第4話大学生が嫌い

今は、妻子があり小金はあるから、量より質で店を選ぶ。僕は、美味しくて安い隠れ家的店を探すのが趣味だ。

だが、たまに近くの大学生が行きそうな店に入る時がある。

それは、台湾料理屋での事。

ビールを棒々鶏で飲んでいると、15人くらいの大学生が奥座敷室に入っていく。

なんの、サークルかと思えばゴルフ。

半分が女子。

試合に出た女の子が負けたのは自分のせいだと、泣き出す。

次の女の子も悔しいと泣く。

この日は女子ゴルフの大会だったらしい。早く帰ればいいものを僕はビールを飲みながら観察していた。

女子のスピーチが終わると酒を注文して、乾杯。

いきなり、ハイボールは珍しい事ではない最近は。

「取り敢えず生」

は古いのだ。

それでも、生中を飲んでいたバカボンの様な顔の男の子は将来が期待できる。

酒が回ると大学生らはうるさくなった。

だから、大学生は嫌いなんだよな!

トイレに行き、戻ると、「お帰り~お帰り~」と、一気に飲みさせる。

恥ずかしいから、店を出た。

だけど、僕も大学生の頃は店員によく注意されたな。あれは、24年前か。

だから、大学生は嫌いなんだよな。

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