37何も変わらない

 とうとう、三十路になってしまった。とはいえ、何か劇的に変わるということはない。今日は12月28日で私は仕事終わりの日だ。いつも通り、朝は目覚ましの音で起床して準備して車で会社に向かった。


 ようやく仕事が終わった。今日はみなも仕事終わりなのか、電話もなく平穏に終わろうとしていた。最終日の今日は事務所の大掃除をして、忘年会の代わりに昼は外食することにした。


 久しぶりの外食である。新型コロナが流行り、ここ3年ほどは事務所で出前の寿司を取っていた。やはり、出前よりも外食をする方が温かい料理が出ておいしい。中小企業で従業員も少ないので、私を含めた事務員4人と社長の奥さんの5人で近くのすし屋に車で向かった。ランチのセットで、サラダに茶碗蒸しに天ぷら、味噌汁とメインの寿司、デザートで大満足だった。


 昼食を食べた後は事務所に戻り、少し休憩をして仕事を再開した。本来なら、少し早めに仕事を終えてその足で皮膚科に向かうつもりだったが、思わぬハプニングに見舞われる。詳細は省くがまさかの事態だった。


 ということで、帰りがほぼいつも通りの時間になってしまったが皮膚科に向かった。病院も最終日なのか、待合室には結構な人数がすでに待機していた。とりあえず、その中に混ざって診察を待つ。


 一時間ほどで診てもらうことが出来た。前回と同じ症状で薬をもらうだけなので、診察はあっという間に終わった。そのまま近くの薬局によって薬を終り、ようやく家に帰ることが出来た。これで年末年始は心置きなく料理を楽しめる。


 誕生日だというのに、あまり良い一日ではなかった。どうやら今日は大安らしいが、私にとっては微妙だった。



 30歳になってしまった。誕生日を迎えるとすぐに大晦日、正月が待ち受けている。毎年、誕生日の時期は年末で慌ただしい。そんな中今年もまた、家族にだけ誕生日を祝ってもらった。


 いや、家族だけではなかった。優しい読者さんが私のエッセイを読んでくださり、祝いの言葉を掛けてくれた。別に祝って欲しくて誕生日の話をしているわけではなかったが、実際に他人から祝われるとうれしいものだ。ありがとうございます。


 自分が祝われたいのなら、他人を祝え。


 当たり前のことだが、何せ友達もいない身なので祝うような人がいない。こんな寂しい30歳独身女性だが、来年も頑張って生きていこうと思う。


 もし、誕生日を祝って欲しいのならエッセイを書けばよい。そうすれば、優しい読者さんの目に留まれば、祝ってくれるかもしれない。そんな下心満載のエッセイを読んでくれるかどうかは保証しない。


 改めて、折原さゆみは2022年12月28日。30歳になりました。来年もよろしくお願いします。


今回も婚活に関係はなかった。そろそろ、タイトルを変えたほうがいいかもしれない。

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