ジャヨン
Take_Mikuru
ジャヨン
〇リビング・昼
ダイニングテーブルで向き合う男女。
右にジャヨン(27)。
左に幸吉(27)。
テーブルに両手を置き、前かがみに座るジャヨン。
背もたれに背中をくっつけ、右腕だけテーブルの上に伸ばしている幸吉。
真剣に幸吉を見つめるジャヨン。
何も分かっていない様子で見つめ返す幸吉。
リビング中に2人の間の温度差が漂う。
ふと笑う幸吉。
睨みつけるジャヨン。思いっきり幸吉の顔面を引っぱたく。
顔が強張る幸吉。思いっきりジャヨンをビンタする。
涙の交じった目で幸吉を睨みつけ、幸吉に向かってテーブルをひっくり返すジャヨン。
テーブルの側面が幸吉の顔面に当たる。
イスを引きながら痛がる幸吉。
テーブルの側面がそのまま幸吉の足に落ちてくる。
叫び声を上げながら痛がる幸吉。なんとか足をテーブルの下から解放し、心配そうに見つめる。
幸吉の前まで歩いてくるジャヨン。
ジャヨンを見るなり思いっきり蹴とばす幸吉。
地面に叩きつけられるジャヨン。痛そうに幸吉を見ながら起き上がる。リビングを見渡す。
キッチンの傍にハサミが入った入れものがある。
それを見て立ち上がるジャヨン。
ジャヨンを睨みつけている幸吉。
ハサミを取るジャヨン。
警戒している様子でゆっくり立ち上がり、腕を伸ばしてジャヨンと距離を取ろうとする幸吉。
ハサミを幸吉に向けながらゆっくりと近づいていくジャヨン。
ジャヨンに合わせて後ずさる幸吉。
迫って来るジャヨン。
ジャヨンを手で制しながら後ずさる幸吉。
頭を傾げながら迫るジャヨン。
遂にドアに背中を打つ幸吉。この上なく焦った様子でドアとジャヨンを交互に見る。両手を伸ばしてジャヨンを制す。
幸吉「(息を荒げながら)ごめん、俺が悪かった、な?俺が悪かったってぇ!!」
そのまま近づいて来るジャヨン。
幸吉「ジャヨン!ジャヨンー!」
ようやく立ち止まるジャヨン。
ホッと深呼吸をする幸吉。ゆっくりと両腕を下ろしながら、
幸吉「俺が悪かったって、な?俺が悪かったよ」
ハサミを下ろすジャヨン。
安心した様子で笑顔になる幸吉。
幸吉「サランヘヨ、ジャヨン」
片手を差し出す幸吉。
笑顔を返すジャヨン。
安心し、両腕を広げてジャヨンに近寄っていく幸吉。
と幸吉の目をハサミでぶっ刺すジャヨン。
〇黒い画面
ブスッという音がする。
幸吉の声「うああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」
ジャヨン Take_Mikuru @Take_Mikuru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます