第2話「虫採りをやってみよう」

 前回までのあらすじ

 車道の猫ちゃんを助けたらトラックに突進されたよ!

 そんで体が頑丈で死ななかった!

 話が進まないからヒロインに殴打されて異世界転生(笑)したよ!





 バロンとエリアルが二人で森の中を歩いていると、おや、エリアルが一本の木に何かを見つけたようです。

「ぬぁ!」

 彼女は素っ頓狂な声を上げて木に近寄り、軽々と飛び上がって木に張り付いていた何かを手掴みします。

「……なんだそれは」

 バロンが遅れて近寄って、エリアルは手に掴んだものを見せます。

 黒光りして、六本の足があって、でも不快感より格好良さの方が勝つその外見――

 そうですね、クワガタかな?

「アルキデスオオヒラタクワガタよ」

 短めの大顎がとってもキュートですね。

「……太短い感じで可愛いじゃないか」

「横幅がデカいからこれは高値で売れるわね……異世界転生も飽きたし帰る?」

「……別に金は要らないが……なんというか、蒸し暑くない割には大きい個体だな」

 あー地の文書くの疲れた……じゃなくて、二人はアルキデスを逃がして、周囲の木を適当に見やる。

「」

 なんか喋るのも疲れてますね。

「……まあともかく、話が展開できるところまで進もう」

「そうね。たまにはぐだぐだなのもいい休みだし」

 地の文が疲れたので終了します。


 次回予告

 迫り来る煎餅の大群!

 昼食前にやってきた恐怖の間食軍団を、果たして討ち果たすことが出来るのか!?

 次回「座布団の上で粗相して悲しくなった」

 ワンナイト人狼!

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