転生特典の強いスキルはいらないので感情抑制だけしてください

そこらにいるウナギ

第1話 転生

「あのー。零さん起きてくださーい。」




「……ん?」




眼を開くとそこらへんの汚い豚共がこぞって手に入れようとするだろう美女と呼ぶべき人物がこちらをのぞき込んでいた。今自分はどこかに寝転んでいる状態のようだな。




「…邪魔だ。」




「へぶっ!」




そいつを適当に退けて体を起こす。こいつは特に興味がわくような存在でもない。あたりを見回すと、真っ白な空間のようだ。地平線が見えるくらいには広い。天井もパッと見た感じないようだ。




「ひどいですね。私をこんな扱いにされたのは初めてですよ。」




適当に退けられてことを怒っているようだが、そんなことはどうでもいい。




「知らん。そんなとこよりここはどこだ。」




「そうですね…天界とかそんな感じの場所ですかね?」




「天界…つまり、死んだということか?ふざけているのなら殺すが。」




「いえいえ。ここが地球ならこんな場所は用意できませんよ。」




よく周りを観察してみる。




「…そうだな。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る