第1章 新任の花岡先生

第1話 今日から保健室の先生か

私の名前は花岡美咲。

今日から国清高校の保健室の先生になる。

田島先生のように優しく生徒のことを大切にする先生になろうと決めて試験を受けて、この学校に来た。

今日は入学式だから綺麗な服を着て来たのに、最悪な日になっちゃった。

なんと、落ちてるガムがパンプスに付いてもう最悪の日だ。

そんな私に国清高校の生徒と思われる子が私に話しかけて来た。

『大丈夫ですか。ガムついちゃったんですか。それならガムが付着した部分にチョコレートを練りこんで、つまようじや布などでこうしてやると、ほら取れますよ。』

私は即座にお辞儀をして、言った。

『ありがとう、あなたの名前は?』

彼は言った。

『八木遊平です。ほら、この髪いいでしょ。入学式は目立つのが当たり前ですから』

彼の髪は虹色で少しびっくりした。

私は彼にありがとうと言って、坂を登った。

彼もでは、またどこかでと言って坂を駆け上って行った。

国清高校は坂の上にある高校だ。

みんなこの坂を登って毎日学校に通ってると思うとなんだかお疲れ様と言いたいぐらいだ。

でも、今日から私も国清高校の一員となると思うと、この坂は難所だなと思った。


さて、入学式がもうすぐ始まりそうだ。

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