③ナナイロハハイロ
ゆきのこ
プロット
○お題選択
③異世界ファンタジー
○作品タイトル
ナナイロハハイロ
○キャッチコピー
年下の母を持つことになった俺が異世界で生まれるまでの物語
○参考作品(参考要素)
うたわれるもの(主人公から見た世界観(→和風ファンタジー)、現代人類以外の多種族が存在する)
十二国記(国の中心となる人物と特別な存在がセットで存在する→国の在り方)
鋼殻のレギオス、アークナイツ(国同士の在り方、人類の敵となる存在や難題があること)
○テーマ
世界観テーマ→虹、母なる海
物語テーマ→母子の絆、親孝行、人の営み
○フェチ要素
年下の母
ケモミミ&尻尾
女体化(一時的)
ハーレム(雰囲気だけ、主要キャラクターで男は主人公のみ)
○世界観
名は「七色世界」
▼世界の国土
この世界は、大陸などの形状の基本は現代と同じだが、それらの位置が特殊(後述)
6つの大陸(ユーラシア、北米、南米、アフリカ、オーストラリア、南極にあたるもの)と1つの島国(日本にあたるもの)が、陸地の全て
名前はユラーシア、ホクマイ、ナンマイ、アフリーカ、オストーラリーア、ナンキワーミ、ニーホン(上記の陸地に対応)
※あえてナンセンスにして想像しやすいように
現実と違い陸地の位置はバラバラで、オストーラリーアを中心に他の5つの大陸が円形に並んでいる
北にユラーシア、東にホクマイ、南東にナンマイ、南にナンキワーミ、西にアフリーカ。そしてニーホンはホクマイのさらに東にある
それぞれの陸地は1つの国を形作っていて、それぞれ隣接する国同士は海の上に浮かぶ橋(海橋)で繋がっている
▼創世神話と国の【色】
「神は虹色に輝く御髪の一条一条を裂いて海に流し、それを【七人の巫女】が固めて陸となった」というこの世界での神話を元に、各国には1人の【巫女】がいて、虹の色からそれぞれ一つ割り当てられ国と巫女を象徴する【色】としている
各国の【色】と性質(巫女の性格)
ユラーシア→赤:雑多
ホクマイ→黄:尊大
ナンマイ→緑:自然
アフリーカ→紫:野生
オストーラリーア→橙:特時性(のんびり)
ナンキワーミ→青:冷静
ニーホン→藍:雅
※虹の色はイギリス・フランスでは「赤・橙・黄・緑・青・紫」の六色とされるが、日本ではそれに「藍」を加えて七色としている。そういった理由から、日本独自の虹の色である「藍」をニーホンに据える
ニーホンは「本来ないはずの七番目の色を国色に据える国」として、おまけ的な意味合いを込めて他国からバカにされている(立地条件も他国と離れて孤立しているようだから)
ニーホンでは、「世界」を形成した【神の色】は「白」とされるため、白は八番目にして神聖な色とされる(国色とは別の話)
▼各国の統治形態など
各国はその形態こそ違うものの、それぞれの巫女……七色巫女(しちしょくみこ)によって統治されている
巫女は各国を治める他、「世界の母」とされる海を守る義務を負っている
七色巫女は国家の象徴であり国民の心の拠所。国を治めている人物であるが、実際の政務などは他の人間が任じられて行う場合が多い
巫女は世襲制によって代々務められる
▼ニーホン(主人公サイドの国家)について
第七色国、国色は「藍色」
首都(巫女の住む土地)はサードガシマ(佐渡島)
小国(豪族)の集合体から形成され、それを統べるのが藍巫女である
文化レベル的には江戸時代前期くらい
海橋(かいきょう)で繋がっているのは、西方向にホクマイ、北西方向にユラーシア、南西方向にナンマイ
一番近いのはホクマイ。
各海橋の中間点が国境となり、関所が存在する
▼この世界での生命の誕生
夫婦となった者が海辺で体を浸し共に海に願うことで、神から子を授かる。夫婦になった人々が巫女の元に集まり、海辺で神に願いと祈りを捧げる儀式が行われ、その願いを神が認めた場合、数か月後にゆりかごに乗った赤子が海辺に流れ着く
▼【七色巫女】と世界の敵
海の底には神に仇なす存在として巨大な「蛇」が住むとされ、時々現れては海橋や海辺の町を荒らしていく。【海邪(かいじゃ)】と呼ばれる
※「蛇」は「へその緒」からのメタファー。イメージとして基本の形状を蛇としたモンスター。「ONE PIECE」に出てくる海王類っぽいイメージ
世界の敵である【海邪】と戦うために、巫女には常人を超えた身体能力や特殊な力が備わっている
「浮かんでくる」(この世界では生まれるの意)子どもたちや海辺の町、そして海そのものを守るために戦わなければならない
○重要設定:【七色巫女】と【宿子(しゅくし)】
