さんまの大冒険
@Natsu1427
第1話 イワシの子
ジリジリジリジリ。夏の暑い日差しに照らされて、ぼくたちはキラキラと光を放っている。おなかの銀白色はぼくたちの特徴さ!人間たちに飼われて食べられちゃうやつらもいるって聞いたけどぼくたちは毎日自由に生きてるんだ。もうぼくが誰だかわかったかな。そうぼくはイワシ。イワシの子。ぼくはまだ小さいから知らないことがたっくさんあるんだ。
最近ぼくが気になってしょうがないことは何だと思う?ぼくは海でしか生きられないみたいだけど、海の外に行ってみたいんだ。みんながご飯を食べているときいつも外を眺めているんだ。外ってどれくらい広いんだろう。海より広いのかな?行ってみたい。いつか。きっと大人のマイワシになったらどこにでも行けるはずだ。え?子供も大人もマイワシだって?え、知らなかった。とりあえずはやく立派な大魚になりたいな。
にゃーにゃ―。たくさんの鳴き声とともに僕はうまれた。僕が最後だったみたい。五猫兄弟の末っ子だ。僕たち兄弟は毎日たくさん遊んでたくさん寝て、すくすく育っていった。
やがて僕たちは、家の近くで遊ぶようになった。長男の兄猫はいつも日なたですやすやと気持ちよさそうに寝ている。ほかの三匹はみんなで鬼ごっこをしている。僕は運動が苦手だから鬼ごっこはしたくないんだ。僕は何してるかというと、温かい日ざしをあびながら海を眺めているよ。これが僕の日課。時々汽笛を鳴らしながら船が通ったり、遠くでイルカが飛んでいるのが見えたり見ていて飽きないんだ。
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