②嘘つきドラゴンと発情タイガー
タカば
プロット
〇コンセプト
お題全部盛り。
最強種ドラゴンの力を持つ少年が、正体を隠しながら虎少女と事件を解決する。
※お題①②③全ての要素を取り入れたプロットですが、ドラマのテーマとしては『共依存』が中心となるため②のカテゴリで応募しています。
〇書きたいポイント
・ドラゴン少年と虎少女がお互いの弱点を隠し合いながら絆を深める姿。
・かわいいケモ少女、ケモ少年萌え
〇参考作品
アークナイツ
ぬらりひょんの孫
〇世界観(人類滅亡後の世界要素)
突如地球に降り注いだダークマター「オメガトリノ」により人類が滅亡した、遠い未来の世界。人類に代わり地上に繁栄したのは、人間が種の最後の希望を託して開発したキメラだった。キメラとは、ベースがヒトだが犬や猫、爬虫類、魚類など様々な動物の形質を持つ新人類のこと。オメガトリノの影響で、現代にはない異能を持つ者もいる。
要はケモミミモンスター娘だらけの「ケモパラダイス」世界。
人類が存在した先の世界なので、全体的な街の様子は現代日本に似ている。文化的な要素も『旧ホモサピエンス文化』を継承。しかしヒトが全員獣っぽい部分があるため、弱肉強食的な思考が強い。強い者が正義。
政府や警察的なものもあるが、取り締まりが追いつかず裏社会は力ある武力集団(ヤクザっぽい)が牛耳っている。主人公たちが住む街は、全国的に大きな勢力を持つ『桃源郷』が支配している。『桃源郷』は、反社会的な組織ではあるものの、自警団的な役割を担っており、街は表面的に平和を保っている。
・運命の
本能的に強く惹かれるまさに運命の相手のこと。必ずしも同種の異性とは限らない。強いカリスマを持つ種に、片方だけが強く惹かれる場合もあるが、お互いが惹かれ合うのでなければ『
〇主要キャラクター
本名
黒髪金目で、大きなツノを持つ龍キメラ。
雷や風といった異能を操り、さらに黄金の龍に変身することもできる龍種の中でも最強クラスの実力を持つ。(西洋的なドラゴンではなく、東洋的な龍)
その強さと、やると決めたら絶対にやる実行力により、多くの桃源郷構成員から支持されている。(悪のカリスマ要素)
そのままの姿で街を出歩くと敵対組織に命を狙われるので、高校に通う際にはボサ髪黒縁眼鏡の弱者一般学生を装っている。龍のツノも、『鹿のツノ』と偽り、草食系鹿獣人を名乗っている。
正体を隠していなかった幼稚園時代、双子の弟銀次郎ともども敵対組織に誘拐され、仲の良かった女の子を巻き込んでしまったことがある。そのため、関係ない一般市民を巻き込むことに強い忌避感がある。
この事件で金太郎は助かったものの、弟は行方不明に。もう生きてないだろうと思いつつも、ずっとその行方を追っている。
強大な力があるものの、強すぎて年々制御しきれなくなってきている。暴走しそうになったところを、ヒロイン
本作のヒロイン。ホワイトタイガーの女の子。虎特有の耳としっぽが特徴。髪は黒銀、瞳はアイスブルー。猫獣人よりやや大柄で身体能力が高い。ねこぱんちが強力。
困っている人を放っておけないお人好し。将来の夢は街の治安を守る警察官。
幼稚園のころ、仲良くしていた男の子が誘拐されかけ、かばおうとしたけど失敗して背中に大きな傷を負わされた。男の子を守れなかったことを気に病んでいる。
背中の傷は今でも残っている。
ネコ科の獣人は発情期が頻繁で多産であることが多い。蒼唯はその中でも特異体質で、頻繁に発情しそのたびに行動不能に陥ってしまう。周囲からは、パートナーを作れば落ち着くから早く嫁に行けと言われている。しかし夢は警察官、発情期に負けたくない。
発情して暴走しているところを、主人公金太郎に首を噛まれた。強すぎる捕食者に噛まれた恐怖で発情がひっこみ、正気に戻る。以後、発情して行動不能になるたびに主人公に噛んでもらっておさめることになる(ヒロインから主人公への依存)
本名
敵対組織『百鬼夜行』の後継ぎ。まだ正式に継承したわけではないが、先代(父親)は長く病気を患っており、実質的な権力は鵺が握っている。