七色巫女は特別な存在である。
各国に一人しかいないというだけではなく、他の人間にはない特別な能力をもつ。
まず巫女は、海から子が「浮かんでくる」世界にあって子を自らの「腹に宿す」ことができる。
巫女は16歳の成人を迎えると、毎年の誕生日に「宿子の儀」を行う。
「宿子」とは、「清らなる巫女の願いのもと、神によって遣わされる神聖な子」とされている。
(その実は異世界で死にかかった魂を召喚し、自らの胎内に宿している)
七色巫女の「宿子の儀」によって宿される子、「宿子」。
その宿子の魂……核は巫女の胎内にあり、その意思は半実体となって巫女のそばに表出する(霊体のようなイメージ)。
その時、巫女と子のヘソから出る半実体の「緒」によってお互いは結ばれている。伸びると巫女の腹が痛む。
巫女は宿子に己の生命力などを分け与え、それを育む。
その代り、巫女が自身が持つ力以上の力、宿子を宿した巫女だけが扱うことのできる「白の力」を発揮すると、宿子は「消費」され、その成長は逆行する。
故に、宿子とは「一生生まれてくることのできない宿命にある子」でもある。
もし、宿子の魂が完熟し生れ出ることができた場合、宿子になる前の姿で生れ出ることができるという伝承がある。
宿子の意識体が表出しているときは誰の目にも見える&話ができるが、胎内に引っこんでいるときに宿子の様子が分かる、意思疎通ができるのは巫女のみとなる。
表出していると巫女の体力が消費される。
表出中、宿子に触れることのできるのは巫女だけであり、また宿子が触れることのできるのは巫女のみである。
表出した状態の透明度は、宿子の成長度によって濃くなっていく。
これは主人公を宿している巫女にだけ起きる特別な現象だが、月に一度の満月の日から数日、主人公は一時的に巫女の体の全体に意識を表出……つまりは、宿子が巫女の体を支配することができる。
その際、巫女の意識は宿子のように核となって巫女の胎内に引っこむ。
(月の引力に引かれて出てきた……といったイメージ。月の光は「白」=神聖なもの→満月ではそれが完全になる)
○主要キャラクター
■転生しきれていない主人公
名前:海渡 八色(みわたり やしき)
※「世界」と「海(国)」を渡り、8番目の色の力を巫女に与える存在であるから
年齢:21歳(生前)
身長:170cmくらい、細マッチョ
髪:黒髪の長め
瞳:黒
服装:意識体なので裸なのだが、「外」に表出したときはぼんやりと輝いて見える
所属:宿子/大学2年生(一浪)
性格:母子家庭で育ち、幼いころから家事などをこなしてきたこともあり、同年代と比べると落ち着きがあり大人びている。律儀でまじめだが少しケチくさいところもある
口調:特に目立つ方言や口癖はなし。七色世界に来てすぐは現代での言葉が(この世界の人間にとっては耳馴染みがないので)目立ったが、しばらくすると藍に感化されたまに古風な言葉を使ってしまう
セリフイメージ:「ま、マジで……?」「もうちょと人目を気にしてくれよ、母上……」
呼称
自称→「俺」
藍→物語の最初といざと言うまじめな時は「藍」、普段は「母上」
月納→「月納」
奥方様→「あいさん」「奥方さま」
イェル→「金髪チビ」「イェル坊」
モーン→「モーン」「モーンちゃん」
設定
現代では大学2年生で、母親と二人暮らしをしていた。
父親は海外赴任中に事故にあって他界。八色は家を開けっ放しにして母に苦労をかけた父のことをあまりよく思っていない。
家庭のためにと毎日働く母を支え、自身が大学に通うための学費を稼ぐためにバイトの毎日だったが、ある日事故に遭ってしまい海に沈む。
そこで「宿子の儀」によって藍に宿され、七色世界に渡ることとなる。
八色の「宿子」としての力は「母たち(巫女たち)」にとって特別なものであり、彼を胎内に宿すことによって自分の色には無い「神聖にして第八色」の「白」の力を発色することができる。
■メインヒロインの巫女
名前:藍(あい)
年齢:18歳
身長:160cm弱、スタイル良し
髪:黒い腰下くらいまでの長髪。巫女としての力を発動させると藍色に輝く。八色を「消費」して「第八色」の力を発現させると白銀に輝く
瞳:深い紺色。力の発現時には髪に合わせて変わる
※この世界の一般的な人ような動物の特徴は無い
服装:社の中にいるときや祭事・式典の際は、袴付きの典型的な巫女服。海蛇討伐遠征など戦の時には袴ではなく、裾の短いスカートをはき、肩や腰などには簡易的な鎧(プロテクターのようなもの)を装着する。スカートはイェル(ホクマイの巫女)にもらった。藍は純粋にプレゼントが嬉しかったので使用している。イェルの意図としては、藍になれない服装をさせて楽しもうとした。
