⑤ノアの夢

天片 環

僕の世界

世界設定

1,歴史

元々の世界は、二派の神々が治める二つの国が二分していた。世界の中心に一つだけある神々の故郷を巡り対立していたが、次第に歩み寄って和解した。今では争いのない平和な世界で、皆が楽しく暮らしている。

2,国

クロワナ・シオン(僕がいる国)

カマル・エルオーマ

3,気候

神様がまだ生きているから、今みたいに寒くはない。暖かくて、凍える心配なんて全くない。動物もたくさんいるし、緑も豊か。食べ物がいっぱいある。

4,行事

・誕生祭

誕生日には、誕生花の束を囲んで、親しい人たちで祝う。ご飯がおいしい。


ストーリー

第1章

 いつも通りの平和な朝、僕は目を覚ます。その日は久しぶりに、ウサギを狩りに行く。12歳の僕は、ようやく数匹獲れるようになった。休憩している僕の所へ小さな子鹿が寄ってきた。僕はその首を撫でて、彼と仲良くなった。その時から、鹿はたまにぼくの村を訪れるようになった。


第2章

 学校が終わって、弟や友達と村の外へ遊びに行くことになった。村の近くにはちょうどいいくらいの広場があって、皆先を争うように走っていった。当然僕もだ。皆でたくさん遊んだ。家に帰るのが遅くなって、お母さんに怒られた。

 

第3章

 朝食の席で、カマル・エルオーマから商人の一家が村に引っ越してきたと聞いた。学校に行くと、僕と同い年の転校生が来ていた。彼こそが、例の家族の息子で、名前はアラジンという。

 アラジンは学校に馴染めなくて困っていたけど、僕は勇気を出して話しかける。一緒に遊んでいる内に、僕達は仲良くなった。

 ある日、アラジンが古いランプを見せてくれた。それは魔法のランプだった。誰もいない所に行って、アラジンがランプをなでると、その中から青い精霊が出てきた。   

 その精霊は願い事を何でも一つ叶えてくれるそうだ。何を願いたいか聞かれた僕は、すぐに答えた。

『——————————。』

 

第4章

 僕の誕生日がやってきた。

 誕生花は村の近くにたくさん咲いていて、それをいくつか持ってくる。夜、友達やアラジンも呼んで、パーティーを開いた。ランプの光が部屋を暖かく照らしている。

 僕は言った。

 ――皆でずっと一緒にいようね。

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