強い異能を手に入れるため、さまざまな遺伝子を取り入れ肉体を強化している。遺伝子情報解析の結果、ヒロイン蒼唯の虎の因子が必要と判明。ヒロインを付け狙うようになる。
様々な動物の因子に加え、主人公の弟銀次郎の龍の因子が埋め込まれている。
頼政の父。『
金太郎の弟。5歳の時に兄ともども誘拐される。兄を逃がすために囮となり、蛇塚たちに捕らえられた。新鮮な遺伝情報を保持するために、生きた実験素材として蛇塚家の研究室にずっと幽閉されている。
金太郎同様、強い龍の力を持ち銀の龍に変身できる。しかし長い幽閉生活により弱体化しており、戦う力はあまりない。
赤い羽根を持つ鳥獣人の女の子。腕全体に羽が生えていて、空を飛ぶことができる。
警察組織の幹部の娘。金太郎をはじめ、暴力組織である桃源郷のメンバーを監視するために同じ学校に通っている。
恋人や妻の立場で桃源郷にもぐりこみ、内部情報を把握しようと思っていたが、金太郎に本気でホレ、蒼唯にほだされ、結局仲間になる。
亀の甲羅を背負う亀獣人の女の子。のんびり屋で食いしん坊。
実は蛇塚と親戚関係にあり、亀でありながら蛇の鋭い感覚(ピット器官的な)を持っている。裏社会とは関係なく蒼唯と仲良くしていたのだが、蛇塚に目をつけられておどされる。スパイ役をさせられたのちに仲間になる。
白い狼の獣人お兄さん。金太郎の護衛役。頭が完全に狼で、全身がふかふかの白い毛でおおわれている。忠誠心が高く、ひたすらに金太郎に仕えることに喜びを感じている。まさに群れのリーダーに従う狼。配下に狼系の部下を多数従えている。
美人の医者お姉さん。ツノがあり、感覚が鋭い。キメラ成功例第一号であり、旧ホモサピエンス時代から生きている。テロメアが特殊でほぼ不老不死。腕などが欠損しても、時間をかければ再生できる。
長寿すぎて表社会では生きづらく、桃源郷の専属闇医者として暮らしている。
主な仕事は組員の怪我治療。その経歴から、遺伝子医療などに造詣が深い。
〇物語構成
・全5章構成
プロローグ~1章
夜の街で小規模組織との抗争を繰り広げる金太郎。危なげなくゴロツキをシメて仕事を完了させる。桃源郷の配下は『若はすごい』と金太郎を褒める。
おつきの白狼だけを連れて、その場を後にする金太郎。
その直後、体に溢れる龍の力が暴走。弱っているところを部下に見せるわけにはいかない、身を隠す間に医者の黒澤を呼びに行く白狼。
医者を待つ間、路地裏に身を潜ませ、必死に力を押さえる金太郎。そこへ、蒼唯が通りがかった。単なる病人と想い、金太郎を介抱する蒼唯。暴走のまま蒼唯を傷つけようとした瞬間、ぽふっ、と蒼唯の胸に顔が埋まった。「大丈夫だよ」と頭をなでられてハグされ、急速に力の暴走が収まる金太郎。
ずっと悩まされてきた暴走が止められ、あっけにとられる金太郎。なんの下心もなく助けてくれた蒼唯は、元気になってよかったと屈託なく笑う。
しかし、次の瞬間今度は蒼唯が危機に陥った。
ネコ科獣人特有の頻繁な発情期が発生したのだ。発情し色っぽい姿を見せる蒼唯。「離れて……見ないで……」と立ち去ろうとする蒼唯だが、こんな状態の女の子を夜の路地裏に放置するわけにはいかない。とっさに龍の力を解放して、蒼唯の首筋に噛みつく金太郎。
龍の圧倒的力で噛まれ、恐怖で発情が収まる蒼唯。厄介な発情を押さえこんでくれた金太郎に感謝する蒼唯。お互い様、ということで落ち着いた彼女を家まで送っていくのだった。
翌日正体隠しのためにダサ眼鏡の格好で登校する金太郎。一般人に迷惑をかけないよう、地味で目立たないぼっちとして生活している彼に、声をかける者があった。昨日助けた蒼唯だった。天性の勘の良さで、昨日の相手が金太郎と気づいたようだ。
昨日はありがとう! と明るくお礼を言う蒼唯。彼女は頻繁に起きる発情期に悩まされていることを明かし、彼に感謝する。「だったら、夜の路地裏に行かないほうがいいのでは……」と指摘するが、蒼唯は言葉を濁して去っていく。
