第20話 本屋

 御多分に漏れず。


 お騒がせの世界情勢から二年ほど控えておりましたが、月に二度のペースで本屋巡りしています。

 今でも遠慮がち。

 

 ともかく。


 古本屋から始まって、大きな本屋へ。

 本屋巡りだけで休日をつぶすときも。


 本屋ではまず、マンガのところへ行きます。

 そこでインスピレーションを、お試し読みとか、表紙や帯の文句からでも、出来る限り得ようとします。自分の物語がありきたりにならないように、重ならないようにと注意しつつ。たいてい、発想は似たようになってしまいますけど。


 次に、民俗学。

 宗教(「民話」がそこにあること多いです)。

 歴史。

 文庫と新書(雑学系)。

 サブカル(妖怪とか怪異とかって、案外そこにいいのがあるんです)。


 小説は別に今はいらないかな?

 ここ「カクヨム」様でたくさん読めますし。


 さらに、自分には縁遠いところも時間があれば回ってみます。


 そこでこそ、「出会い」があるんですよね!


 例えば、美術書のところで「怖い絵」(中野京子著)。


 「怖い」といってもホラー的なそれではなく、人間の内面に潜む怖さ、階級社会、エゴ、衝動。「怖い」を端緒として、西洋絵画の読み解き方や、それの背景となる歴史を教えてもらえました。中野京子先生の豊かな表現力がまた圧巻。比喩や言い回し、舌鋒鋭い論評も、なかなか勉強させてもらえます。真似できないですけどね。


 良い本との「出会い」はなかなかないですけど、やっぱり実際に見て、読んでみて、それで判断したほうが出会いの確率は高い気がします。


 これは! って、じっくり決めたはずなのに、家に帰って読むと「なんか、違った」となることもありますけどね。


 そんなどうでもいい話。

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