少年がフラれる中学三年間

真•ヒィッツカラルド

第1話

僕は直ぐに恋をする。惚れやすい。


そんな僕を友達たちは女好きとか言うけれど、いままで告白が成功して恋人が出来たことはない。


告白の段階で必ずフラれてしまうのだ。


自分で言うのもなんだけれど、顔だって悪くない方だと思うし、学校の成績だって中の上だ。運動神経も、そこそこ良い。性格だって悪いとは言われたことがないし、友達も多い。ファッションセンスだって流行の波に全力で乗っている。毎週土曜日にはバイトをやっているので小遣いにも困っていない。


ここまでは何の欠点もないように聞こえるだろうが、何故かフラれるのだ。


そして、まだ述べていない欠点が自分にあることは、承知している。


それが、毎回フラれる理由なのもわかっている。


その理由とは、僕は、記録に拘ってしまうのだ。


だからフラれた回数を記録している。


これから僕が女性に告白してフラれた数々の敗戦シーンをダイジェストでお話します。


中一のころに告白して断られた敗戦シーンから連続でお話していきますので、どうかお聞きください。

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