空の青さ

大空に浮かぶ大きい雲がゆるく動いていて、陽の光なんて刺してないのに空の青さだけで目を細めている。

雲がどのくらいの速さで進んでるだろうとか、あそこに飛ぶ鳥の名前を考えていたら、子供の頃を思い出した。

楽しくてもつまらなくてもずっと空を見ていたんだ。どの大きさの雲が早くて

それが遅かったとか、あの青さの色をおぼえたり、飛ぶ鳥の数を数えていた。


あの頃の私は何になりたかったろうか。


今の私は、闇に染まる空の微かな明暗をつまらなく思いながら家に帰り

スマホに写る時刻の数字を気にしながら眠っているよ。

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