どんぐりと。

ももいくれあ

第1話

いつも、一緒に遊んでたね。

広い集めたどんぐり、

陽が暮れるまで、どろんこになって、

木のぼりだって、逆立ちだって、

すべり台も怖くなかった。

街にでて、アメだま買ったね。

買い物だって怖くなかった。

でもね、

いつの間にかそんなすべてが怖くなった。

ある時急に背中に通る風が冷たくて、

ひやっとして、怖くなった。

いつも一緒にいてくれた。

隣がポカポカあったかかった。

でもね、

あの頃は、分からなかった。

それがどれだけすごいことか。

いつも、いつでも勇気がわいた。

いつでも手をつないでくれた。

あったかい、キモチになった。

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