空と海のマアナ

3racro

プロローグ


(、、、ザァーーーーーーーッ、、、ザァーーーーーーーッ、、、、)

波の上を穏やかに風が渡る。



『今日は波の気持が心地よい。』

マアナは思った。


仰ぎ見る青空の下、波穏やかな海の水面に古い民族衣装を着た藍色の髪の少女が浮んでいる。

その金色の瞳に、空の青が鮮やかに映る。



目の前に広がる、海と同じ青色の空は、何処までも何処までも続いているように彼女には思えた。

水面に漂う右手を空に向けて突き上げると太陽の光を受け、まるで輝いているように見える。

生きているを実感できる。マアナはそう思う。


『でも、どこまで行けば私にはそれが掴めるのだろう?』


「あの空の彼方には、天駆ける女神さま達がいるんだって、婆ちゃんが言ってた。」


マアナには空があまりにも自分にはかけ離れた世界に感じられた。




海鳥が風を捕まえ、一気に上昇していく。

(マアナと海とをカメラ上空に引いていって広い海の画とタイトル)



「、、、私にも翼が有ったらな~」








   ー『空と海のマアナ』-





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