言葉が消えた君とねこ

えびた

第1話 雨と君と猫

雨が降ってきた。

あーやだなー今日は帰りにミスドによる予定だったのに…………

強い雨が窓をたたく

こんな雨の日に思うことはただ一つ

「今日の靴防水じゃねぇ……」

である。それを聞いたクラスメートが俺の机のとこにやってきた

「雨やばくね?」

「それな。まじくそごみかすやばい」

「××言い過ぎw」

「いやまじ今日の靴防水じゃねぇんだよ」

「wさっき聞いてた。俺はちゃーんとニュースみてるからさ」

「は?お前防水なの?裏切り者???」

「ふっ……ローファー」

「最悪じゃねーかw」

「最悪だよ。だから開き直ってる」

「草」

こいつは未來っていって第一印象変なやつだったんだよな。未來は俺以外友達がいないのかなんなのか他のやつと話してるのをみたことがない

「なぁ××俺らもう高校2年生だな……」

「卒業……か……」

「いやはやすぎw」

「今日ミスドいく予定だったんだけどさー」

「え、まじ?俺を誘えよてめぇ!!」

「wwわりーわりー」

「あ、でもどうせいくんだったら今度食べ放題いこーぜ」

「これで彼女がいたら青春なんだろーがな」

「やめろ悲しくなるだろ!?」

「はっはってか三連休あるしそこでいくべ」

「おけぽよ」

「うぃー」

そんな他愛ない話をホームルームが終わるときに話していた。俺と未來は逆車線だから帰りはバラバラだけどとっても楽しかった。家の近くまで帰ってきたとき彼女がいた。丹羽 渚由だ

渚由は俺の幼馴染みで心の問題で声がだせなくなった。学校にもいってないらしいし心配だった

渚由は捨て猫に餌をあげていた

「……渚由!!」

俺が渚由の名前を叫ぶと渚由は驚いてこちらをみた。みる前までは警戒心MAXだったが俺だとわかった瞬間手を降ってくれた。

「渚由猫ちゃん好きだったもんな。……拾うつもりなのか?」

渚由は俯いた多分ひきとりたかったんだろうだけど渚由のおとーさんは猫嫌いだから連れて帰れないんだろーなとはおもっていた。

渚由はメモ帳をとりだし書いた


××ちゃんのところで飼えないかな?


「あー俺んちかー!いんじゃね!すずきとちゃーぼうとらむとてんも喜ぶだろ!」

俺も渚由と同じようにしゃがんで猫を撫でた

渚由は嬉しそうにこちらをみた


また皆に会いたいな


「……どーせならさこれからうちくる?」

渚由は一瞬びっくりしたようだったがすぐに首を縦にふった

「おし!帰るか!こいつの名前一緒に考えよーぜぃ!」

渚由はまたこくりと頷いた

帰り道は兎に角渚由が笑えるような話題を切らさず話してた。

時折猫の鳴き声が聞こえた。雨に打ち消されそうな声だったが俺たちにはちゃんと届いた。


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