すっかり侮っておりました。まさか典型的な流されNTRヒロインの彼女が圧倒的存在感で再登場するとは…てっきりマーク達の成長の裏で、ひっそりと暮らしましたとかの幕外での再登場かと思っていたのですがね。これから彼女がどう動き、マークとどのような形で再会を果たすのか、非常に気になるところです。
このお話の主要キャラは何れも立っており、そこそこの長編となりましたが構成もしっかりしているのでダレるのを感じさせる事もなく、続きの通知が出ると直ぐ読みに行ってしまう位、楽しいです。物語の結末もどうなるのか予想がつきません。マーク達の行く末を最後まで見届けたいと思います。
それと100万PV達成おめでとうございます!
基本的には傷つけられた主人公の方がポジティブなことをどんどん見出したり新しい力に目覚めたり新しい友人に恵まれたりと、自己肯定感を取り戻すお話であり、そこは大変好ましい。
悪役の方は悪役の方でかなり酷い過去を持っているのに、そこから誤った価値観を自分の中で育ててしまい、そこから抜け出せない。能力読む限り大物の悪役になれるスペックは持っているんだけど、何せ器が小さいものだから、作者さんの言うとおり小悪党で終わってしまうかもしれない。
かわっていく主人公と、変われない転生者。
なんか、バカが死んでも治らないって、切ないね。むしろ死んでからの方がバカになっているという。でも、酷い死に方をすればそれも現実かな。
転生する方が学習できないと言う特徴は、物語としてあるようでないとも思う。脇役としての勇者ではいくつかあると思うんだけど、裏の主人公としては初めて読むタイプかもしれない。
少なくとも悪役の内的葛藤が理解してあげたくなる形で出ている作品はカクヨムではあまり覚えがなく、個人的に良いと思う。その葛藤がこちらに受け入れられることはないにしても理解してあげたくなると言う意味で。たとえ救いようのない奴でこちらの期待を裏切り続けるとしても。(どうも途中のキャラ紹介を読んでるとそうらしい。変わらないと言われても変わるかもしれないとは思えるところが良い)
ダメになるならなるで悪役の方も見守りたいとか思いつつ、悪役の方が気になるのは、地球人のエコ贔屓なんですかね。
個人的には、裏の主人公の方が気になってしまう作品です。