わたし女神が召喚から魔王討伐まで、ルーレットで決めて選ばれし勇者を導かせてあげますわよ!!……うまくいくかな?
三玉亞実
第1話 どんな人が勇者になってくれるかな〜?わくわく♪わくわく♪
どうも、女神です。
今、世界は大変なことになっています。なんか知らないけど、クソ強い魔王が世界を支配しようとしています。
めちゃくちゃピンチです。そこで、世界が助けてくれる人を召喚したいと思います。
ですが、ただ召喚するだけでは面白くありません。
ルーレットで決めたいと思います!
なぜそのようなことになったのか--特に深い理由はない。ただ単純に面白いと思ったから。
さて、さっそく選択肢を作ろう。えっと、全部で10個作れるから--
①少年
②少女
③女子中学生
④男子中学生
⑤女子高生
⑥男子校生
⑦おじいちゃん
⑧おばあちゃん
⑨猫
⑩宇宙人
こんな感じかな。
まぁ、人間でないのも紛れているけど、別にいっか。
さぁ、ルーレット、スタート!
じゃららら……ババン!
②の少女に決まりました!やったね!
どうせだったら、宇宙人が良かったけど。
さぁ、来なさい!少女!
いや、ちょっと待って。容姿と性格を決めてなかった。じゃぁ、こうするか。
・容姿
①低身長
②長身
③ガリガリ
④ぽちゃぽちゃ
⑤金髪
⑥八重歯
⑦猫耳
⑧犬のしっぽ
⑨筋肉ムキムキ
⑩巨乳
・性格
①残虐非道
②聖母級に優しい
③怖がり
④勇敢
⑤自分を神だと思っている
⑥大食い
⑦生意気
⑧泣き虫
⑨無口
⑩ギャグ漫画みたいなやつ
さぁ、どうなるか……ルーレットスタート!
まずは容姿から……じゃらら……ババン!
⑦の猫耳!
性格は……⑤の自分を神だと思っている、に決まりました!
猫耳の厨二病……なんだこれ。
まぁ、いいや。とりあえず、決まったし、召喚しよう。
猫耳で厨二病の少女、カモン!
おぉ、出てきた。こんにちは!
「ふははははは!!誰に口答えしているの?!私は神よ!控えなさい!」
いや、私も神なんだけど。いいですが、あなたには--
「分かっている。魔王を倒すのだろ?」
おぉ、飲み込みが早い。それなら、お願い出来ますか?
「断る」
はぁ?!なんで?!
「私は神だ。それをやるのは勇者の役目。私は天からそれを見守っている」
すげぇ、ムカつく。自分で決めたやつだけど、一刻も早くこいつを消し去りたい。
でも、そしたらこの企画は破綻。そんなの面白くない。まぁ、もう少し様子を見てあげましょう。
神様、実は世界を苦しめている魔王があなたのことを物凄くバカにしていましたよ。
「なに?!それは本当か?!」
えぇ、もう「チビでガキの女の子が神なわけないだろ〜!笑笑」みたいな感じで呟いていましたよ。裏のアカウントで。
「この野郎……私を愚弄するとは!今すぐに天罰を下しに行ってやるわ!」
はい、ありがとうございます。では、下界へいってらっしゃい。
ふぅ、どうにか行く気になってもらった。
さてさて、こんな感じで物語を進んでいくので、お楽しみに。
はぁ、先が思いやられる……
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