武器:特殊な「弓」。状況に応じて長弓や短弓などに形状を変化させる
所属:第七色国「ニーホン」の巫女
性格:常に他人のことを思いやる優しさをもつが、天然なところもあり逆に困らせてしまうことも
口調:古風で丁寧な話し方
セリフイメージ:「『藍』ではありませぬ。『母上』と、呼ばなければだめではないですか、八色」「この国のため、民のため。私は巫女としての使命を果たさなければならないのです」
呼称
自称→「わたくし」
八色→「八色」、公共の場では「宿子さま」
月納→「月納」、プライベートのとき「月ちゃん」
奥方様→「奥方様」「母上」
イェル→「イェルさま」「黄色巫女さま」
モーン→「モーンさん」
設定
第七色国「ニーホン」を司る、七色巫女の一人。
16歳のときから二度目の「宿子の儀」にとって八色を宿すことに成功する。
良き「母」であろうとし、八色を大切に思う。
普段は「サードガシマ」にある巨大な社で日々の生活を送っているが、祭事や式典、そして「ニーホン」各地に現れる海蛇を退治するための遠征時などは本土に足を運ぶ。
好物は饅頭。
家事は苦手。
「ホクマイ」の巫女であるイェルとは幼いころからの知り合い。
■メインヒロインの付き人
名前:月納(つきな)
年齢:16歳
身長:150cmほど、ロリっ子体形
髪:灰色のセミロング
※最近まで大雑把に切られた短い髪だったが、藍に「もう少し女の子らしい格好をしたほうが月ちゃんはかわいいと思いますよ」と言われて伸ばし始めている。
瞳:紅
ヒト以外の特徴:狼耳とふさふさの尻尾
服装:動きやすいように裾が短くされた着物
武器:短刀
所属:藍のお付、お世話係
性格:子供っぽい。思い込んだら一直線。人によって態度が変わる表裏のある性格。
口調:特に目立つ口癖は無いが、人によってテンポなどが変わる
セリフイメージ:「藍さま~、支度が整いましたー!」「藍さまを変な目で見るなこの変態宿子!!」
呼称
自称→「あたし」
八色→公共の場で「宿子さま」「八色さま」、藍が聞いていないとき「ハチ公」
藍→「藍さま」
奥方様→「奥方様」
イェル→公共の場で「イェルさま」、藍が聞いていないとき「イェル公」
モーン→「モーン」「牛公」
設定
「流れ子(親がいないのに浮いてきてしまった子供)」だったのを今の奥方様に拾われ、藍のお世話係として社に住ましてもらうことになったという過去を持つ。
お世話係という立場にあるが、社で1人でいることが多い藍の話し相手・遊び相手でもある。藍にとっては幼なじみでよき友達。
家事は社内の誰よりも上手い。家事技能は不器用ながらに努力して覚えた。
藍の愛情を一手に受ける八色をあまりよく思っていない。
藍が海邪討伐遠征に出かけるときには護衛も勤める。
■メインヒロインの母親
名前:奥方様(本名:藍)
年齢:40歳くらい(外見年齢20代)
身長:160cm強、巨乳
髪:毛先が床につきそうなほど長い、黒の髪
瞳:深い紺色
※この世界の一般的な人ような動物の特徴は無い
服装:薄い着物を何枚か重ねて羽織っている
所属:先代の第七色巫女であり現在の摂政
※実質的な国の最高権力者の地位は巫女の力と名と共に子に受け継がれるが、子が次の巫女となる子を作るまでは政務などは摂政である先代が行う
性格:よく言うと明るく無邪気、悪く言うと子供っぽい
口調:古風で丁寧な話し方をするときと、フランクな話し方をする時がある
セリフイメージ:「あの子のことをよろしくお願いしますわね、宿子さま?」「やだぁ、八色くぅん。あ・い・さ・ん、って呼んで♪」
呼称
自称→「私」
八色→「宿子さま」「八色くん」
藍→「藍ちゃん」「藍」、公式の場では「巫女さま」
月納→「月ちゃん」「月納」
■ホクマイの巫女
名前:イェル・ロウラン
ホクマイの国色であるイエロー(黄)から
年齢:15歳(この世界では未成年)
身長:145cmほど、ちびっ子
髪:金のツインテール、力の発動時にはさらに鮮やかな金色に輝く
瞳:金色
※この世界の一般的な人ような動物の特徴は無い
服装:西部劇のカウボーイ(カウガール?)のような服装
武器:両手銃、状況に応じて変形・分離(2丁拳銃)し、発射される弾丸の性質などを使い分けることができる
所属:第三色国「ホクマイ」の巫女
性格:自己中心的でわがまま。常に自分が一番だと疑わない
口調:特に目立った口癖などはないが、高圧的な話し方をする
