長編の進捗:368664(+1841)

「ヘイ、ジョニー、参ったよ」

「どうしたんだい、トニー?」

「うちのおやじさが、カボチャ農家に還付金が出ると言われて、ATMにお金を振り込んじまったんだ」

「オウ、ノー。それは、パンプキン詐欺だね」



「ユリシーズ」で知られるジェイムズ・ジョイスの妻は、夫が創作に息詰まると、黒猫を部屋に放り込んだらしい。

彼にとって、その猫は、幸運をもたらす生き物だったらしい。


飼い猫が家出をした。

最初は、まとわりついてくる生き物がいなくなったので喜んでいたのだが、1日もつと軽いペットロスにかかってしまった。

毎日なでている毛皮がなくなると、手が無性にさみしいのである。

そこで、日ごろ相手にしていない犬をでてみたのだが、犬と猫の毛ざわりには、隔絶した何かがあり、私の不満はたまった。

執筆にもさらに身が入らなくなった。

その猫が、きのう帰って来てくれたので、これからはもう少しやさしく接してやろうと思っている。

あと、家族のだれも写真を撮っていなかったので、また逃亡したときのために、一枚パシャリとしなければならない。

猫のおかげか、きょうは比較的すらすらと原稿が進んだ気がする。

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