理解のある彼くんは最後に絶対捨てられる~捨てられた元理解のある彼くんより~
前花しずく
そもそも理解のある彼くんとは
インターネットの皆さんこんにちは。
突然ですが「理解のある彼くん」という言葉を知っていますか?
Twitterではよく話題にされていますが、正直ワードだけが独り歩きしていて実際どういうものだか知らない人もいるんじゃないでしょうか。
かと言ってTwitterで質問でもしようものならどや顔のオタクたちに「情弱乙www」とかいって後ろ指差されるだけだと思うので、まずはそこから説明しますね。
理解のある彼くんとは、主に発達障害や精神疾患など「生きにくさ」を抱えている女性を支える彼氏さんのことを指します。
例えば発達障害で掃除などができなかったりしたら、発達障害をよく知らない人だと「なんでそんなこともできないんだ」と怒り出すこともあるでしょう。正直若い人でもそういう思考の人よくいますし。
それに対して理解のある彼くんは元から発達障害の知識があるか、あるいはちゃんと相手の話を聞いてあげるかして、頑なに否定せずに支えてあげるわけです。
これだけ聞くとただの「いい人」感がありますが、しかしTwitterでは「自称生きづらい人」が求める「理解」のレベルが高すぎてネタにされてしまっている節があります。
「特性で家事ができないからやって。食べ物の好き嫌いが激しいからすべて把握して。考えていることうまく口に出せないからちゃんと推測して。パニックになると暴言吐いたり暴力振るったりするけど落ち着くまでは許して。嫌なことをされるとしばらくパニック状態になるから事前に言ってなかったことでも嫌なことはしないように気を付けて……」みたいなね。
いやもちろん、実際そういった介助が必要な人もいるでしょうしその人たちもそうなのかもしれませんが、「自称生きづらい人」はなぜか「男ならこれくらい我慢するべき」みたいなスタンスでいるのでネタにされがちです。
そういう文脈だと「理解のある彼くん」は「そんなヤツいるわけないやろ」というネタとして扱われている印象です。
しかし、世の中には物好きというか、えげつないほど彼女に尽くしてしまう、そんな「リアル理解のある彼くん」がいるのです。
そして僕もそのうちの一人だった、というわけです。
さて、ここまで話してタイトルを思い出してほしいのですが。
「え、理解のある彼くんって相手に合わせてあげてるわけでしょ?彼くんが愛想尽かすことはあっても捨てられることってなくない?」というそこのあなた。いい質問ですねえ(言いたいだけ)
ではなぜ「理解のある彼くん」が「捨てられる」側なのか、次の章から説明していきたいと思います。
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