商鞅の変法(改革・余談として)
ここで、少しだけ余談を挟ませていただきます。
また私は『
私は今回は、漢文の『
また『文字史料』のうち考古資料などをあまり扱わなかった理由としては、まず自分には知識がなく扱えません。また木簡や出土物の中に含まれた文書などには、偽造が行われた可能性(中国ではよくあることです)があります。古くから流通している真に信用できる、もっとも基礎的な史料から叡智をしぼり取って、想像もしくは創造を行うことを今回は目指しました。
衛鞅の変法は前後2回行われ、今回取り扱ったのは前後のうち前期に行われた改革です。
後期の改革については、秦の
ともかく、衛鞅の行った変法は大きな影響を後世に与えました。『
しかし儒家の立場からすれば、民を搾取する衛鞅の改革は非難されるべきもので、『
前段で述べた衛鞅と甘龍との対決も、このような認識からの違いから出たものだったのではないかと思われます。前段のやり取りは、『
衛鞅が法を変えたのに対し、秦では批判の声が渦巻くことになります。それに対し、衛鞅は過酷な手段に訴えることになるのですが、それについては、この後に触れていくことにします。そしてその衛鞅がとった手段が、彼の将来に大きな影響を与えることになったのです。
では本筋に、戻りましょう。
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