①ぷろてくと・じ・あーす・れんぢゃー~つまり地球防衛隊ってことですか? あーはいはい。世の中異能とか特殊能力とか、みんな好きですよね~ 

綾乃 蕾夢

第1話プロット

〇参考作品

戦隊モノ 他


〇世界観

現代日本がベース。

一部に特殊能力をもつ人類がいるが、国に登録されているため日常生活で一般人と絡むことはほぼ無い。

プログラム「プロテクト・ジ・アース・レンジャー」が秘密裏に行われている。


〇主要キャラクター

はなぶさ 一英かずひで 45歳

自称マッドサイエンティスト。

不潔感は無いが、あまり身なりに気を使わないタイプ。外見イメージは滝藤賢一氏

丸メガネを付けていて、そのメガネを反射させ口元だけ「ニマァ」と笑う、漫画で見るようなマッドサイエンティストに憧れている。

国立研究所「生命研究所」の所長。

人あたりの良さそうな笑顔を絶やさないが、クセの強い人物。溺愛の一人娘を正義の味方に育てて、リアル「スターウォーズ」(ルーク・スカイウォーカーとダースベイダー)「トイ・ストーリー2」(バズ・ライトイヤーとザーク)をやりたいと目論もくろんでいる。

国に登録されている特殊能力者の一人。

「でも僕、マッドサイエンティストだし」

「えー。僕偉い人なんだよ」


はなぶさ まきの 15歳

一英の娘。高校1年生。イケメン好き。

肩までのセミロング。大きめのアーモンドアイ。若手俳優から学校の先生まで、推しの幅は広い。

物怖じしない性格で、好き嫌いの意思表示ははっきりするタイプ。

幼少より何かと父に戦隊シリーズを勧められたが戦隊モノに興味はわかず。イケメン俳優にハマる。

なお、変身ベルト(一英・制作の本物)を取り付けようとしてくる父との仲は険悪。

父の血を引いて特殊能力者ではあるが、父が自分の野望のために特殊能力者として届出をしなかったことと、本人は本人で普通に生活して普通のイケメンダンナと普通に結婚するという野望のために、一般人として生活している。

「まきのちゃん。変身ベルトあるよー」

「マジ無理」

「超絶イケメンっ。推せる」


アカラ

本名、年齢、不明

外見は20代前半の男性。明るい茶色の瞳と茶色の髪。真っ赤なキャップ帽を目深まぶかに被っている。

まきの の「どストライクイケメン」だが、少し浮世離れしたような雰囲気があるチャラ男。

「君、いい匂いするね」

「また遊ぼうね」


黒服くろふくA~D(ハンター)

国家公務員。「プロテクト・ジ・アース・レンジャー」のメンバー。

一英付きを任命されたのが運の尽き。

はなぶさ親子に振り回されている。


〇物語構成

1巻で5章構成

【1章】駅のホームでイケメンに出会う。

 先週辺りに「宇宙人到来」などとニュースになっていたところで、ほぼいつもと変わらない朝。はなぶさまきのが登校のために乗車した電車で会ったのは真っ赤なキャップ帽を被った一人の男。この男と言葉を交わした事が原因で、彼を追っていた黒服の男たちに肩を叩かれた。

 機転を聞かせてその場を乗り切ったまきのだが、制服を着ていたことで学校にまで現れた黒服に同行を余儀よぎなくされる。


 連行された先は父の勤める研究機関「生命研究所」。そこで父から引き合わさせたのは、今朝電車の中で会った赤いキャップ帽の青年アカラ。彼は今世間を騒がせている「宇宙人」らしい。

 彼が地球に降り立った理由はコンセプトカフェでお茶をすること。勝手に研究所から抜け出したことで黒服達に追いかけられていたらしいが、父、一英が言うには母船は地球侵略を目論んでいると言う。


【2章】中途半端な正義感はケガのもと。

 アカラの面倒を押し付けられたまきのと〈黒服〉阿部は、さっさと用事を済まそうととりあえず秋葉原へ。

 まきのは知らなかったが、秋葉原は初めにアカラが地球に降り立った場所であり、彼を追ってきた2人の宇宙人と生命研究所の職員が友好化に向けた対話が行われていた。アカラの気配に気が付いた仲間たちは、まきのがアカラを拉致らちしたものと思い込み街中で特殊能力に似た能力ちからを使い戦闘体勢に。応戦を余儀なくされるまきのと阿部。一般人であるまきのをかばおうとした阿部は頭に食らった一撃で早々に戦線離脱を余儀なくされるが、まきのは阿部が気を失ったのをいい事に特殊能力を解放。通りを半壊させながら応戦しつつ、どうにか相手をまいて逃げ切った。


