④リーガル・オブ・モンスターズ 〜元ヒーロー、怪獣と宇宙人を冤罪から救う弁護士になる〜

澤松那函(なはこ)

プロット

◯参考作品


『ウルトラマンシリーズ』

『ゴジラシリーズ』

『ガメラシリーズ』

『仮面ライダーシリーズ』

『逆転裁判シリーズ』

『リーガルハイ』

『ボストンリーガル』

『空想法律読本シリーズ』



◯世界観


 特撮作品をオマージュした世界観。

 地球が宇宙人と交流をするようになって数十年が経過した世界。

 地球侵略を狙う凶悪な宇宙人や怪獣が存在する。

 侵略者に対抗するウルトラマン的な巨大宇宙人ヒーローや昭和ゴジラ・ガメラのような地球を守る怪獣もいる。

 地球防衛隊も存在しており、日々侵略者と闘っていた。


 地球人に友好的な宇宙人も多くいる。

 地球に宇宙人の移民も多くおり、社会に溶け込んでいた。

 中には友好な振りをして地球を支配しようとする宇宙人もいる。


 地球は、宇宙連邦に加盟している。現実世界の国連に相当する組織。

 宇宙連邦への加盟がきっかけで地球の各国は法改正をしている。

 宇宙人や怪獣の犯罪に対応するため、彼らに人間の法律を適用できるようにした。

 地球侵略をしようとした怪獣や宇宙人には、主に内乱罪が適用される。

 裁判では地球の言語が喋れない宇宙人や怪獣のために、宇宙由来の技術を使った翻訳機が使用される。

 そのため人間と怪獣でも会話が成立する。


 ウルトラマンのような地球を守るヒーローは、宇宙連邦から派遣されている。

 地球上の法律では公務員の扱いのため地球侵略を企む宇宙人や怪獣も基本的には逮捕が原則。

 怪獣や宇宙人に、必要以上の武力を使うことは禁じられているが、逮捕が困難となった場合は相手を殺害することもある。

 ヒーローは任期制であり、任期が切れた時に許可なく宇宙人や怪獣を倒すと殺人罪で起訴される。



◯作中で使用されるアイテム


 変身アイテム


 赤木がカインの姿に変身する時に使っていたもの。

 赤木はカインと分離してからも大切に持っており、裁判に臨む前には必ず握りしめて勇気を貰う。



◯種族


 星明りの巨人


 ウルトラマンをモチーフにした巨大宇宙人。

 宇宙連邦に属する宇宙人の中でももっとも温厚でもっとも高い武力を持つ種族。

 各惑星を侵略する宇宙人や怪獣に対抗するために、ヒーローとして派遣される。



 パドラス星人


 高度な技術力を持つ宇宙人。外見は地球人そっくりだが、全員が容姿端麗であり、耳がエルフのように尖っている。

 宇宙連邦でも強い権力を持っており、宇宙的には温厚な宇宙人として知られている。

 しかしその実態は宇宙を支配しようとする過激な思想を持つ種族。

 侵略は移民を送り込み、政治的にその星を征服するというもの。

 武力はあくまで最終手段であり、基本的に使わない。



 ビビルド星人


 武力での地球侵略をもくろむ典型的な侵略者。外見は昆虫人間(バルタン星人や第9地区のようなイメージ)

 故郷のビビルド星を失っており、代わりの住まいとして地球侵略をもくろんでいる。



 怪獣


 地球に住む怪獣から宇宙怪獣まで様々いる。

 地球に危害を加える個体は、星明りの巨人や地球防衛隊に殺処分される。

 地球に危害を加えない個体は、地球防衛隊に保護される。



◯主要キャラクター


 赤木秀樹(32)


