長編の進捗:348796(+1967)

きょうはさくさく書けた。

もう少しがんばってもよかったが、先は長いのでむりはしない。



ところで、異世界ものを書いている皆さんは、(故事)成語の扱いをどうしていますか?


たとえば、ゆうということば。

これは、中国の架空の国である、杞の国の男が、空が落ちて来ないか心配した故事から生まれた成語です。

異世界の登場人物が「それは杞憂だ」と言ったら、違和感をおぼえませんか?

私はおぼえます。つよく。

だから、使いません。


一々、あげませんが、そのような理由で使わない成語がたくさんあります。


きょうは、戦争がはじまるかもしれないと思った主人公に、「きな臭い」と言わせたのちに、キーボードを止めて、語を調べました。

すると、きな臭いは、広辞苑にによると、『硝煙のにおいがする。戦いや物騒なことが始まりそうな気配である』とありました。

これの意味することは、戦いがはじまりそうな気配を意味する「きな臭い」の臭いとは、鉄砲の臭いだということです。

つまり、鉄砲が広まっている世界で使われるべきことばということです。

残念ながら、鉄砲が出始めたばかりの私の小説世界にはふさわしくない表現だったので、他の言い方に替えました。


同じく、「下手を打つ」ということばを用いたのですが、こちらは碁のことばです。

碁というゲームのない異世界で出てくるとおかしいことばです。

しかし、この場合は、小説の中で「駒あそび」(碁や将棋の仲間)というゲームを登場させていたので、よしとしました。


このように多分に恣意的な、自分が納得できるかできないかで言葉を選びながら、私は小説を書いております。



あしたもがんばるぞい。

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