第4話「各司令官の行動」

その頃、開戦決定の報を受け、満洲国の関東軍を率いる日高大将と、原大将の航空隊は会議を開き今後の対策を話し合う。


すると、会議室ドアが開き2人の男が入室してきた。

「アッ・・あなた方は⁉」

入室してきた男たちは

元関東軍参謀副長「石原莞爾」と関東軍高級参謀「板垣征四郎」であった。

「おおッ、これはこれはご両将ではありませんか」

「どうされたのですか⁉」


うむ、本日この部屋で会議が行われると聞いたのでな

我らも参加させてもらおうと思い、きたのだよ。


おおっ⁉

「それはありがたい」

是非ともお二人のお知恵をお借りしたいと思います。

老少なれど力を貸しますぞ。


「ありがとうございます」



一方、香港に駐留している、田邊大将は

今津司令官率いる第一海軍機動部隊と12月3に合流し、1路印度のカルカッタ向け出港したのである。



今津殿

!?

おおっ

これは、「田邉殿どうされたのですか⁉」

うむ

今回のナチス第三帝国の電撃作戦をどうおもわれるか!?

そうですな・・・

ヒトラーはソ連との戦いを絶滅戦争として国民を扇動し戦争にこぎっけたのだろう。

「さらに、電撃作戦の勝利で反ソ連感情を巧みに使いこなした」

と、私は見ている


「なるほど」

ソ連から解放された人々からしたら、ヒトラーは祖国解放してくれた英雄か。


「そう捉えられるな」

だが

ヒトラーの事だこのまま東進し、わが満洲国や日本本国まで狙ってくる可能性がある。

「我が国にですか!!」

「うむ」



さらに、気になるのは英国の方だ

かの国はナポレオンの進攻で、仏国との過去に因縁がある

ヒトラーのことだ、上手く仏国を扇動し開戦に持っていくだろうな


そんな事になったら、英国は窮地に陥ることなる。

それを踏まえて、私は独断専行で英国の救援に行こうと思う。


なッ⁉

「そんな事しても大丈夫なのですか⁉」


「ははッ密かに総長の許可は取っているのだよ」

「なるほど・・・」


だが、「田邉の心の底には・・・」

それだけでなく他の一抹の不安が過ってたのである

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