 主人公。職業は弁護士。5年前まで元防衛隊の隊員で、任務中死亡したことがきっかけで巨大宇宙人のヒーロー『カイン』と融合した。

 カインの命を半分貰っており、カインと分離後も超人的な身体能力を持つ。

 カインと共にヒーローとして活躍していたが、カインは5年前、任期を迎える。

 しかし赤木は、ソフィーからパドラス星人の陰謀を聞かされ、事件解決に乗り出す。


 カインのヒーローとしての任期が切れているのに、赤木は正義感から捜査を強行。パドラス星人の陰謀を暴こうとしたが結果は失敗に終わる。

 世間的には、何の理由もなく地球に友好的なパドラス星人を虐殺した凶悪ヒーローになってしまった。

 赤木の代わりに、全ての責任を被ったカインは死刑判決を受けてしまう。

 赤木は、相棒のカインを死刑から救うため弁護士になった。


 見た目そのものは男前だが、過去の経験から大分くたびれている。

 黒い短髪は手入れされおらずボサボサ。無精ひげにしわだらけの黒いスーツを着ている。

 体格は元防衛隊なので引き締まっている。


 正義感の強い性格だったが、ヒーローのカインを信じずパドラス星人を信じた民衆やマスコミを心底嫌悪している。

 それでも困っている人を見ると放っておけない根っからのヒーロー気質。

 カインを救うために始めた弁護士業だが、怪獣や宇宙人であるという理由だけで冤罪であるにもかかわらず逮捕されたり、やむにやまれぬ事情で罪を犯してしまった宇宙人や怪獣が多くいることを知り、弁護士という仕事に誇りを持つようになった。

 しかし世間からはいい宇宙人(だと思われている)パドラス星人を貶めようとする陰謀論者で、地球を侵略する悪の怪獣や宇宙人に味方する最低の弁護士であると揶揄されている。


「異議あり! 検察の主張全てに異議あり!」


「裁判長! 今から現場で何があったのかを再現します! ソフィーそこ立っててくれ。蹴り入れるから」


「俺はカイン、お前を無罪にする。たとえお前が望んでいなくてもだ」


「これは俺が変身する時に使ってたもんだ。これを見てるとどんなに困難な状況でも勇気が湧いてくるんだ」


「コールソン! ソフィーへの……俺の大切なパートナーへの侮辱は許さねぇぞ!」



 ソフィー(18)


 ヒロイン。赤木のパートナーを務める弁護士助手。パドラス星人でコールソンとは兄妹。

 白い長髪と赤い瞳が印象的な美少女。背は高くないがスタイルはよい。

 10年前地球の日本に移民してきた最初のパドラス星人グループの一人。


 二刀流の剣士で、巨大怪獣を単独で撃破可能な非常に高い戦闘力を持っている。

 明るく献身的な性格で、赤木に理不尽な扱いをされてもうまくパートナーとしてやっていけている。

 日本文化が大好きで、特に大正浪漫がお気に入り。お嬢様口調でしゃべり、服装も着物に袴という出で立ちを好む。


 ソフィーたちパドラス星人は、地球侵略を目的とし、その足掛かりに日本を支配しようとしていた。

 ソフィーが聞かされていた侵略の理由は『戦争や殺人ばかり繰り返す野蛮で下等な生き物が滅ばないように保護するため』である。

 しかし日本や地球の文化に触れることで、地球人は野蛮な面もあるが決して下等ではない豊かな文明を持つ存在と考えるようになった。

 そして気が付く。自分たちパドラス星人こそが横暴な侵略者であることを。


 ソフィーは、心変わりをして5年前パドラス星人の仲間たちに反旗を翻す。

 その時は既に、各国の政権の中枢までパドラス星人が食い込んでいたので、地球防衛隊も信用できない。

 そこで当時地球を守護していたヒーローの赤木とカインに情報をリークする。

 結果的にカインが死刑判決を受けてしまったことを悔やみ、赤木と共にカインを救うためにパートナーになる。

 5年前からパドラス星人の仲間とは完全に袂を別っているので、2年前に起きた怪獣の卵(後述するガジラたち)を地球に送り込む計画などの陰謀は知らない。


「赤木さん! わたくしはあなたの助手であってサンドバックではないですわ!」


「赤木さん! これではわたくし蹴られ損ですわ!」


「わたくしは、地球の文化を愛しておりますの。この愛おしい文明を害す者がいればわたくしは戦いますわ。たとえ相手がお兄様であっても」


「たかだか怪獣一匹。わたくしの剣で刻んで差し上げますわ」


「赤木さんのような素晴らしいヒーローに出会えて、パートナーと呼んでもらえて……わたしくは宇宙一の果報者ですわ」



 カイン(1万7000)