セリフイメージ:「あれ~? アンタ、もしかしてあいつの宿子ぃ?」「海邪の一匹や二匹、アイなんかの手を借りなくても大丈夫よ!」
呼称
自称→「イェル」「ワタシ」
八色→「白いの」「アイの宿子」「ヤシキ」
藍→「アイ」
月納→「アイのメイド」「ツキナ」
モーン→「モーン」「下僕」
設定
第三色国「ホクマイ」を司る、七色巫女の一人
成人していないため、宿子はいない
ニーホンの巫女である藍とは旧知の仲で、気まぐれにニーホンに足を運んでは藍をからかういじめっ子気質
彼女のお付きのメイドや従者たちは毎日大変な苦労をしている
その実は、小さな自分のせいで大国であるホクマイが他国にバカにされないようにと虚勢を張っているだけである
■ホクマイの巫女の牛っ娘メイド
名前:モーン・ライチ
年齢:16歳
身長:160cm弱、ムチムチ巨乳
髪:やや赤みがかった金のショート
瞳:濃い金
ヒト以外の特徴:小さな角と牛耳、尻尾
服装:動きやすく袖や裾が短めになっているメイド服
武器:小型のハンドガン
所属:第三色国「ホクマイ」の巫女イェルのメイド
性格:のんびりで臆病、常に弱腰だが決して後ろ向きにはならない健気な性格
口調:ほわほわ、のんびりな口調
セリフイメージ:「い、イェルさまーっ! まってくださいよぉ~っ!」
呼称
自称→「私」
八色→「宿子さん」「ヤシキさん」
藍→「アイさま」「アイさん」
月納→「ツキナ」
イェル→「イェルさま」「マスター」
設定
イェルのお付きをしている女の子
いつも気まぐれでわがままなイェルに振り回されているかわいそうな子だが、どんな命令を受けても健気にこなす
月納とは犬猿の仲で、唯一強気で向かう相手。会うたびに何かを競っている
○描写について
■性的描写あり(ギャグ要素・お色気要素に留める)
主人公がヒロインのお腹から出入りする際に局部を通るため、ヒロインが軽く喘ぎ声を出す
主人公の世界(現実)の「子供の作り方」について言及(最後はぼかす)
ヒロインの母親(奥方様)から主人公へのスキンシップ
■残酷描写あり
モブキャラが海邪(モンスター)に食われる、殺される
○物語構成(プロット):1巻全7章(5章+プロローグ、エピローグ)
基本的に主人公視点で進行
日常ではファンタジー世界としての深みと、「母」であろうとするメインヒロインの純朴な可愛らしさを押し出し(仕草、表情の変化の描写)、主人公との関係(心境)の変化やバトルシーンを挟むことで緩急をつける
■プロローグ
バイクを運転中に事故に遭い海に沈む八色。
先ほどまで流れていたのは軽快な景色、今は走馬灯。
現代での八色の立場、母子家庭で育つ、早めに決まった就職、これで親孝行ができると思ったのに……。
母のことを心配しながら、意識は途絶えた。
場面転換。同じ時間に社で「宿子の儀」を行っている藍。今度こそはという藍の願い。儀式は成功。お腹を撫でる藍。
「今はゆっくりお休みくださいませ……“宿子”さま」
■第一章「年下の母上!?」
目を覚ました八色、身体の感覚が希薄、見慣れぬ場所(お腹の中)。
藍に話しかけられて驚く。
外に出る方法がある→最初は上手く出来ずに藍が性感で乱れる。
ようやく出られた八色は自分の状態(幽霊のよう、藍から離れられない)に混乱するものの、藍や月納と自己紹介を交わし、巫女と宿子のことなどを聞き自分の状態を理解する。
八色は、元の世界に戻る方法はわからないが、とにかく「この世界で生まれ」なければ始まらないと考える(この時点での目標は、元の世界に帰ること)。
それまでは藍の宿子として様子を見ることにするのだった。
次の日、藍はさっそく「母」として八色に接し、「母上」と呼ぶように言ってくる。
八色はその積極性や少しずれた感性に戸惑いながらも、社の中を案内されたり町に連れて行ってもらったりしてここが異世界であることを実感しつつ、七色世界での初日を過ごすのだった。
■第二章「母上は強し!!」
藍の日常を宿子として共に過ごしている八色。
矯正もあってか藍のことをいつのまにか「母上」と呼ぶようになっていた。
お風呂で恥ずかしイベント(離れられないので藍が風呂に入る時には一緒にいるしか無い)などもありつつ、少しだが生活にも慣れてきたある日、八色と藍たちは海峡に海邪が出現したことを知り討伐遠征に向かう。
場所はホクマイとの「海橋」。
その海邪はそう大きいものでもなく、藍は簡単に倒してしまった。
超常の力を持つ藍に驚く八色。
だが本来ないはずの海邪の連続出現が起こる。
