【10/3 AIアシスト】邪竜ズィグヴァーン

!~よたみてい書

AI

 わたしはキャヒュマンットで、名前は……。

 おっと失礼、我の名はズィグヴァーン。邪竜である。

 この覇気に恐れおののくがいい。女だと思ってなめない方がいい。


 そんな我は今、帰宅途中であろう茶髪の女子高生を後ろから抱き着こうとしている不埒な男性を咎めようとしている。

 最悪の事態になった場合は、この雨傘を活躍させねばならない。


「おい貴様!その汚い手を離さぬか!」


 そう言ってやったら男性は驚いて、女子高生から離れた。


 しかし、すぐに男性は女子高生の手を掴み逃げられないようにした。


 なんて奴だ! そして男は、女子高生に顔を近づける。


 すると女子高生は、「ひぃ」と言って男を突き飛ばした。


 なんという力だ……、あの細腕からは想像できないほどのパワーだ。


 やはり只者ではないようだな。


 そして彼女は、どこかへ走り去って行った。


「フッ、我が出るまでもなかったようだな……」


 我もそろそろ帰るとするかな……。


 家に着いた時には、もう辺りは暗くなっていた。


 我が家には明かりがついている。


 誰かいるのだろうか? ガチャリとドアを開けると、そこには母上がいた。


「おかえりなさい、あなた」


「ただいま帰りました。母上」


「今日も遅かったわね。最近ずっと遅いけど大丈夫?」


「はい。ご心配なく」


「なら良いんだけど……」


 父上は仕事の関係で海外にいるため、あまり家に帰ってこないのだ。


 なので、家事などは全て母上に任せている状態になっている。


「晩御飯できてますよ。食べましょう」


「はい、いただきます」


 今日の献立は、焼き魚とお味噌汁と白米だった。


 とても美味しい。


 そして我は食事を終えると、自室へと向かった。


 そして机の上に一枚の手紙が置かれていることに気づく。


 どうやら、先ほど玄関に置いてあったらしい。


 差出人の名前はない。


 しかし封を切ると中には手紙が入っていた。


 内容は……、


『拝啓 突然のお手紙申し訳ありません。私はある組織に所属しているものです。貴方様にお願いがあってこのような形で手紙をお送りしました。単刀直入に言います。貴方様に私達と一緒に戦って頂きたいのです』


 という内容であった。……なんだこれは? こんなものを送られて誰が信じると言うんだ。


 まぁでも一応返事だけは書いておくか……。


『断る。我は争いごとが好きではない。他を当たってくれ』


 よし、これでいいだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【10/3 AIアシスト】邪竜ズィグヴァーン !~よたみてい書 @kaitemitayo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る