 星明りの巨人の男。元ヒーローの死刑囚。

 見た目は、黒をベースカラーにしたウルトラマン風の巨人。地球人サイズにもなれる。

 地球のアニメや漫画大好きなとても温厚な性格。

 戦うことは本来好きではないのだが、素晴らしい文化を持つ地球の人々を守りたいという一心から心を鬼にして戦う。


 宇宙連邦から派遣されて地球に赴任した際、怪獣から人々を守るために命を落とした赤木の行為に感動。赤木と融合し、自分の命を半分与えた。

 命が半分しかないせいで、赤木と融合していないと本来の実力の半分しか出せない。

 赤木が正義感から暴走して、パドラス星人に殺されそうになった際、赤木と分離して多くのパドラス星人を殺害。

 殺人罪で起訴される。全ての罪を一人で被り、死刑判決を受けた。

 死刑判決を受けたことは後悔しておらず、大切な相棒の赤木を守るため殉ずるつもり。


「赤木。もう二度と僕の前に顔を見せないでくれ。僕は君に救われたいなんて思ってない」


「赤木を守るためなら僕は死ぬことも怖くない」


「この先僕はどうなったってかまわない……でも今だけは相棒と地球を守れるだけの力を!」



 バスター(1万2000)


 星明りの巨人の男。カインの後任のヒーローであり、検事。

 カインとは違って地球人とは融合せず、地球人の姿に変身している。

 見た目は、地球人体の時は銀の長髪のイケメン。巨人体の時は、赤をベースカラーにしたウルトラマン風の巨人。

 自分で捕縛した怪獣や宇宙人を自分で裁く。

 ルールに厳格な性格で周囲から嫌味なやつだと思われている。

 しかし心優しい面もあり、あらゆる意味で人を差別せず、自分が認めた者には最大限の敬意を払う。

 赤木とは犬猿の仲であるが、自身のヒーローの資質を問われて裁判にかけられ、赤木に弁護を依頼する。


「異議あり。弁護人の阿呆さに異議あり」


「陰謀論者とは会話しない。阿呆が移るのだ」


「切断面に尊さを感じて何が悪い!」


「切断はエクスタシーだ!」



 コールソン(28)


 検事。パドラス星人の男。ソフィーの兄。

 近々開かれる衆院選に国政政党を作り、出馬すると噂されている。

 白い髪で長身痩躯のイケメン。

 今作の黒幕であり、地球侵略の足掛かりに日本を支配しようとしている。

 検事の立場を利用して政治家や官僚たちの弱みを握って、彼らを思い通りに操っている。

 冷酷な性格だが、武力を使うのはあくまで最終手段と考えており、地球を政治力で支配しようとしている。


「暴力はスマートじゃない。愚かなやつらを支配するならなおのことだ」


「地球人とは虫唾が走るほど愚かだ。だからこそ支配も容易い。君たちの下劣さを僕は愛してやまないよ」


「ソフィー。お前は戦闘能力は高いがそれ以外の取り得がない。特に頭の悪さときたら……お前が妹だなんて僕の人生最大の汚点だ」



 佐伯俊(9)


 地球人の小学生の少年。

 パドラス星人が地球に送り込んだ怪獣を拾った。

 何でもかじって食べてしまう怪獣を『ガジラ』と名付けて大切に育てる。

 ガジラとは強い絆で結ばれており、テレパシーで会話できる。

 ガジラは、少年と心を通わせて地球を守る正義の怪獣となった。

 だがパドラス星人が送り込んだ他の怪獣が暴走。ガジラは少年と人々を守るために戦うも結果的に街は廃墟となる。

 俊は、逮捕されたガジラを救うために、赤木にガジラの弁護を依頼する。


「ガジラは……ガジラは悪いやつらをやっつけるいい怪獣なんです!」


「赤木さん‥…お願い……僕の友達を助けて」



 ガジラ(2)