次いで現れた海邪に意表を突かれる藍。
それを助けたのは、ホクマイの巫女イェルだった。
落ち着く現場。
幼なじみの巫女たちは談笑を始め、犬猿の仲のお付き2人は口喧嘩を始める。
和やかな空気の中で八色だけは、曖昧な違和感を感じていた。
その直後、今度こそあり得ないだろうと思われていた海蛇の連続出現が再び起こってしまう。
海峡が強襲を受けるなか、藍とイェルの二人の巫女と、その兵士たちが応戦する。
しかし、その海邪は大きく、今までにないタイプのものらしく巫女たちは苦戦を強いられてしまう。
兵士たちに犠牲が出始める。
藍は悩んだ後、宿子を消費し「白」の力を発動する。
八色は謝るような藍のつぶやきを聞いた気がした。
八色は力強い光に希望を覚える一方で、自分という存在が消えてしまいそうなほど強い喪失感にかられていた。
イェルでさえも驚くほど絶大な力を発揮した藍は、苦戦していたはずの新型海邪を1人で退治してしまう。
今度こその戦勝ムードの中、海蛇を倒した本人である藍の表情は冴えないようだ。
八色は先ほど感じた喪失感のこともあり不安になる。
「外」に出て藍の様子を見ようと思った八色は、「外」に出た時の自分の体が先ほどより少し薄くなっていることに驚く。
その理由を八色に教えるイェルは、宿子に話してなかったのかと藍にあきれる。
申し訳なさそうにしたままの藍。
イェルの説明で自分が「消費」されたことを知った八色は、藍を詰問する。
イェルは重い空気に耐えられず逃げ帰っていった。
いくら「成長」しても巫女の仕事柄、宿子は何度も「消費」される。
このままでは生まれることすらできない、いつか消されてしまうのではという、宿子の定めに考えが到った八色はやりようのない怒りを覚え、藍のことを「母上」と呼ばなくなってしまうのだった。
討伐遠征からの帰り道、人力車内は誰もが無言だった。
そのまま社についてしまう。
その日から八色が「中」に引っこんだままでいると、藍の「悲しい」という感情が流れ込んでくるのを感じる。(親の感情は子に映る)
そうさせているのが自分だということはわかっているものの、意地になってしまう八色は藍と仲直りをする機会を失っていた。
数日後の晩、八色は布団に入った藍がすすり泣く声で目が覚める。
悲しい夢を見ているのだ。
さすがにいたたまれなくなった八色は数日ぶりに「外」に出る。
泣いている藍の姿は小さく、普通の女の子と変わりはなかった。
そこに月納の声がかかる。
月納は八色を説得し始める。
国を背負う巫女というものの重責について。
1度目の「宿子の儀」失敗の時の落胆と、先の成功での喜び。
良き母であろうとしたが故に、辛いこと(宿子の宿命と、「外」に出ているときの体力消費)は子である八色には話せなかったこと。
その話を聞かせた月納は、本来嫌いなはずの八色に対して頭を下げる。
八色の怒りも分かるが、藍のことを考えるようにと願う月納。
それだけ言うとそっと去っていく月納。
八色は、生意気だとしか思っていなかった月納への認識を改め、二人の「絆」というものを感じるのだった。
しばらくして八色は、枕を涙で濡らす藍を起こし部屋の外に連れて行ってもらう。
そして自分の子供っぽい意地で悲しませたことを謝り、これからについて自分なりの考えを話す。
(謝罪内容:「すでに失っていたはずの命を拾ってもらったのに、自分勝手な事を言っていた」といった感じ)
(考え:あくまでもう一度生まれてこれるというのは可能性の話であり、おまけのようなものだ。しかし、「消費」されて消えてしまう可能性があったとしても、命の恩人である藍の助けとなることで結果的にもう一度生を受けることができるならそれは素晴らしいことだ)
先行投資での親孝行だ、と話の最後に恥ずかしさをごまかす八色。
藍は涙をこぼし、自分は身勝手だと言って謝る(先ほど月納が話した内容のこと)。
それは自分も同じだという八色。
月下で二人は仲直りをし、八色は再び藍を「母上」と呼ぶようになった。
見上げた月はほとんど満月。
■第三章「母上のお仕事」
仲直りをした翌日。
八色は藍の巫女としての仕事を手伝おうとやる気になっていた。
その姿を喜ばしく思う藍。
月納が今日の予定を告げる。
ちょうど巫女の仕事として「浮子の儀」があるという。
それが命の誕生に立ち会う仕事だ、と言われた八色は助産師や看護師的なものを想像し、(霊体で藍以外には触れることが出来ないので)物理的に手伝いは無理なのでは?と不安になる。
それを藍に言うと、月納が盛大に笑う。
わけがわからない八色。
