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「ってただのレベルアップ酔いかよ!」
「悪い、俺は結構重くてな」
「レベルアップ酔いに重いもクソもあるか!」
いや本当なんだって、俺なんか特別辛いっぽいんだ、信じてくれ。
「魔物にやられたんじゃないかって冷や冷やしたぞ。それなのに外傷がないし」
「いやぁ助かったよ」
本当に仲良くなっておいて良かったよ。
「そういえばレベル上がったんだろ、調べてくか?」
「え、調べるって?」
「レベル確認だよ」
そういって持ってきたのは、儀式のときに使用した丸い球体のやつだった。え? これで分かるの?
「なんだお前の村では調べないのか? これで儀式のときと同じようにやるとレベルが分かるんだぞ」
へぇ、これそんな便利器具だったんだな。なら折角なので使わせてもらおう。手を切り血を垂らす。
『75』
「おお、すげーじゃねぇか。この街の平均レベルくらいはあるぞ」
「え? 75ってレベルだよな?」
「レベル以外になにがあるんだよ」
あれ、いつの間に俺そんなにレベル上がってたの?
「俺この前まで、魔力レベル4だったんだぞ」
「なに? それなのにトロールに挑んでたのか?」
「ああまあ、そこはいいじゃないか。なんで急にこんなレベル上がってるんだ?」
「うーん、格上を倒すと稀にレベルが飛び級することもあるらしいから、それじゃないか? トロールのレベル140前後だしな」
いやじゃあ、なんで今まで上がらなかったんだよ。謎が深まるばかりだ。
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