第5話 ステータス

私は表示されたステータスを確認した


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ミリア ユウキ

性別:女  年齢:18  種族:ヒューマン 

HP:5,000/5,000  MP:5,000/5,000

《スキル》

創造、時空魔法、地魔法、木魔法、火魔法、水魔法、氷魔法、風魔法、雷魔法、光魔法、回復魔法、闇魔法

《特性》ALL:マスターレベル

成長、魔道工芸、大工、木工、細工、彫金、染色、洋裁、刺繍、農業、漁業、畜産、鍛冶、調理、味覚、掃除、洗濯、凝固、溶解、読書、計算、読み書き、修復、解体、呪詛、腐敗

《サブスキル》

肉体強化、魔力強化、物理攻撃耐性、魔法攻撃耐性、精神耐性、状態異常耐性

気配察知、危機察知、狂戦士、傲慢、憤怒、怪力、跳躍、俊足

《ユニークスキル》

鑑定、地図、翻訳、アイテムボックス(空間魔法型)

《称号》

神々の愛し子・神々の祝福・神々の加護

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「それがミリアの情報を表示する画面よ」

「これ、どう見ても化け物」

「何としても勇者たちを押さえてもらいたいからね」

「そのためには出し惜しみなどできん」

分からなくもないけどやりすぎ感が半端ない


説明を聞きながらこの世界の知識と照らし合わせて整理していく

『スキル』は神々から与えられる特殊な力で主に魔法

『特性』は持って生まれるか、神々から与えられる力で主に技術。熟練度が無能・初心者・中級者・上級者・マスターの5段階。無能はステータスに表示されないらしい

『サブスキル』は生まれ持った力で主に戦闘に役立つ力

『ユニークスキル』は『スキル』『特性』『サブスキル』に分類されない特殊な力

ここまでが自分の持つ力に関する記述でその後は称号に関する記述になる


『愛し子』にはスキルを与えると共に、直接、神から働きかけることが出来て、下位神の祝福が同時に与えられる

つまり主神の愛し子になった私は自動的に4神と2神の祝福を得たことになる

『祝福』はスキルを与えることが出来て、下位神の加護が同時に与えられる

『加護』は特性の熟練度を少し向上させるもので神々が任意のタイミングで自由に与えられる

『愛し子』『祝福』『加護』はステータスの称号欄に通常は神の名前と共に記録される


他にも『称号』には『勇者』や『迷宮踏破』の情報も表示されるらしい

『迷宮』はこの世界のいろんな場所に存在する地下に潜っていくタイプの特殊空間のこと

階層ごとに天気が変わったり違う魔物が出たりするし、魔物を倒すと倒し方にかかわらずドロップアイテムと呼ばれるアイテムに変換される

ドロップアイテムは魔物の魔力の源になる核である魔石や肉や皮、牙等の素材があって1つ~複数ドロップする


と、そこまで頭の中で整理して改めて自分のステータスを見る

「どう見てもやりすぎだと思うんだけど」

「気にするな」

カンバルが即答した


でも、HPとMP5,000って勇者5人分だし、スキルや特性もフルで与えた感じだし、いわゆるチート過ぎる力だと思う

気にするなという方が無理があるし、使いこなせる気がしない


「それだけ危険ということだ」

「危険?」

「狂戦士、傲慢、憤怒の3つのサブスキルは負の感情や醜い性格と結びつくと相乗効果をもたらすのよ」

「え…」

「運転手はともかく3人の女性は負の感情のレベルも醜い性格のレベルも高いと思うのよ」

「そんな3人にスムースは狂戦士、傲慢を与えてしまった」

「勇者として活動する上でその負の感情レベルや醜い性格レベルが高まり続ければ、フルジリアをはじめ、この世界が勇者たちに支配される未来もあり得るということだ」

あの子たちが支配するってことはクラスで起きてたことがそのまま世界の日常になるってことでしょう?

それは嫌だわ

それが素直な感想だった

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