 2年前、パドラス星人が卵の状態で地球に送り込んだ怪獣の内の一匹。

 戦うために作られた生物兵器だが、俊と出会って過ごすことで感情を得る。

 首にパドラス星人の命令を聞くためのチップが埋め込まれていたが、俊と共に生きることを決意してチップを自ら取り除く。取り除いたチップは破壊しており、既に存在しない。

 テレパシー能力を持っており、強い絆で結ばれた俊と会話できる。

 生後数か月で数十メートルの巨体に成長。ビビルド星人のような侵略者や悪の怪獣を戦っている。

 まだ成長期で現在は50メートルになった。




◯物語構成


 全4章構成。各章1万5000字~2万5000文字。

 第1巻で10万字想定。



◯1章


 元防衛隊の赤木は、複数のパドラス星人を殺害した罪で死刑判決を受けた相棒の巨大ヒーロー『カイン』を救うため、弁護士になった。

 様々な事情で罪を犯した怪獣や宇宙人専門の弁護士である赤木は、佐伯俊の依頼で内乱罪に問われた怪獣ガジラの弁護を依頼される。

 ガジラは、正義の怪獣と呼ばれていたが、半年前から突然街を破壊するようになった。地球防衛軍によってガジラは、逮捕。内乱罪で起訴される。


 裁判が始まるとまず俊が証言台に立ち、ガジラと過ごしてきた日々や彼が善良な怪獣であることを訴えた。

 反対尋問で担当検事のバスターは、ガジラの正体が宇宙怪獣であることをDNA鑑定を用いて明らかにする。

 ガジラが地球侵略の尖兵であると主張。俊との思い出も彼に取り入る策略だったと主張。内乱罪での有罪を訴えた。

 赤木は、ガジラが宇宙怪獣であることに驚く。

 しかもガジラ自身の言葉によれば、赤木にとって因縁のあるパドラス星人の作った生物兵器だった。

 この事実は、パドラス星人であるソフィーですら知らなかった。

 ガジラがパドラス星人の尖兵であることを証明すれば、カインを救えるかもしれない。同時にそれはガジラが有罪になることを意味していた。

 赤木は、カインを救うことよりもガジラの無罪判決を勝ち取ることを選択。ガジラの無罪を証明する証拠を集める。


 赤木とソフィーの調査で、街を守るために戦ったガジラとは別に、もう一体の偽ガジラがいることが判明。

 成長期のガジラは半年で身長が40メートルから10メートル延びて50メートルになったが、街を破壊した偽ガジラの身長は40メートルのままだった。

 赤木とソフィーは、偽ガジラのこれまでの足取りを追ってビビルド星人の秘密基地を発見する。

 赤木とソフィーを始末しようとするビビルド星人だったが、二人の強さに歯が立たない。

 偽ガジラを起動して戦わせるが、ソフィーはこれを一蹴。人工皮膚を剥がして偽ガジラの正体メカガジラを白日の下に晒す。

 赤木とソフィーはメカガジラの写真や動画、残骸を証拠として提出。さらにビビルド星人も犯行を自白した。


 裁判の判決が下される。評決は無罪。ガジラは自由の身となった。

 裁判が終了すると同時に、地球防衛隊が法廷に飛び込んできた。

 突然検事のバスターが地球防衛隊に逮捕されてしまう。


◯2章


 検事のバスターが逮捕された。

 ヒーロー活動における過剰防衛と職権乱用の嫌疑がかけられている。

 バスターは、切断技を得意とするヒーローであり、その戦い方はかなり残虐であった。

 戦闘後、街はモザイクをかけなくてはいけない惨状となり、市民からのクレームも多い。

 加えてコミケに切断凌辱ものの同人誌をオタク友達の高村と一緒に出していた。


 バスターは、赤木とソフィーに弁護を依頼する。ライバルの頼みを引き受ける赤木。

 裁判の担当検事であるコールソンは、同人誌などのバスターに不利な証拠を提出する。

 赤木とソフィーは、一縷の望みを託してバスターのオタク友達の高村に証言を依頼する。


 高村の証言の信頼性を崩そうと、コールソンは執拗に高村の人格や見た目、引きこもりであることを攻撃する。

 裁判員や傍聴人から笑い声が漏れ、もはや高村は見世物の状態だった。

 バスターはこれ以上高村を傷つけないように証言を止めようとするが、高村は堂々と証言を続けた。


 高村の人生は悲惨であった。

 多くの人がここにいる人のように高村を笑って馬鹿にしてきた。

 でもバスターだけは対等な友達として接してくれた。

 友達を助けるため、悪意にも毅然と立ち向かう高村の姿に、赤木はカインと同じヒーローの資質を見出す。