不審に思って調べてみると、蒼唯の友人が夜の街で犯罪に関わり行方不明になったことがわかる。危険を顧みず友達を助けようとする蒼唯を放っておけず、影から手を貸してしまう金太郎。その過程で、お互い相手にハグされたり噛まれることで致命的な欠点を補えることがわかり、手を組むことになる。
ふたりで協力して犯罪組織を摘発。蒼唯の友人も助け出して、街の平和を守る。
ひとまず事件は一件落着だが、お互いの暴走を止めるために抱き合う日々は続く。
2章
暴走を止める秘密の時間を共有する金太郎と蒼唯。金太郎の手下、白狼と黒澤はそんな様子を暖かく見守っている。あの思い切りのいい子なら姐さんと呼んでもいい、などと冷やかされて否定する金太郎。
一方蒼唯も、友人巳どりに「仲いいね」などと言われて動揺。そんな関係ではない、とは言うものの、毎回発情したあられもない姿を見られているので恥ずかしい。それでも毎回紳士的に扱ってくれる金太郎は、もしや自分を女として見ていないのでは……と複雑な気持ちになる。
鳥獣人すずめが転校してくる。お嬢様で委員長タイプのすずめは、なぜか金太郎が気に入ったようでことあるごとに絡んでくる。蒼唯との関係を隠す金太郎は、すずめをかわすのに四苦八苦。
そんな中、校内に脱法ドラッグが出回っているという噂が。獣人の体は千差万別で、誰にでも効果のあるドラッグを作るのは難しい。しかし新しい薬物組織は購入者が血液を提供すると、適切な量適切な効果のあるドラッグを処方してくれるらしい。
持ち前の正義感から『オーダーメイド』と呼ばれる薬物を追う蒼唯。「薬が出回って下手に治安が低下したらアガりが悪くなる」と言い訳して蒼唯に付き合う金太郎。
蒼唯が事件捜査で単独行動している時に、『親切なお兄さん(鵺の変装)』と接触。以後、時々蒼唯がひとりの時だけ手を貸してくれるようになる。蒼唯の遺伝子目当ての行動だが、純真な蒼唯は疑いもせず信用していく。
ふたりで協力して組織を一網打尽にする。その過程で、黒幕に百鬼夜行の鵺がいることを知る。鵺との因縁について軽く触れる金太郎。
犯人を捕まえてこっそり警察に引き渡そうとしたら、すずめ登場。すずめは警察幹部の父に協力するため、金太郎に近づいていた。
「悪い人間じゃないみたいだけど、要観察対象ね」と言って、これからもつき纏うことを宣言するすずめ。正直邪魔だな、とは思うものの警察との間を取り持つというので、協力関係を結ぶことに。
極道の妻になってもいいわよ、と言っているすずめを見て何かモヤモヤする蒼唯。
3章
ヒロインが増えて賑やかになってきた金太郎の友人関係。
学校の課題などいろいろな理由が重なり、彼女たちを実家に招待することに。明らかにヤバいスジの大きなお屋敷に迎え入れられ、ビビるヒロインたち。ひとり無邪気に「大きい家だねえ」と言っている蒼唯。
特殊な遺伝子を持った人間が消える事件が街で頻発。『オーダーメイド』による血液検査データも流用されていると思われる。
同様の事件が12年前にも起きており、金太郎自身も双子の弟銀次郎とともに誘拐されたことを明かす。事件に巻き込んだ女の子のこと、見つからない銀次郎を気にかけている金太郎。過去を明かされ、金太郎によりそうようになる蒼唯。
いつもとは逆パターンで、事件に首をつっこむ金太郎に蒼唯がついていく形で事件を捜査。たまに『親切なお兄さん(鵺の変装)』に話を聞いてもらい、金太郎の知らないところで鵺との交流を深める蒼唯。
ついに黒幕が鵺だとわかる。鵺と対峙する金太郎たち。そこで、鵺が弟銀次郎の因子を持っていることがわかる。
この時点で蒼唯は『親切なお兄さん(鵺の変装)』の正体に気づかない。
弟を誘拐した真犯人が鵺ではないのか、と思いこみ暴走する金太郎。
理性をなくし獣となった金太郎が暴れているその隙に鵺は姿を消す。怪我しながらも、命がけで金太郎を止めてくれる蒼唯。
事件自体は収束したが、蒼唯を傷つけたことにひどくショックをうける金太郎。
ぎくしゃくしたまま、次の話に続く。
4章
事件後、蒼唯から距離をとるようになる金太郎。