儀式の場に向かうまでの車内で藍は、この世界での子の誕生の仕方を説明する。
この世界での誕生に八色は興味津々。
月納が、逆に八色の世界での誕生に興味を持ち藍に尋ねると、藍は説明しようとするが赤くなって口ごもってしまった。
(他世界のことは巫女しか知りえない)
藍の反応を不思議に思う月納。八色は自分に質問の矛先が向きそうになったので「中」に退避するのであった。
やがて人力車は海岸沿いをしばらく進み、大勢の人が集まっているところへと到着する。
全国から集まったという夫婦たちに出迎えられた藍は、さっそく儀式を開始する。
浅瀬に建てられた舞台上で、藍は舞を舞う。
「中」からその舞と夫婦たちの様子を見ていた八色は、沖から籠に乗った赤子たちが流れてくるのを見つける。
それが、この世界では「浮かび着く」と言われている誕生の瞬間だった。
浮かび着いてきた赤子たちは、不思議な力で海岸線上にずらっと並んだ夫婦のところへ導かれていく。
その様子を、舞台の脇に控えた月納が寂しそうな顔で見ている。
赤子たちが全員「浮かび着いた」ところで、藍の舞は終わる。
儀式の〆として、子を授かった夫婦たちは巫女の「お祓い」を受けに来る。
連れてこられる「浮かび着き」たての子供の頭を撫でる藍。
藍は八色にも撫でてあげなさいと言う。
八色が「外」に出て子供の頭を(触れはしないので形だけだが)撫でてあげると、親たちにも大変感謝された。
自分の実の両親と目の前の親子たちを比べてしまう八色(両親がそろっていてその上で仲が良さそう)。
親子の出会いと絆を意識する。
その感情が流れ込んだ藍は、八色をはげます(いつか必ず生み出してあげますからね、といった感じで)のだった。
儀式が無事終わって、八色たちは社に帰ってきていた。
その晩、空には満月が輝いていた。いつものように日没後まもなく眠りにつく藍(それにつられて八色も寝る。月納や使用人はまだ起きている)。
八色はまどろみの中で、「中」にいるときの曖昧さとも「外」にいるときの浮遊感とも違う、まるで現実世界でちゃんとした体があったときのような実体を伴った重力感を感じる。
早朝、目を覚ますと、八色は藍の体と一体化していた。
(一体化というよりは、八色の意識が藍の体を支配して、藍が宿子のような状態になっている。ただし、藍が八色の核に寄生しているような状態なので、この状態で「白」の力を発動しても消費されるのは八色である。八色のように「外」に出てくることもできる)
驚きのあまり藍の体と声で叫びまわる八色。
何事かと月納や社の使用人たちが集まってきて大騒ぎになる。
だれも状況がわからないことで混乱する中、「中」にいた藍が目を覚まし「外」に出てくる。ますます混乱が起きる。
月納の提案で、「奥方様」なら何かわかるかもと、会いに行くことに。
月納の案内で、社の最深部の巨大な一室に通される八色。
部屋へは月納さえも入ることを許されないという。藍は「中」にいる。
城の大広間を思わせるような部屋の奥にいた「奥方様」は、藍に瓜二つだった。
時代劇を思い出した八色は丁重に挨拶をしようとしたが、突然抱きつかれてしまう。
無邪気に接してくる奥方様に、恥ずかしくて抵抗しようとする八色。「外」に出てきた藍が止める。
八色が経緯を説明。現状を理解した奥方様。
八色に会うのは初めてだったため、自己紹介。
八色は本人の希望で奥方様を「あいさん」と呼ぶことに。
本題に入るあいさん。
自分の時にはこんな状況はなかったから、おそらく八色が特別だから起きたことであろうこと。
それが満月によって引き出されただけであろうこと。
満月の引力が引いて聞けばそのうちもとの状態に戻るであろうという推測を話した。
とりあえず時間が解決してくれることを知り安心する八色。
だが、藍が「海邪が出たらどうしよう」と心配する。
あいさんは八色に、巫女の力が使えそうかどうか聞いてくる。
藍にアドバイスをもらいながら感覚を手繰り寄せると、あっさりと発動。
どうやら問題はなさそうだ。
あいさんは八色を褒め、また抱きついてくる。
八色は恥ずかしがって、また来ると言って大広間から退散する。
藍の部屋へ帰る道すがら、藍は海邪が出現しないことを祈り、八色もそれに同意するのであった。
朝、月納に起こされた八色。「中」ではまだ藍が眠っている。
八色がこの「入れ替わり」期間は、藍にとっていい休養になるのではないかと考えていると、急に尿意に襲われる。
藍のしていたことすべてを自分がしなければならないことを痛感した八色。
ある意味海邪より怖いのではと思う、恥ずかしさで。