 裁判の結果、バスターはヒーロー資格の一時停止処分が申し渡される。

 過剰な怪獣退治があったのは事実であることから一時的な資格停止が妥当とされた。

 落ち込む高村に赤木とバスターは、高村の証言がなければ資格はく奪もあった。

 高村の証言が裁判官の心を動かし、一時停止の処分で済んだと聞かせる。

 バスターは、赤木に借りを返すため、カインの再審請求の嘆願書を出すこととなった。


◯3章


 バスターの協力でカインの再審が決まった。

 赤木は、カインに会いに行くが、カインは再審を喜んでいない。カインの反応に赤木は動揺してしまう。

 カインは、全ての罪を自分だけで背負う決意をしていた。


 5年前の裁判で赤木は、自分に全ての責任であることを証言しようとした。だが証人として出廷することは認められなかった。カインが自分の担当弁護士に頼んで赤木に証言をさせないようにしたのだ。

 検察側も赤木に証言させれば、どちらが主犯格なのかに合理的な疑いが生じ、審理継続不能になるリスクがあることから赤木の証言は避けた。

 赤木は、パドラス星人の陰謀を声高に叫んだが、誰も信じずに防衛隊を追われることとなる。


 絶対にカインを救う。その覚悟で赤木はソフィーと共に裁判に臨む。

 担当検事は、事件の黒幕のコールソンであった。

 コールソンは、赤木が用意した証拠をものともせずに裁判を優位に進める。

 起死回生の切り札としてカインを証言台に立たせる赤木とソフィーだが、カインは証言台で全ての罪の責任は自分にあると認めてしまった。

 裁判の判決は有罪。カインの死刑判決は覆らなかった。

 赤木とカインは、お互いがお互いを思いあうばかりにすれ違っている。

 そのすれ違いは決定的なものだった。


◯4章


 裁判が終わった数日後、テレビでカインの裁判について報じられる。再審でも有罪だったため、間もなく死刑が執行されるのではと。

 さらにコールソンが裁判が終わったら政党を立ち上げて衆院選に立候補するのでは、という情報も出始める。

 落ち込んだ赤木とソフィーの元に俊から連絡が来る。

 ガジラがテレパシーで伝えてきた。パドラス星人が送り込んだ大量の怪獣が目ざめて日本に侵攻を開始したと。


 赤木とソフィーが外に出ると、街を怪獣たちが跋扈していた。

 赤木とソフィーが怪獣と闘うも多勢に無勢で歯が立たない。

 そこへ脱獄したカインが駆けつける。怪獣を倒して赤木とソフィーを守るカイン。そこにバスターとガジラも現れて共闘する。

 バスターは罪に問われることを承知で、赤木を助けに来たのだ。


 赤木とソフィーは、怪獣の侵攻を止めるため、コールソンの元へ向かう。

 赤木とソフィーがコールソンを問い詰める。しかしコールソンにとっても今回のことは想定外であった。

 地球の環境汚染によって怪獣たちは暴走してしまい、コールソンの指示を全く聞かないという。

 陰謀の一部始終を白状させた赤木とソフィーだが、地球防衛隊に包囲されてしまう。


 コールソンの証言を録音していたボイスレコーダーやスマホを取り上げられてコールソンに破壊される。

 コールソンに赤木とソフィーの殺害を指示される地球防衛隊。だがその指示を聞く者はいなかった。

 そこに防衛隊の無線で、カインたちが怪獣に押されて劣勢である知らせが入る。

 赤木とソフィーは、防衛隊に送り出されて苦戦するカインたちの元へ駆けつける。


 赤木は、変身アイテムを使ってカインと融合しようとする。

 カインは、ヒーロー資格のない自分と融合して戦えば赤木も罪に問われると拒絶する。

 しかし半分の命しかないカインは、本来の力を出せない。赤木は、カインを説得。二人は融合する。

 赤木とカイン・ソフィー・バスター・ガジラは、怪獣の首に埋め込まれたチップを取り出しつつ怪獣軍団を蹴散らした。


 怪獣が倒された後、コールソンが赤木とカインの身柄を拘束しに来る。

 赤木は、決定的証拠のチップをコールソンに突き付けた。

 カインのパドラス星人殺人罪を問う三度目の再審は逆転無罪。赤木の勝利に終わった。

 事件を解決した赤木とソフィーの元に、新たな事件が舞い込む。

 それは改造人間にまつわる裁判の依頼であった。


 2巻への引きとして、仮面ライダーオマージュの世界観もやれることをちら見せして終わり。

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