7女性らしさとは②

 冊子で突っ込みたいところはほかにもある。イラストは複数あるのだが、プロフィール写真の撮り方以外で紹介したほうがよいなと思ったのはデートファッションの解説である。以下、デートファッションの部分に書かれている文章を一部抜粋。


女性らしさが決め手!デートファッション

① レストラン・映画・ドライブetc

→ワンピスタイル(映画やドライブデートなら、シワのつきにくいスカートにするなど綺麗を持続する素材選びを。


② 美術館・公園・観光etc

→きれいめカジュアル(適度な女性らしさを。足元にスニーカーなどのカジュアル要素を加えるのなら、スカートで女性っぽさを出すなど、とタールで考えましょう)


③ お仕事アフター

→おしゃれビジネス(スーツの場合も可能ならスカートでソフトな色や素材を選んで)


男性がひいちゃうNGファッション

→TPOを大切に、常識の範囲内で自分らしさを出しましょう。ノーメイク、派手すぎ、露出しすぎ、カジュアルすぎ。この4つを意識して女性らしさは出しすぎず、抑えすぎないようにしましょう。



 ここでもまた、「女性らしさ」について言及されている。どうやら、婚活では「女性らしさ」がかなり重要なことらしい。しかし、NGファッションでは女性らしさを出しすぎずと書いてある。抑えすぎない女性らしさとはいったい何なのか。考えるだけ無駄なので、私はこのアドバイスを完全に無視している。


 前回と今回と、女性の婚活時における服装を見てきたわけだが、今時とあまりにも乖離していると思ったのは私だけではないと思いたい。服装について冊子に書かれていたことを抜粋したわけだが、ここで面白いのがイラストの女性たちの髪型である。プロフィール写真ではロングのゆるふわヘアだったが、ここではセミロングのこれまたゆるふわヘア(茶髪)となっていた。間違っても、ショートヘアの女性ではない。


 イラストを見せられないのは残念だが、こんな女性、今時テレビの中でしか見たことがないというような女性たちばかりだ。


 ということで、服装に関していえば、本気で結婚をしたいというのであれば、スカートやワンピースをそろえておくのがいいかもしれない。そして、髪型もショートヘアではなく、伸ばしたほうが無難であろう。


 ほかの小説でも常々私のキャラたちが主張しているが、私はスカートが苦手だ。そんな私にわざわざ婚活のためだけに新たにスカートを新調しなければならないのか。髪も、そのために伸ばさなければならないのか。


 否。私はそんなことしたくない。もし、髪を伸ばし、スカートをはいて運よく結婚できたとして、その後の生活で髪を切ってスカートをはかなかったらどうなるのだろう。相手に幻滅されるのではないのか。その辺はよくわからないが、とりあえず自分の価値観を変えてまで婚活はしないことにした。



 推奨されているとはいえ、別に強制されてはいない。ここだけの話だが、髪が短いからと言ってお見合い申し込みが相手からまったく来ないという訳ではない。今時の男性の好みは不明だが、私みたいな女性らしさが皆無でもお見合い申し込みはくるので、どうしてもスカートがダメな人や髪を短くしたい人はそのままでもいいと思う。


 実際に何人かの男性と会っているが、有言実行とばかりに一度もスカートをはいて出掛けてはいない。それでも、二度目、三度目と会ってくれる男性もいたので冊子に書かれているほど女性らしさを気にする必要はないのかもしれない。


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