依存関係は無理やり終了。最悪保健室に駆け込めばなんとかなる蒼唯と違い、暴走する力を抑え込むのに大きな苦痛を伴う金太郎を心配する蒼唯。
蒼唯の真似をして、すずめや黒澤がハグしてみるが効果はなく、苦しむ金太郎。でも蒼唯をまた傷つけるのは嫌でずっと距離をとったまま。
苦痛が限界を越えそうになったとき、蒼唯が無理やり龍目家に侵入。強引にハグして金太郎の暴走を止めてくれる。「お返しに、発情を止めて……」とねだられる金太郎。
しかし、噛んでみても蒼唯の発情は止まらない。
こんな不甲斐ない奴に恐怖も何も感じないよな。と自分が役に立たなかったことで別の自信を喪失する金太郎。蒼唯とまた距離をとる。
実はこの時点で蒼唯は金太郎に惚れている。好きな人相手なら、発情中に何をされても興奮するしかない。発情が止まらないのはある意味当然の話だった。
金太郎に発情を止めてほしかったはずなのに、もっと触れてほしいと思った自分に混乱する蒼唯。公園などで頭を抱えていると、『親切なお兄さん(鵺の変装)』に遭遇。
「俺なら君の発情を止めてあげられるよ」と正体を現す。
鵺の歪な姿を見て、発情する気持ちがふっとぶ蒼唯。
そのまま鵺にさらわれてしまう。
目が覚めると、蒼唯は鵺のラボにいた。様々な人間のDNAサンプルをもとに、おぞましい実験を繰り返す怪しげな研究者たち。彼らの陣頭指揮をとりながら、ぐねぐねと不気味に変形する鵺。
恐怖で声も出ない蒼唯は、閉じ込められた檻の中で震えている。
そんな彼女に手を差し伸べたのは、金太郎の双子の弟銀次郎だった。
蒼唯が消えたことに気づく金太郎たち。すずめを通して警察とも手を結んで捜索するが、一向に足取りがつかめない。
こんなことなら突き放すんじゃなかった……と後悔する金太郎で次の話に続く。
5章
蒼唯が鵺にさらわれたことを知る金太郎。
蒼唯に自分はもう必要ないかもしれない。しかし、一度は仲良くなった蒼唯を、鵺に奪われたままにしておくわけにはいかない。蒼唯救出作戦をたてる金太郎。
今までは強い力を過信して、部下さえもあてにしていなかった金太郎。しかし蒼唯と一緒に仲間と関わったことで他人を信じて協力するようになる。今まで登場したキャラクターオールスター戦で、力をあわせて蒼唯の監禁場所を突き止める。
一方監禁されている蒼唯は、採血されたりしながら実験動物扱いで飼育される。銀次郎とは会話ができ、お互い金太郎の話で盛り上がる。銀次郎と話すうちに、自分が金太郎に惚れていることを自覚する蒼唯。会いたいなあ、とぼやく。
変装して監禁場所に潜入する金太郎たち。
研究所の奥に行くにつれ、蒼唯の存在だけでなく銀次郎の存在までも感じる。鵺が銀次郎の遺伝子を取り込んだのがつい最近、ということから弟生存を予感していた金太郎、希望に胸を膨らませる。
あとちょっとで弟と蒼唯に手が届く、というところで鵺登場。銀次郎と蒼唯を人質にとって、金太郎たちをいたぶる。
「ふたりを返せ!」という金太郎に、「片方だけ返してやる」と銀次郎を投げつける鵺。兄弟を傷つけられて、怒りに我を忘れる金太郎。また力を暴走させそうになる。しかし、「ここで理性をなくしたら誰も助けられない」と思いとどまる。
龍の力をぎりぎり自分の体の中におしとどめる。そんな金太郎に、「私のことはいいから」と想いを告げる蒼唯。
蒼唯と想いが通じ合った瞬間、金太郎は覚醒した。
金太郎と蒼唯は運命の番同士だった。運命の相手と心が結ばれたことによって、龍の力が安定。今までより強い力を自由自在にコントロールできるようになる。
ふたりのラブラブパワーにより鵺敗北。悪の限りを尽くしていた百鬼夜行は壊滅する。
後日、平穏な日常に戻る金太郎と蒼唯。覚醒したことで金太郎は全く暴走しなくなる。
暴走のことがなくても、蒼唯の発情問題には協力するつもり、という金太郎。それに対して蒼唯は恥ずかしそうに「
ハッピーエンド。
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