第2章 ナンノタメの本質
そんな僕はなんやかんやで大学生になった。気の合う友人も出来た。大学生になってみて思うことは、大学生の悩みなんて8割型が恋愛だということだ。
僕もこの言葉の例外ではなく、大学4年生になった今でも悩みの8割(僕の場合は9.5割)恋愛だ。あれから時間が経ち気持ちも癒え、そしてここで失恋によるダメージは新しい恋愛が1番埋めることを初めて体感し、そして納得した。
大学1年生の秋、初めて彼女がやっと出来た。
さぞ気が合い、信用できる人かと考えるかと思うが彼女はその逆であった。そもそも出会った時点で相手には彼氏がおり、いわば僕に対しての浮気だった。普通であったら、僕の性格上絶対に好きになれない性格だが、女性からモテたと感じる経験はほぼほぼなく、そんな状態で言い寄られたら簡単に好きになってしまった。
人間なんてそんなもんだ。また一つ知識が増えた。
その結果、想像通り喧嘩が絶えず結果として長くは続かなかった。
でも一つ学ぶこともあった。世の中には沢山の価値観を持っている人がおり、自分が持つ価値観を押し付けてはいけない。ただ100%同じ価値観や考えを持つ人はいないのだからそこを埋めるのはどちらかが、またお互いに他人を認め合うことが大切であると知った。
そして、一つ気づくこともあった。僕は人よりメンタルが弱い、いくら楽観的ではないタイプとはいえ、一つの喧嘩や一つの不信感で胃が張り裂けそうなほど辛く、そしてそれが解決するまでは何も手がつかなくなる。
そこで初めて自分が過去の経験含め不安症であること。そしていつの間にか完璧主義になってしまっていること。
『ナンノタメに』これの本質は不安症や完璧主義から来る普通の人では考えない領域なのかも知れないとここで理解することとなった。
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