を塗(まぶ)したアノンの背丈の半分程の少年が、老人の


周りに集まっている人影に向かって歩いて来る


「Talk this kid

(_________後は、こいつと話をしろ)」


「O,oh,

(あ、ああ...)」


「This way.

(… … …こっちだよ。)」


「(  ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ )」


「Mabidu, You are waking,

(マビドゥ...本当に、目を覚ましたのね∙∙∙∙∙  !)」


「Well,

(ああ...)」


"ザッ ザッ ザッ ザッ˛˛、˛、˛、˛、˛、


「Get off our way

(┈┈┈∙∙∙∙そこ、通して)」


「!」


「We through there,?

(通るよᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ?)」


"ザッ ザッ ザッ ザッ...˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ


征四郎たちの前を、ヨプと呼ばれた少年が後ろにゼクパ、そして


マビドゥと呼ばれた男と女を従えて通り抜けて行く


「な、ナンなノ┈┈┈┈… あれハ.... ?」


「あ、あそこの爺さんがあの男の意識を覚ましたってのか?」


「(  .. .. ... ..)」


「 .. ... .. ..」


洞窟の奥。 壁にもたれかかる様にただ座っている黒いローブを


身に纏った男が、征四郎達の目に入ってくる______________


「(SPEAKER.. .. .. ..

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