第23話 帝都魚市場 水中関連スキル 複製
🖼 帝都魚市場 水中関連スキル 複製
翌日も、隣国ノーザン帝国へ。今日は魚市場。昨日のダンジョンから近い、海沿いに作られている。
漁船も泊まっているけど、どれも、大きくても20mくらいで個人所有だろうな。漁師さんが多いのだろう。
帝都ノーザンは、海沿いの魚市場と帝都内の市場に別れてはいるが、両市場の距離も近く、農地農家さんも中央市場に近くて、さらに、ダンジョンも近くて、魔物肉などもよく売りに出されるらしい。
みんな、ダンジョンに吸収される前に回収しているんだろうか?
それで、魚市場なんだけど魚の種類は多い。小さいのから大きいのまで、いろいろ。
マグロと魔マグロが並べられているので、少し話を聞いたら、両方とも、海で普通に捕れるらしい。それで、オススメは魔マグロの方だって。魔力が染み込んでいる肉のほうが美味い!のだそうで、牛よりも、魔牛、鶏よりも、魔鶏のほうが美味いのだと。
てっきり、ダンジョンから?って思ったけど、普通に捕れるとはね。
市は、朝6:00には開かれるって言ってたな、早起きして見にくるかな?でも、きっと人波にはじかれて、僕なんか、おろおろするばかりだろう、確実に。
魚は嫌いではないし、オルコット領にも少ないので、少し多めに買っておこう。
魔マグロ、普通のマグロ(食べ比べ用)、を各2体、大きいからね、あとは、サンマ、イカ、アジを10匹ずつ購入した。全部で銀貨5枚だった。
そうそう、「時間停止の収納」に入れると、生き物ははじかれるから、生魚でも平気なんだよね。寄生虫も回虫も線虫も、細菌さえ除かれて、すごく安全で美味しくなるんだ。だから、土壌を改良する場合などで、土を収納するような場合に、そういう地中の良い虫とかを温存するなら、「時間経過の収納」空間にいれなければいけないのだ。最近、商材を収納するので、覚えたことだけどね。
ここは、魚市場なんだけど、近くの農家さんが野菜や薬草を持ってきて並べて売っている。そういう場所が設けられている。
僕は、歩いて帝都内の中央市場に向かう。魚市場は帝都の外にあるから、帝都の門から入らなければいけないんだけどね。
冒険者カードを出してみたら、すんなり問題なく入れたよ。聞けば、現在オリバー王国と、ここノーザン帝国は国交を結んでいるから、何か証明書があればそれで問題無いそうだ。昔は戦争があったんだよね〜 どんな?んだったんかな?
門を入ってまっすぐのところに中央市場があって、かなり近い。
市場の中央から南半分に野菜や生鮮素材、魚の干物まで置いてある。
北側には、日用品、道具屋、武器屋、薬屋、本屋、などの店が並んでいる。
それぞれ大店を持っているところは、市場から北の範囲にあるということだ。
市場から南が、農家、漁師の家が集まっていると。
ちなみに、スラムは、帝都の西門近くに有るらしい。王都の壁は二重構造で、中央市場は内壁の中、中央南にあるのだが、冒険者ギルドや商業ギルドは、外壁の内側、魚市場のほうにあり、ダンジョン道沿いに建っている。
さきほど、魚市場から入った門のすぐ隣の門で、知らないうちに通り過ぎてしまっていたようだ。
あとで、上空からみて確認しておこう。というわけで、冒険者ギルドへ。
ギルドの建物が2つ並んでいて、ダンジョンに近いほうが、冒険者ギルドだ。商業ギルドが、魚市場と中央市場にどちらも近い。
依頼票を見ているが、「海竜討伐」、うんうん、「魔マグロの捕獲」、漁師か?「魔イカの討伐」、クラーケンよりは小さい奴らしい、「海底サンゴの収集」うん、海の中? なんていろいろ見ていたら、面白いスキルを複製できた。
*水中呼吸 水中で普通に呼吸できる(魔力量次第、通常は60分)
*水中眼 水中でも視力・視界が確保される
*耐水圧 水圧に耐えられる
*水上歩行 水の上を歩く、走ることが出来る
*水中遊泳 水の中を早く泳ぎ回れる
*生活魔法 ドライ、乾燥
さすがに、海の近くのダンジョンを抱えるギルドだけあって、いろいろ特有なスキルを持っている冒険者が居るもんだ。
でもこれ、どこかで慣らしておいたほうが良さそうなものばかりだよ・・・
風呂ででもやってみようかな。何かあっても、「絶対防御」がなんとかしてくれそうだし。
「耐水圧」と「水中遊泳」は、実験できないので、よく解らなかったけど、あとは普通に使えた。まあ、全部、平気ってことか?
「ドライ」は使えて良いんだけど、どうせなら水に入る専用の服?って無いのかな?
そうだ、ミキに聞けば何かあるかも? 「転移」。王都のミキの店に移動。
いきなりの登場にも動じないこの人は凄いね。
「こんにちわ、突然失礼します」
それで、実は今度、海のダンジョンに潜ろうと思っているんだけど、濡れても直ぐに乾くとか、そんな服ってないかな〜って、相談したら、「まあ、無いことは無いけど、初めから濡れなければ良いんじゃないの?」って、そう、なんだけどね・・それ、どうやったら良いの? 「本当に、どこか?抜けているんだから・・・」って、風魔法で身体に合わせた「結界」を作ってくれたよ。なるほど?? これで良いのか??
「まあ、騙されたと思ってやってみれば?」 はい、そうしてみます。
どうもありがとう、って帰ろうとしたら、「あれ? 手間賃は? お土産とかは?」って、そうだよね、勝手なお願いを聞いてもらったんだから、
希望は?「何でも」
魚、食べる?「何の魚?」
まぐろ、さんま、あじ、「じゃ、それ全部と、ケーキないの?」
「複製」したのがあったので、それを出した。
そうだ、ちゃんとしたケーキも仕入れておかねば!たまには市場経済にも貢献しなきゃだよ。
あ、魚は、全部「収納」に入れておいたから、寄生虫やそんなの除かれているからね、って一応言っておいたが、そんなこと、きっと、ミキのほうが詳しいよな。まあ良いか。
ありがとう、って言って、店を出て王都の中央市場のお菓子屋へ向かう。
あるある、生クリームを使ったものや、日持ちのしないものなど、それこそ、並んでいるのを、端から端まで全部購入して、「腕輪収納」へ。30個あったけど、銀貨5枚も取られたよ。ま、イチゴのショートケーキは、ホールだったしね。そしたら、もっといろいろな種類が必要なら、本店のほうにありますから、って教えてくれた。
えっと、この店の名前は? スフレ? はい、了解です。
シズカ別荘に戻ってきて、早速、教えてもらったように、風魔法で「結界」を纏わせてから、そのままシャワーを浴びた。成功だ。濡れないし、「水中呼吸」も使えている。ものを触っても平気、手、足はそのまま使える。 ミキさん、ありがとう。
シャワーを止めて、そのまま「ドライ」で、「結界」に付いた水滴を飛ばして、結界を解く。完璧だ。
*風結界
・防水、濡れない、
・水中呼吸、水中遊泳、水上歩行、などと併用可
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