月納に泣きつき、コトを済ませた八色。
起きてきた藍。その後の着替えでドキドキ。恥ずかしがる藍。
それから藍に助言されながら、藍が行っていた日常をこなしていく八色。
朝の禊と、あいさんも一緒の朝食が終わったところで……恐れていた海邪出現の伝令が走ってくる。
場所はまたもホクマイとの「海橋」。
真面目モードのあいさんに見送られ、一行は社を出立する。
道中、八色はただこれからのことが不安だった。
海邪を討伐できるかも不安ではあったが、自分のミスひとつで藍の体に傷をつけてしまう。
もしそれで万が一のことが起これば、藍だけではなくニーホンという国全体に迷惑をかけることになってしまう。
藍が担うものの大きさを実感し、震える八色を藍は優しく包む。
自分のことをそこまで考えてくれてうれしい、と。
藍に不安感が流れ込んでしまったことを不甲斐なく思った八色は、気を奮い立たせ、心配をかけまいと決意するのだった。
巫女の戦装束に身を包み護衛の兵たちを従えて、思いのほか損害を受けている海峡を進む。
と、そこにはホクマイの巫女・イェルとその護衛たちが一足先に駐留していた。
いつもの調子でつっかかってくるイェル。
八色の反応をいぶかしむイェルに、藍は今の状態のことを簡単に説明する。
大丈夫なのかとバカにしてくるイェルに、子をバカにされたことで珍しく怒る藍。
それをなだめた八色は、イェルにやる気満々なことをアピールする。
ちょうどその時、図ったかのようなタイミングで海邪の襲撃が。
それは前代未聞の、数え切れないほど大量の小型海邪と数体の大型海邪の同時襲撃だった。
■第四章「母上、お元気で……」
多種大量同時襲撃を知った藍たちは、前回のことも加えていくらなんでもおかしいと驚嘆する。
何かの意思が働いているのではないか、と。
あれこれ議論する女たちに、今は討伐が先決だと喝を入れる八色。
動揺する両国の護衛兵たちにも同じように喝を入れた八色は、それらを引連れて出撃する。
先行してきた小型海邪との戦闘が始まる。
大型海邪はなぜか様子を見ているかのように遠方にとどまっている。
八色は社でのことを思い出し、藍の助言のもと巫女の力を発動し戦いに参加する。
強大な身体強化と、藍の体が八色にとってなれない弓という得物を覚えていたこともあり、次第に戦闘に慣れていく八色。
一体につき護衛兵たちが3、4人で対処する小型海邪を同時に何体も射抜いてみたりと、頭でも弓の扱いを覚える。
イェルは八色に喝を入れられたこともあり最初から全力全開だ。
だが、数は減ってはきているものの未だ小型海邪の勢いは留まるところを知らない。
優勢に戦闘を進めていた巫女側だったが、長時間の戦闘で疲労した護衛兵に犠牲が出始めてしまう。
息を切らすイェルが、以前に見た「白」の力を使えば一掃できるのではないかと提案してくる(というより、「使いなさいよ」)。
それは止めようと言ってイェルの提案を却下する藍。
八色は、この状態で「白」の力を開放すれば「消費」されてしまうのは藍の方だからだと思った。
だが、おそらくそれはないだろうと否定される。
どちらにせよ消費されるのは八色のほうで、藍はそれが嫌なのだという。
藍の心遣いに感謝する八色は、藍の考えに反しイェルの提案を受け入れることに。
このままでは犠牲と海橋への被害が増えるだけで、さらにその先には自分が撫でた赤ん坊やその親達も暮らしている。
自分一人が少し消費されるくらいで済むのなら行幸だと。
藍の制止を振り切り、「白」の力を開放する八色。
やはり確実な喪失感に襲われる。
「白」の力のおかげで、しばらくの後に小型種をほぼ壊滅へ追いやることに成功する。
すでに以前よりも「消費量」は多い八色。
八色もイェルも肩で息をしている。
だが息をつく間もなく、控えていた大型海邪が攻め込んでくる。
数は7体と小型に比べて少ないが、もはや大型に対応できるのは巫女2人だけだ。
大型でも普通タイプの海邪なら通常の巫女の力で対処できると藍に懇願されるが、犠牲を抑えるために短期決戦の意向でイェルと話をつけた八色はそれを受け入れなかった。
普通の海邪であるはずの7体は、それぞれが連携を取るように2人を翻弄する。
徐々にダメージを受けてしまう2人は、それでも数を3体まで減らす。2人には辛くとも希望が見えてきていた。
だが、退避していたはずのホクマイの護衛兵数人が突出してくる。
彼らが残った海邪に銃で何かを打ち込むと、海邪は以前にも藍たちが戦った新型へと姿を変えてしまった。
