22結婚と仕事②

 ということで仕事を辞めることにしたわけだが、当然、会社は私と同僚の代わりを雇う必要がある。


 会社はハローワークに求人依頼をした。すると、何件かの応募があった。そして、履歴書と面談を経て、二人の事務員の採用が決まった。


 採用するにあたり、私も応募者の履歴書を見せてもらえることになった。そこで驚いたのが、その中に離婚している女性がいたことだ。離婚率が高いという話は聞いていたが、私の身近にはあまりいなかった。そのため、今回の採用の件で世間の言っていることをようやく理解した。


 シングルマザーとして履歴書を送ってきた数人の女性たちは残念ながら、私の会社で採用されることはなかった。どうかほかの職場でよい仕事が見つかるよう祈るばかりだ。


 二人の採用者は、一人は結婚予定の20代前半の女性、もう一人は30代前半の独身女性。この二人に私たちの仕事を引き継いでもらうことになった。



 ここで婚活エッセイに関係のないことだが、言わせてほしい。どうしてこんなに仕事ができないのか。


 結婚予定の女性は、今まで事務仕事をしたことがない女性だった。とはいえ、誰しも初めは経験したことのないことから仕事を始めていくので、そこは別にかまわない。問題は仕事内容を全くと言っていいほど理解していないことだ。


 一か月ほど一緒に仕事をしてきたのだが、事務仕事を理解できそうになる気配がない。そこで、こんなことを思ってしまった。


 旦那が働いているなら、正社員の事務員としてうちで働かずコンビニやレジとかでバイトしたらどうなのか。


 ちなみにもう一人の独身女性はすでに事務経験があって、仕事の覚えも早そうなので結構なことだ。


 結婚予定者とか既婚者とか独身とか関係なく、仕事を理解できない人とは一緒に働きたくはない。


 仕事のことでいえば、結婚後の苗字問題がある。現在、選択的夫婦別姓が話題になっているが、選択的ならそれでいいのではないかと思っている。結婚すると、どちらかの苗字にしなければならないのが現状で、多くの場合、女性が苗字を男性側に変更している。私の両親もそうだし、結婚を機に仕事を辞めた同僚たちも男性側の苗字に変更していた。


 そうなると、さらに仕事を続けるのが面倒になる。苗字を変えるとなると、今まで慣れ親しんできたものを手放すということだろうか。なんだかそれも釈然としない。いろいろな書類も変更しなくてはならないし、面倒だらけでそれだけでも憂鬱な気分になる。



 そんなことを言っているが、今の私はそれ以前の問題に直面している。まずもって、ここ1~2か月ほど男性とお見合い自体をしていない。せっかく月額2万円弱を払っているのにもったいないことこの上ない。


 気が向いたら新着の男性をチェックはしているが、会うこと自体が面倒になってしまってお見合い申し込みのボタンに手が伸びない。このままではかなりやばいと思っているのだが、やる気が出ないので仕方ない。


 しかも、相談所が一か月に二回ほど更新するおすすめ男性は、年上(4~6歳)で県外在住者ばかりで役に立たないし、相手からの申し込みも私の好みに合致する相手がいない。さらにカウンセラーのおすすめもかなり年上なので即お断りした。


 今更、30歳前に結婚できるとも思えないので、もうしばらくお金を結婚相談所に寄付したと思ってそのままにしておこう。寄付だと思うことにした。

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