【3章】びっくり仰天! その訳は。

 後日、一英の勤める生命研究所を訪れたまきのの目に飛び込んできたのは先日秋葉原の通りを破壊しながら激闘を演じた例の2人+アカラ。生命研究所の友好化会議の賜物たまものか、すっかり一英と打ち解けてお茶をしていた。

 彼らの惑星ほしの王族であり、第1王子のアカラを追ってきたのは、親衛隊員サカ(♂︎)とワカ(♀︎)。いずれもアカラと遜色そんしょくないイケメンっぷりにまきのの心は踊りまくる。先日の戦闘では宇宙服のようなフルフェイスの服を着ていた2人も一英が用意したであろう私服(?)へ。正直、サカのヒールレスラーバリのフェイスペイントと、ワカの悪の女幹部系ボンテージにあからさまな戦隊シリーズの悪役を感じつつ、話題は一英の話していた「母船の地球侵略」に迫るが、サカ達はアカラが何事もなく惑星ほしに戻ってくれさえすれば危害を加えるつもりはないと言う。

 その言葉に疑問を持ったのはまきのと阿部。一英の話とは明らかに噛み合わない。そもそも対地球外生命体であるはずのプログラム「プロテクト・ジ・アース・レンジャー」は宇宙人襲来の前、アカラが来る前からすでに動いていたのではないかと言う阿部の言葉に、まきのは「自分の知ったこっちゃない」と思いつつ捜査に強制参加す巻き込まれることに。


【4章】だからヤダって言ったのに。

 一英の研究内容を確認しようと、コンセプトカフェの割引きチケットと引き換えにアカラにスパイを依頼したまきのと阿部は、生命研究所の施設と権限を存分に使うその研究内容が現在でも解明不可とされる特殊能力者のDNA調査であることを知る。

 まきの達特殊能力者のDNAはアカラ達のDNA型に非常に近く、一英は遠い過去にお互いのDNAの交配があったのではないか。と考えているようだった。つまり、徐々に衰退してきている特殊能力者にアカラ達のDNAを組み込むことで、強制的に強い特殊能力者を作成・・することが出来るのではないか。と。

 そのことに思い至ったまきの達は、サカとワカにも一英に注意するように話をしようと生命研究所に足を向けるが、研究所を張っていた他の黒服から一英とワカが失踪したと連絡を受ける。


【5章】憧れのマッドサイエンティスト

 とはいえ、地球上でワカの行先に思い当たる節などなく、一行はとりあえず宇宙船ふねを停泊させていた研究所の屋上へと向かうことに。そこには破壊されたアカラの宇宙船だけが残されていて、サカとワカが乗ってきた5人乗りの宇宙船は消えていた。ワカを拉致らちした一英の仕業だと息巻くまきの達に、都内での宇宙船目撃の連絡が入る。

 車で現場に入ったまきの達は覆面を被った複数の戦闘員モブに絡まれ応戦を余儀よぎなくされるが、そこにはワカに連れられた・・・・・一英の姿があった。

 そしてアカラからは、ワカが自分の異母妹であり第3王位継承者であることが告げられる。サカすら知らなかったこの事実と、モブ大量生産のための完全なクローン技術を一英に伝授しようとしていた今回の黒幕が、ワカであった事実にまきのは驚き、一英ごとワカを撃破。第1王位継承者であるアカラを暗殺しようとした罪でワカはサカに母国へ送還、一英はワカに立場と権力を利用されそうになったが、地球のために抵抗し続けたと認められ、納得いかないまきのの抵抗もむなしく監視下の元情状酌量じょうじょうしゃくりょうされることとなった。


 端から端までコンセプトカフェ巡りをすると言って聞かないアカラに連れ回されるまきのは、青い空にうっすらと浮かぶ月を見て思いを馳せる。

「ちょっと待って。ワカが第3王位継承者ってことはさ。第2王位継承者がいるってこと。だよね? 頼むから帰ってくれ」


【了】


余談

アカラ→あからさま

サカ →逆さま

ワカ →若様

※故郷の星では様付けで呼ばれているであろうな。と思った言葉遊びです。

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