第7話 オリオンズの憂鬱

<わかっていたことではあるが、これではまるで動物園の猛獣か、水族館のペンギンだな>

<不満ですか?>

<いや、我慢できないことではないがね>


<初めからわかっていたことですわ>

<そうは言っても気持ち良くはない>

<このような姿で人前に立つのは本意じゃないわ>

 

<思念で結ばれた我々は、どこにいても同じではありませんか?>

<そうとも。太陽系にいる君たちも、オリオン大星雲にいる我々も同じことだ>


<君たちは我々であり、我々は一つだ>

<我々は『メンバー』であると同時に『グループ』だ>


<我々は『目的』の前では一つだ>


<すべては『目的』のために>

<すべては『目的』のために>

 ……

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