イェルがホクマイの護衛兵を問い詰めると、彼らは対ニーホン感情の悪い人々の一部だということ、以前の事件も彼らが手引きしたものだということが分かる。
彼らは捕らえられたものの、自らの国に反乱分子がいたことに動揺したイェルが新型の一撃を受けて倒れてしまう。
強大な新型海邪、しかもそれぞれが特性の違うもの3体を相手にし、絶体絶命の八色。
激しい喪失感と新型に対する違和感にも苛まれる。
そのことで生まれた隙に海邪の攻撃が迫り、それをかばった月納が吹き飛ばされ負傷する。
絶望に打ちひしがれる八色。
だがここで自分が撤退するということは、月納やこの場にいる人間の命・ホクマイとの国交・ニーホン本国が危うくなってしまう。
覚悟を決めた八色は、繰り返される藍の制止を振り切り極限まで力を開放する。
と、八色のまわりに変化が起こり始めた。
まず、白銀の光を放っていた長髪にもとの淡い藍色の光が混じる。
すると持っていた長弓の弧の部分が刀の刃ようになり、その緩やかな曲線に弦が引かれ「剣弓」となった。
これを見た八色はもしかしたらと思いイェルに銃を貸してもらうと、髪に追加で淡い金の光が混ざり、銃を自分の武器として取り込んでしまった。
武器から感じる力に、これならいける、と不敵に微笑む八色。
力の象徴であると同時に消費を表す光は三色に増えただけではなく、ますますその輝きを強くしている。
感覚的に、いつ自分の「核」がなくなってしまってもおかしくない状態だと八色は悟る。
三体の海邪に躍りかかる八色。その力は先ほどまでとは比べ物にならないほど強大で、海邪を圧倒し始める。
舞うように戦闘を繰り広げるなか、八色は涙を流し始めてしまった藍に語りかける。
もう一度生きるチャンスを与えてくれたこと。
母として世話を焼いてくれたこと。
いつも自分のことを考えていてくれたこと。
できればもう少し一緒にいて親孝行をしたかったこと。
藍に「産んでもらって」本当の意味で親子になりたかったということ。
海邪は残り一体になり、とどめの一撃を放つ直前。
親不孝者だと謝り、辺りは白い光に包まれ、八色は喪失感のなかで意識を失った。
■第五章「母上は……」
光が収まり、静寂が訪れる中で藍の泣く声だけがあたりに響いていた。
藍の体と意識は完全にもとの状態に戻っていたが、お腹に感じていた温かさがなくなっていた。
お腹を押さえ、何度も八色の名を呼ぶ。
と、そのとき。極めて曖昧ではあるが、藍は八色が胎内にいたとき感じていた「つながり」の残滓を感覚的に掴む。
胎内にあるそれは、2人を繋いでいた「緒」だった。
まだ、希望は残っていると、あの子は強い子なのだと、藍の涙はうれし涙に変わるのだった。
約10ヵ月後。藍の19歳の誕生日の日、再び社では「宿子の儀」が行われていた。
この10か月間、藍は「八色はまだ自分に宿っている」と、月納があきれるほどに信じていた。
そして心待ちにしていた誕生日、藍は舞いながら一年前と同じように子へ想いを馳せる。
ただひとつ違うのは、名前を呼べるということだ。
八色は冷たい空間を漂っているような感覚を覚える。
自分が何なのかさえも知覚できないほど曖昧な感覚の中、一筋の光が伸びてきた。
光の色は、藍色。
不思議に思っていると、何か声が聞こえる。
声は自分を呼んでいるようだ。
「八色」という名前を。
散らばっていた感覚が、少しずつ集まり始める。
八色は藍色の光の筋に手を伸ばす。
八色はその空間から引っ張り上げられるような感覚を覚えた。
■エピローグ
社の中庭に面した縁側に座り、日に当たっている藍。
その表情は穏やかだ。
お腹に手を当てると、まだ弱いものの確かな温かみを感じる。
月納がその様子を見に来る。あいつはどうしている?といった感じで。
優しい気持ちで、お腹へと語りかける藍。
母上は元気です、ゆっくり寝たら、安心して出ておいで、と。
END
○今後の展望(要素)
藍の「中」に復活した八色
日常の中で現代と比べて不便さを感じたところからの、国をよくするためと現代知識チート展開
藍とより仲が深まり、可愛らしさを意識してしまう八色。相手は今生の母だぞ!?
藍は藍で頼もしい八色に無自覚な好意を寄せる
(両片想い展開)
賑やかな日常の中で、地方の豪族による内乱勃発。人と人との争い。他国の陰謀
(3巻以降などで)八色が目を覚ますと、そこは藍以外の巫女の中だった……というところから他国での話、ニーホンへ戻るまでの話を展開
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