第28話 召喚魔法 

🖼 召喚魔法 


そういえば、前に、セリーヌ騎士男爵の護衛で、幾つかの領を訪問したけど、この大公領は、話にも出なかったな、オルコット伯爵とは疎遠?なのか?

ちょっと探ってみよう。こういう時に便利なのが、召喚獣だよね、さっきの鷹を見てそう思った。


「転送」してしまうので、別に自前で飛ぶ必要も無いので、小さくて小回りがきいて、機敏でよく気がつく、そんな奴が良いけど・・・鼠? 虫? 蜥蜴? ヤモリ? でも、こいつらの知力や能力は、どう?なんだ? って、召喚魔法やテイムの詳細を見て調べているんだけど、そうか! 魔道具と同じように、魔法を付与してやれば、何とかなるのかな?


ということで、魔鼠を召喚してテイムした。今、この状態でも、「念話」は出来る、指示通りには動けるけど、自分で考えては動けない、まあ、勝手に動く。

早速、僕の寝室に「転送」する。

金庫を探すように指示する、金庫は無いので、探しても無駄なんだけど・・

確かに、うろうろしているだけで、なかなか、次の行動が出来ない、まあ、鼠の脳ってことか・・・ 召喚を解除する。 


駄目!だな、もっと賢い奴を・・・

今度は、魔力を多めに込めて、精霊を召喚してみよう、来るかな?

現れたのは、小さな、とても小さな普通の女の娘?小さな翅があるけどね。


これ、他の人にはきっと見えないんだよね〜 

綺麗な紺色のフリフリのドレス姿だよ。

「こんにちは、僕は、ヒロシ、突然召喚してごめんね?」

「う〜〜ん、良いけど〜、何をすれば良いの?」って普通に話せるようだから、

まずは「鑑定」。


種族:精霊(中級)ヒロシの従魔 レベル300

属性:雷(光、風、水)精霊魔法、

スキル: 近未来予知、記憶読み、異空間収納、気配感知、空間感知、

雷魔法: 感電、落雷、嵐、

風魔法: 催眠、盗聴、

光魔法: 浄化、解呪、清浄、クリーン、


レベル300って、もう、ドラゴン級か・・・

もう、僕の従魔になっているけど? 

「そうそう、いいでしょ?」 って、あれ??

テイムはするつもりも無かったけど、僕をいろいろ手伝って欲しいって思っていたんだけど、・・・って言えば、

「そんなの、解ってる! だから、もう、従魔になってあげたんだよ〜」・・・なんだってさ。良い、ってことだよね。


君に名前をつけたいんだけど、どんなのが良い? 

「なんでも、ヒロシが付けて」 って言うので、

雷、雷雨、雷夢、・・・そうだな〜 雷羅、「ララ」なんてどうかな?

「うん、良いよ、私は、雷精霊のララ、ヒカルのお友達?で〜す」って? まあ、良いけどね。よろしく頼むよ。


ということで、早速、ララの手を取って僕に触れさせて、最近の経過や記憶を読んでもらった。あれ? 長いな? どれだけ? 読み込んでいるんだ?

しばらくして、「ふう〜〜、終わったよ」って、それで感想が「面白い!」だってさ。

ついでなので、魔法を付与しようと思うけど、良いかな?「ちょうだい!」

なので、いろいろ、「付加」してあげた。


*名前: ララ 雷精霊 レベル300


種族:精霊(中級)ヒロシの従魔

属性:雷(光、風、水)精霊魔法、

スキル: 近未来予知、記憶読み、異空間収納、部分収納、転移、

     気配感知、空間感知、念話、

雷魔法: 感電、落雷、雷刃、雷槍、雷光(フラッシュ)、嵐、

風魔法: 催眠、盗聴、風刃、

光魔法: 浄化、解呪、清浄、クリーン、

付与 : (不壊、絶対防御、攻撃無効、魔法無効、魔法反射、魔力吸収、加重、気絶、白霧、自白 )



同じ様に、寝室に転送して、「空間感知」で、金庫を探ってもらう。直ぐに「念話」がきて、「無いみたいだよ〜、隣の部屋も探す?」ってきたもんだよ。

まあ、そこは、もういいから止めにして、次に、オルコットの冒険者ギルドの食堂へ「転送」する、さて、どんな様子かな?


「空間感知」で、状況が僕の「マッピング」に流れてきたよ、凄いな、こんなことが出来るんだ! 食堂には、アンジーだね、食事中? 仲間は、あの「癒しの風」のメンバーだ。

って僕がそこへ意識を向けたことがわかったのか? ララが、アンジーたちのところへ寄っていくよ、凄いな、指示しようとしていたことを、自発的に?やってくれる、「盗聴」したものを、僕に「念話」で流してくれるよ。よく聞こえる。


最近、ヒロシの姿が見えない、どこかのダンジョンでも潜っているのかな?他国に行っているかも?また、何か?手伝ってくれないかな? ・・・


ああ、そういうことか、勝手に言ってくれてるよ、自分の別荘に居るんだけどね。

ララを、一旦、僕のところに戻した。

調子はどう? 「いいよ、普通」

いろいろ手伝ってくれる? 「うん、良いよ、面白そう!」

僕は、悪意のある奴が嫌いなんだよ、「そう! 知ってる!」

あと、人に迷惑をかける奴とかもイヤだな、「うん、それも、知ってる。」

なので、そういう時に、手伝ってくれると助かる、「そだね」

一緒にやってくれる? 「いいよ!面白いの好き」


っていうように、何かいろいろ解ってくれたようだけど、これ、レベルが高いせい、なのかな? 話もしやすいや。 


それで、これから、行ってもらいたいところは、この国の大公、オランドさんの邸宅だけど、って、「うん、そだね、あそこは探さなければ!だよ!」って、乗り気だね。まあ、状況はさっき、記憶で渡しておいたし。


ということで、ララをオランド大公の屋敷に「転送」しようとしたら、

「まかせて! 行ってくる!」って自分で、「転移」していったよ。


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